桐谷さんに聞く!!初めての米国株

株主優待でおなじみの桐谷さんがSBI証券でついに米国株デビュー!
日本株で優待のイメージが強い桐谷さんは、「なぜ米国株投資を始め、どんな銘柄に注目しているのか?」
2時間以上の取材で魅力をたっぷりとお聞きすることができました!

  1. 01桐谷さんが米国株投資を始めた理由とは!?
  2. 02はじめての方におすすめの高配当米国株の投資手法とは?
  3. 03桐谷さん注目の好配当米国株5選

01桐谷さんが米国株投資を始めた理由とは!?

最近、桐谷さん自身が米国株投資を始められたとお聞きしました。株主優待のイメージが強いですが、なぜ米国株式を始められたのですか?

私が米国株を始めたきっかけですが、人気テレビ番組のロケでラスベガスのカジノに行き、米ドルの手持ちがあったことです。撮影でもらった500ドルを4,100ドルにまで増やしましたが、使うことなく放置していました。
また、その後の雑誌の企画のなかで、米国は基本的にインフレの国で配当や株価を重要視しており、結果的に投資家への還元を重視しているなど、米国株の魅力を勉強する機会があり、実際に取引をして米国株投資を始めました。

米国株の魅力についてはどのようにお考えですか?

配当利回りが高く、値上がり益も狙えるということが、以前から魅力的だとは思っていましたが、コロナウイルスの影響で株価が大きく下がった後、米国市場の回復の速さを実際に見て、改めて米国経済の力強さを感じました。
日本株は個別では良い銘柄があるのですが、全体としては値上がりを期待することは難しいと思っています。その点、米国株はブラックマンデーやリーマンショック後も、すぐに新高値を取ってきているんですよ。
雑誌や新聞を見ていると、1997年の実質賃金を100とすると、2020年秋時点で日本は90.3、米国は122.2となってるようです。人口についても、年々減少している日本よりも、移民を積極的に受け入れて、今も人口が増加している米国のほうが成長するプラットフォームがあるのは当然ですよね。

実際に買ってみてどうでしたか?

私は日本株の取引でSBI証券を使っているため、その流れで米国株を取引しましたが、国内株を買付するための日本円をそのまま米国株の買付に回すことができるので、スムーズに取引をすることができました。
また、日本株は基本的に100株単位での取引となりますが、米国株は1株単位で買えるんです。最低投資額も安く、数千円から買える株もあると知って驚きました。
米国株には意外と身近な株も多くて、例えば、コカ・コーラとか、iPhoneでおなじみのアップルなんかも上場していて、その中には高配当株だったり、連続増配していたり・・・。中には株価も値上がり期待も持てて一石二鳥みたいな嬉しい株もありました。

ちなみに、優待は使い道がある程度決まっていますが、配当金はどういったことに使われていますか?

私は毎日優待を使うために自転車に乗って駆け回っています。期限のついた優待を使うために外出の機会が増え、健康にも良いというメリットが優待にはありますが、配当金は現金で受け取れ、期限を気にする必要もありません。配当金を家賃や光熱費なんかの固定費の支払いに使えるので非常に助かっています。

※BloombergのデータをもとにSBI証券作成。

※上記は過去の実績であり、将来の動向および運用成果等を示唆・保証するものではありません。

※1990年7月末の数値を100として指数化した際の推移。

02はじめての方におすすめの高配当米国株の投資手法とは?

桐谷さんは37年超の投資経験をお持ちですが、米国株がはじめての方におすすめの投資方法を教えてください。

初心者の方には、銘柄選びや売買のタイミングが難しいと思います。その手間がかからない「ダウの犬」投資法が初心者の方にはおすすめです。「ダウの犬」投資法は、NYダウ構成銘柄(30銘柄)を配当利回りの高い順に並べ、上位5~10銘柄を均等な金額で買います。その後は、利回りが下がっている(=株価が高くなっている)ものを売却して安くなったものを買うという見直しを定期的に行う、いたってシンプルな投資方法です。

配当利回りの確認には、「米国株アプリ」のスクリーナー機能がおすすめです。ご存知でしたか?

こんな機能があるんですね、これまでは銘柄それぞれの銘柄詳細ページを一つずつ確認していました。
これであれば条件に合致する銘柄を簡単に検索することができますね。
こんなサービスがあるなんて、自分で探すより断然早いですし正確です。米国株アプリを使えばどこにいてもNYダウ構成銘柄の配当利回りが確認できますね。私のような機械が苦手な方でも使いやすいと思います。

実際に桐谷さんに「米国株アプリ」のスクリーナー機能の使い方をレクチャーしました!

スクリーナーを使ってみよう!

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03桐谷さん注目の好配当米国株5選

今買いたい銘柄や気になっている銘柄はありますか?

ティッカー 銘柄/
桐谷さんおすすめポイント
最低購入
金額
IBM

インターナショナル ビジネス マシーンズ

世界的にも一流の技術を持った企業であるにも関わらず配当利回りが4.60%と高く、値上がりと配当の両方を狙える企業。

約15,700円
VZ

ベライゾン コミュニケーションズ

自分でも買付した銘柄。
4.91%と高い配当利回りと、他の米国株と比較し割安なチャート形状が魅力。

約5,800円
KO

コカ-コーラ

58年の連続増配が魅力で、バフェット銘柄でもある。
配当利回りは3.09%。

約6,000円
XOM

エクソン モービル

5.65%と高い配当利回りが魅力で、割安感もあることから選出。

約6,800円
CVX

シェブロン

5.00%の高い配当利回りが魅力で、割安感もあることから選出。

約11,800円

※最低購入金額及び配当利回りは、2021/10/12時点。$1=110円として計算。

なぜこの5銘柄を選ばれたのですか?

私は割安で配当利回りの高い銘柄が好きなので、その観点で米国の一流企業の中から選びました。
日本だと花王が連続増配1位ですが、それでも30年。選んだ5銘柄の中のコカ・コーラは、58年間(2021年8月時点)連続増配を続けています。
また、米国株全体では25年以上増配している大型の優良株が65銘柄もあります。やっぱり米国企業はすごいですね。
長期的に増配を続けられるということは、長期的に利益を伸ばし続けている証であるということであって、米国にはそのような長期的に成長し続けている優秀な企業が多いんです。

米国株にはたしかに連続増配している企業がたくさんありますよね!

はい、シャンプーのパンテーンやファブリーズでおなじみのP&Gなんかは、64年間(2021年8月時点)連続増配をしています。また、チャートを見ても、株価はここ10年間で約2倍になっていますね。
米国株には高配当&値上がり期待の銘柄もたくさんあるところが魅力的だと思います。

※BloombergのデータをもとにSBI証券作成。

※上記は過去の実績であり、将来の動向および運用成果等を示唆・保証するものではありません。

※縦軸の単位は米ドル。

一般的にヘルスケア部門の大型株なので、景気にも大きく左右されることが少なく、安定的な収益を出しつつも新商品開発や販売規模を拡大しているので長期的にも期待できそうですね。

投資家のみなさまにメッセージ

最後に、米国株投資を考えているみなさまに一言お願いいたします。

米国株は、経済成長や、国籍問わず能力があれば高い役職に就ける多様性から、日本株と同様の配当利回りであっても、値上がりが期待できるところが魅力だと考えています。
知り合いに、投資はギャンブルだからやらないと言いつつ、宝くじをしょっちゅう買っている方がいます。還元率は明らかに宝くじの方が低く、ギャンブル性はそっちの方が高いのではないか、と思っています。

SBI証券は、国内株を取引するサイトから簡単に米国株を取引するサイトに移動でき、また銘柄の検索も銘柄コードを知らなくても簡単に検索できるんです。スクリーニングを使って銘柄探しもできます。買付するときは、日本円をそのまま米国株の買付に利用でき、新たに米ドルを準備する必要もありません。
さらに買付した資産は「My資産」で簡単に資産管理ができるので、私のように日本株も持っている方には資産の一括管理ができるため、おすすめです。

投資の基本は分散です。日本株は優待銘柄で優待を楽しみ、米国株は「ダウの犬」投資法で高利回りを得ながら値上がりも期待して分散投資をすることで、資産形成にお役立ていただければと思います。

個人投資家

桐谷 広人

[きりたに・ひろと] 1949年、広島生まれ。プロ棋士七段。1984年に東京証券協和会将棋部の師範をしていたことをきっかけに、株と出会う。資産は4億円超。
2021年、SBI証券にて米国株デビュー。日本テレビ系「月曜から夜ふかし」の放送で、大量の優待券を使うため都内を自転車で駆け回る姿が話題に。株売買をしながらテレビやWEB出演、講演会などで多忙の日々を送る。近著には「桐谷さんの米国株入門」がある。