CFD2020年は企業間決済の効率化に注目

2019年の振り返りと2020年の展望

2019年を振り返ると米中貿易問題や英国のEU離脱問題、香港のデモなどにより、マーケットが乱高下した印象が強かった1年でした。日本では5月1日に平成から令和へと時代が移りました。昭和から平成への移り変わりがバブルから失われた30年への移行とするならば、平成から令和への移行は、今度は新たな明るい時代へ突入するということも考えられるのではないでしょうか。
10月には消費税が増税されましたが、懸念されていたほどの動きにはならなかったようでした。12月に入ってから米中問題や英国のEU離脱問題が一先ず落ち着きを見せたことから、株式市場に明るさが出てきました。2020年は、東京オリンピック、米大統領選挙、場合によっては日本での衆議院選挙と大型イベントが続くことを考慮すると大きく株価が上昇する年になりそうです。
ただ、世界的な保護主義による株安懸念の材料もありますので、強弱材料が交錯し乱高下するというボラ(変動率)の高い1年になるかもしれないということも想定しておきましょう。

2020年の世界経済展望

2020年は米国の大統領選挙の年です。トランプ大統領が再選を狙うためには米国経済の好調を示すことが必要です。大統領選挙の年はオリンピックの年と重なります。大きな経済危機などが到来しない限り、マーケットが上昇しやすい環境であるといえるでしょう。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が金融緩和に舵を切ったことにより、世界的な金余り状態が続いていますので、史上最高値を更新したNYダウが2020年もさらに大幅上昇していくということも十分考えられます。このように一般的な展望を考慮すると、楽しみな相場環境で株式市場にとっては素晴らしい2020年になりそうです。
ただ、米国と中国の世界の覇権争いは完全解決していませんし簡単に決着する問題でもありません。これは、香港と中国の関係もそうです。また、欧州の移民問題も解決していないことを考えると、どこからか火種が撒かれてくるかもしれません。
乱高下するかもしれないということを想定しつつも、2020年は大相場が到来する可能性があると準備をしてしっかりとその相場を狙っていきたいですね。

2020年の投資戦略

2020年はビッグイベントが目白押しです。米国で大統領選挙が行われ、日本では東京オリンピックが開催されます。米国の大統領選挙は米国中が熱狂します。オリンピックも56年ぶりの自国開催ですので明るい材料です。そのように考えると投資戦略としては買い目線で対応というのが基本戦略と考えます。
しかしながら、米国の保護主義的な行動により米中貿易戦争へと発展しました。欧州でも移民問題や財務問題で揺らいでいますので、マーケットが乱高下することも考えられます。そうなると、現在はNYダウが史上最高値を更新してマーケットが明るい状態ではありますが、一時的に大きく下落する局面があるかもしれません。投資家の多くは株価が上がるか下がるかに興味を持ちますが、実はボラティリティが大きいのかどうかということにも注目しなければいけません。2020年はボラが大きい年と考えられます。故に、もし2020年にNYダウが大きく下がることがあればNYダウを買うというのを投資戦略の一つに組み入れてみてはいかがでしょう。
何が起きるかわからないのが相場です。大きな上昇相場や大きな下降相場もあるかもしれないと肝に銘じてチャートを丁寧に見ていくようにしましょう。

小次郎講師

岡山県出身。早稲田大学政経学部中退。約30年の外務員経験。

 ・小次郎講師投資塾塾長、手塚宏二事務所代表、投資の学校講師
 ・ラジオNIKKEI「小次郎講師のトレードラジオ講座」レギュラー

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