レポート・コラム

<SBIラップ AI投資コース 2024年6月の実績>

<SBIラップ AI投資コース 2024年6月の実績>

2024年6月の実績、投資配分、寄与度

「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。2024年6月の世界の株式市場を振り返ると、米国ではFRB(米連邦準備制度理事会)が年内の利下げ見通しを後退させたことが重石となったものの、経済指標の鈍化等を受けて市場の利下げ期待は根強く、ハイテク株等が上昇を牽引して堅調に推移しました。一方で欧州では特にフランスにおける政情不安が嫌気される等で、また中国では欧米との関係悪化懸念や国内景気の不透明感等で軟調な推移となりました。為替は、米国金利の低下期待が後退したことで、日米の金利差が当面縮まらないとの見方から円安・ドル高が加速し、一時1ドル=161円台まで円安が進み、1986年12月以来の歴史的水準を更新する場面もありました。以下は、そのような環境下における2024年6月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンス(※1,3)とAIラップの各投資対象ファンドの騰落率(※4)です。
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AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2024年6月の運用実績は、6月27日までの米国市場の値動きが反映されています。

2024年6月のリバランスの内容

AIラップの2024年6月7日のリバランス時点における投資配分(※5)をリバランス前と比較すると、約28%保有していた米国不動産を約44%に増やした一方で、約11%保有していた米国株式を約2%に、約10%保有していた新興国株式を約6%に減らしました。 比較的リスクの高い米国不動産を大幅に増やした一方で、一般的に安全資産とされることが多い金(約19%)と米国債券(約21%)を合わせて4割程度保有することで、攻守のバランスを取った投資配分としていました。
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2024年6月のパフォーマンスの振り返り

2024年6月のマーケットを振り返ると、米国においてFRBが年内の利下げ見通しを後退させましたが、CPI(消費者物価指数)の伸びが鈍化したこと等を受けて長期金利が低下し、ハイテク株等が牽引した米国株式や米国不動産等が特に上昇しました。全体としては為替による押上げ効果もあり、すべての投資対象ファンドが上昇しました。AIラップにおいては、8資産の中で相対的に高いパフォーマンスであった米国不動産を約44%保有していたこと等がプラスに寄与して、2024年6月の月間パフォーマンスは+4.23%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※4)
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リリース来の実績

以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点はAIラップが運用を開始した2022年4月7日です。運用開始日の2022年4月7日から2024年6月28日の期間で、AIラップの運用実績は+32.56%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では-8.02%(※6)となりました。
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年およびAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※7)
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※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2024年5月31日の基準価額を基準として、2024年6月28日における各投資対象ファンドおよび、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2024年6月28日時点の基準価額/2024年5月31日時点の基準価額)-1」で行い、%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※7 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2024年6月28日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2024年6月28日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2024年6月のマーケットを振り返る

ここで2024年6月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は上旬、公表された経済指標などから景気減速懸念が高まり、市場で利下げ期待が強まったことなどが支えとなり上昇基調となりました。 中旬にはFRBが年内の利下げ見通しを後退させたことが重石となった場面があったものの、ハイテク株などが上昇を牽引して堅調に推移し、最高値を連日で更新する場面もありました。 下旬は、景気指標が経済の減速を示唆したことなどが嫌気された一方で、引き続き利下げ観測やハイテク株の上昇などが下支えして一進一退の推移となり、最終的に前月比+3.46%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、上旬から中旬にかけて、フランスの政治情勢や米国の景気減速に対する懸念が嫌気されるなどで下落基調となりました。しかし下旬に入ると、記録的な円安・ドル高進行から日銀の利上げ観測が高まり銀行株が上昇するなどで、月末にバブル崩壊後の高値を上回る場面もあり、最終的に前月比+1.33%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、ECB(欧州中央銀行)による利下げ決定などから堅調に推移しました。しかし中旬以降は、欧州における景況感の悪化やフランスを中心とした政治の不透明感等が重石となり下落、その後持ち直す場面もありましたが月末にかけて再び下落して、最終的に前月比-1.30%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬から中旬にかけて、国内景気の先行きや欧米との関係悪化への懸念が重荷となり下落基調となりました。下旬に入っても、先端技術分野等を巡る欧米との対立や、根強い国内景気の先行き不透明感から軟調な推移となり、最終的に前月比-3.86%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、総選挙で与党連合圧勝との事前予想に反して与党連合が大幅に議席数を減らす結果となったことから、一時的に大きく下落しましたが、利下げなど景気刺激策への期待が高まり、堅調に推移しました。その後も個人消費の回復観測等が好感されて最高値をつける場面もあり、最終的に前月比+6.85%となりました。

【為替・その他】

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ドル・円為替相場は、上旬に労働需給の緩和を示す指標等からFRBによる年内利下げ期待が高まり、円高・ドル安になる場面がありました。しかしその後、日銀が国債買い入れ減額の先送りを決定するなど現状維持姿勢を示した一方で、米国では年内の利下げ見通しが後退したことで円安・ドル高に転じ、一時37年半ぶりの1ドル=161円をつけるなど、前月比で2.26%円安・ドル高となりました。米国10年債利回りは上旬、景気減速懸念等からFRBの早期利下げが意識されて低下しました。その後、労働市場の改善を示す指標等から一時的に上昇する場面もありましたが、米CPI(消費者物価指数)上昇率が市場予想を下回ったこと等で再び低下した後、月末にかけては早期利下げ観測の後退により再上昇して、4.4%付近で6月を終えました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

運用会社FOLIOからのメッセージ

比較的多く保有していた米国不動産の上昇がプラスに寄与

2024年6月は、米国経済の減速を示す経済指標等を受けて米国10年債利回りが低下傾向となったこと等により、AIラップの投資対象ファンドにおいては、比較的リスクが高い資産である米国株式や米国不動産が堅調に推移しました以下のグラフは2024年5月31日を基準とした6月28日までのAIラップのパフォーマンスおよび株式(米国株式、先進国株式、新興国株式)と米国不動産の騰落率の推移を示しています。
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同じく比較的リスクが高い資産である先進国株式や新興国株式と比べても、米国金利の低下の影響をより直接的に受けやすい米国株式や米国不動産のパフォーマンスが優位となっていることが確認できます。結果として、米国不動産を約44%と比較的多く保有していたこと等がAIラップのパフォーマンスにプラスに寄与しました。AIラップは、今後も金融環境の変化などへの対応を目指してダイナミックに投資配分を変更していくことで、パフォーマンスの最大化を目指します。

※8 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。

※9 グラフの「米国株式」「先進国株式」「新興国株式」「米国不動産」はAIラップの投資対象ファンドの基準価額をもとに、「(2024年6月28日時点の基準価額/同年5月31日時点の基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。グラフ上で表示している割合は年率ではありません。AIラップの全ての投資対象ファンドの騰落率は、「2024年6月の約1ヵ月間におけるAIラップのパフォーマンスおよび各投資対象ファンドの騰落率」グラフをご確認ください。

※10 2024年5月31日から同年6月28日までAIラップに投資していた場合の運用実績(※1,3)です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。

※11 AIラップの投資対象ファンドの基準価額に市場価格が反映されるタイミングを考慮し、「米国10年債利回り」の表示開始日および終了日を前倒して表示しています。

 
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■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会