2023/7/19
ブルベアETFって?
ブルベアETFとは、S&P500やNYダウなど、
連動する指数の1日の値動きより、
2倍、3倍など大きく価格が
動くように設計されたETF
のことです。
そのうち、連動する指数と
同じ方向に価格が動くものを「ブルETF」、
反対の方向に動くものを「ベアETF」と呼びます。
人気の秘密
ブルベアETFは、年々人気を高めています。
その理由を、似た商品性のブルベア投信※と
比較しながら見ていきましょう。
< SBI証券内の米国ブルベアETFの取引推移 >
< ブルベアETF vs ブルベア投信 >
リアルタイムでの取引
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ブルベアETFできる
できない
ブルベアETFは、価格がリアルタイムで更新されるため、取引時間内の値動きに合わせたタイムリーな取引をすることができます。同日中に買付・売付を行うことで利益を狙う「日計り取引」も可能です。
ブルベア投信は、価格の更新が1営業日に1回のみと、相場に合わせたリアルタイムな取引ができません。確認できる最新の価格は前日のものなので、実際に売却が成立すると思っていた損益と違っていたということもあります。
取引コスト※
50円程度
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ブルベア投信0円
ブルベアETFを含む米国ETFは、取引手数料が約定金額の0.495%(税込)(最大22米ドル(税込))かかりますが、投信の取引手数料は買付・売却ともに0円となっています。
※上記手数料はSBI証券のインターネットコースの場合の手数料となります。また、取引コストには保有期間中に係る信託報酬等の経費が別途あります。
連動する対象の種類
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ブルベアETF指数
セクター
個別株
指数
セクター
ブルベアETFは、有名な指数はもちろん、様々なセクターや国、個別株まで、幅広い選択肢の中から、自分に合った銘柄を選ぶことができます。
ブルベアETFは、ブルベア投信と比較し、
取引時(買付け時点)のコスト面で劣るものの、
リアルタイムでの取引、連動する対象が
豊富であるという点で優れています。
自分の投資スタイルには
どちらが合っているのか、
ぜひこれらを参考にご検討ください。
気を付けること
ブルベアETFは、あくまで連動する指数の
”日々の”値動きに合わせて
2倍、3倍などの値動きをします。
その性質上、連動する指数が想定
していない方向に動く場合、
損失が大きくなってしまう
ことがあります。
またブルベアETFは、
長期保有せず、
相場に合わせて
短期的に取引を手仕舞う
方法をご検討ください。
選び方
ブルベアETFにはたくさんの種類があり、
自分に合った銘柄を探すのに
苦労してしまうことも
多いのではないでしょうか。
そんな時は、以下のような選び方が、
ヒントになるかもしれません。
選び方①
S&P500など、有名な指数に連動する銘柄を選んでみる
S&P500やNASDAQ100など、ニュースなどでも目にする有名な指数に連動するブルベアETFも存在します。
指数の値動きに関する情報が比較的カンタンに手に入るので、上昇・下落の予想を立てやすいのが特徴です。
たとえば、レバレッジの無い銘柄では...
より高いリスクを許容できる場合は...”S&P500”に連動するブルベアETF
S&P500の日々の値動きの3倍/-3倍の値動きを目指すブルベアETFです。
S&P500は特に取り上げられる頻度の高い指数なので、値動きについての情報を特に集めやすく、オーソドックスなブルベアETFと言えるかもしれません。
”NASDAQ100”に連動するブルベアETF
NASDAQ100の日々の値動きの3倍/-3倍の値動きを目指すブルベアETFです。
NASDAQ100は、テクノロジー関連の大企業が多く組み入れられていることで注目度が高く、こちらも値動きについての情報を比較的集めやすい指数と言えます。
選び方②
ニュースやレポートなどで見たセクターに連動する銘柄を選んでみる
ニュースやレポートなどで「大手半導体企業が軒並み好決算!」「エネルギー関連企業に向かい風となる□□法案が議会を通過!」など、セクターに関する情報を目にすることも多いのではないでしょうか。
そんなときに思い出していただきたいのが、セクターに連動するブルベアETFです。1つの企業に絞るのは難しいけれど、「このセクターは上昇(下落)しそう!」という時に、便利な銘柄です。
たとえば...
”エネルギーセクター”に関する
ニュースやレポートを見た時
エネルギー関連企業が組み入れられている、エネルギー・セレクト・セクター指数の日々の値動きの2倍/-2倍の値動きを目指すブルベアETFです。
特に原油価格に大きな影響を受けるセクターですが、原油価格は主要指数と並んでニュースなどで毎日紹介されているほか、ガソリン価格など、価格変動が生活にも影響を与えるため、値動きに関する情報を得やすいのではないでしょうか。
”半導体セクター”に関する
ニュースやレポートを見た時
半導体関連企業が組み入れられている、PHLXセミコンダクター・セクター指数の日々の値動きの3倍/-3倍の値動きを目指すブルベアETFです。
世界的な半導体不足による半導体需要の大きさなどから、半導体セクターの話題はニュースでもよく取り上げられており、比較的検討しやすいセクターなのではないでしょうか。
”テクノロジーセクター”に関する
ニュースやレポートを見た時
テクノロジー関連企業が組み入れられている、テクノロジー・セレクト・セクター指数の日々の値動きの3倍/-3倍の値動きを目指すブルベアETFです。
アップルやマイクロソフトなど、身近な企業も多く組み入れられている指数なので、ニュースなどでも取り上げられやすいセクターです。
選び方③
短期的な個別株の値動きに合わせて、銘柄を選んでみる
ブルベアETFの中には、個別株に連動する銘柄もあります。
個別株の短期的な上昇を見込んで、より大きいリターンを狙う場合や、下落局面でのリターンを狙う場合、個別株への投資ではなく、ブルベアETFという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
たとえば...
”アップル(AAPL)”でより大きいリターンや、下落局面でのリターンを狙う時
アップル(AAPL)は、株価が上がり続けているイメージをお持ちの方も多いと思いますが、
短期的には半導体不足や米中対立など、業績への悪影響の懸念から下落局面もあります。企業として注目度が高いため大きく報道で取り上げられることも多く、決算期やアップル(AAPL)関連のニュースを見た際には、個別株のアップル(AAPL)だけでなく、ブルベアETFも思い出してみてはいかがでしょうか。
”テスラ(TSLA)”でより大きいリターンや、下落局面でのリターンを狙う時
テスラ(TSLA)は、米国個別株の中でも値動きの激しい銘柄の一つで、予想が当たれば短期的に大きなリターンを狙える銘柄です。
こちらもアップル(AAPL)同様、ニュースで取り上げられることの多い銘柄であることから、値動きがあるタイミングを逃しにくいという意味で、ブルベアETFも注目できるのではないでしょうか。
買い方
ブルベアETFは、米国株式同様、
PC・アプリどちらからでもカンタンに取引することができます。
- アプリで買う
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