レポート・コラム

<SBIラップ AI投資コース 2025年1月の実績>

<SBIラップ AI投資コース 2025年1月の実績>

2025年1月の実績、投資配分、寄与度

「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています。(※1)2025年1月の世界の株式市場を振り返ると、景気不安が根強い中国では前月末比で下落し、半導体関連株が乱高下した日本でも中旬までの下落幅を回復するに留まりましたが、20日のトランプ米大統領の就任を大きな混乱なく乗り越えた米国や欧州では前月末比で上昇しました。為替は、米国で物価上昇率が落ち着き長期金利の上昇が一服したことや、日銀が利上げを決定したこと等から、日米金利差が縮まり、前月末比で円高・ドル安となりました。以下は、そのような環境下における2025年1月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンス(※1,4)とAIラップの各投資対象ファンドの騰落率(※5)です。
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AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2025年1月の運用実績は、1月30日までの米国市場の値動きが反映されています。

2025年1月のリバランスの内容

AIラップの2025年1月15日のリバランス時点における投資配分(※6)をリバランス前と比較すると、約24%保有していた米国株式を約13%に、約20%保有していた米国不動産を約15%に減らした代わりに、約10%保有していた新興国株式を約27%に増やしました。結果的に株式(米国株式、先進国株式、新興国株式)と米国不動産という比較的リスクが高い資産の合計比率を維持する中で、前月に配分を増やした新興国株式を更に増やすことで、相対的に新興国株式に重きを置く投資配分としました。
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2025年1月のパフォーマンスの振り返り

2025年1月のマーケットを振り返ると、不況の中でもECB(欧州中央銀行)による利下げ実施と利下げペース加速への期待感から欧州の株式は上昇し、また20日に就任したトランプ米大統領が掲げる政策がもたらす不透明感等から金に資金が流入して上昇しました。新興国株式は、景気減速への警戒感が高まっているインドや米国との貿易摩擦が懸念される中国等の主要国が下落したことから、特に月前半に下落しました。AIラップにおいては、円高・ドル安が進んだ為替や米国株式の保有がマイナスに影響しましたが、金を比較的多く保有していたことや、15日に実施したリバランスで保有を増やした新興国株式が下旬に反発した恩恵を受け、2025年1月の月間パフォーマンスは+0.71%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※5)
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リリース来の実績

以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」と「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」、「TOPIX(※3)(灰色線)」の比較グラフで、開始点はAIラップが運用を開始した2022年4月7日です。運用開始日の2022年4月7日から2025年1月31日の期間で、AIラップの運用実績は+42.49%(※1,4)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,4)との比較では-2.71%(※7)となりました。
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 また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年およびAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※8)
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※1 AIラップの運用実績について

2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※4)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて

一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※4)

※3 「TOPIX」はBloombergが提供するデータを基にFOLIOにて計算し作成しています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。またAIラップの基準価額に市場価格が反映されるタイミングを考慮し、計算期間開始日および終了日を前倒して表示しています。

※4 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について

2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※5 騰落率グラフは2024年12月30日の基準価額を基準として、2025年1月31日における各投資対象ファンドおよび、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2025年1月31日時点の基準価額/2024年12月30日時点の基準価額)-1」で行い、%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※6 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※7 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※8 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年1月31日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2025年1月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

運用会社FOLIOからのメッセージ

SBIラップ運用報告セミナーを実施しました

2025年2月4日に運用報告セミナーを実施し、株式会社FOLIOホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO、株式会社FOLIO 取締役の甲斐より、2024年の運用についてご報告させていただきました。 2024年は年始から7月まで、金融市場は好調に推移していました。しかし、7月末から8月初にかけて、米国半導体企業の低調な決算、米国の予想を下回る物価指標による米金利の先高観の低下、日銀によるサプライズ利上げ等、複合的な要因により急激な円高・ドル安を伴って多くの金融資産が急落しました。AIラップは年始から一般的なロボアドバイザーに対して劣後する展開が続いていましたが、夏の急落で不動産や金等を比較的多く保有していたことが奏功して、下落幅を抑えることができました。その結果として、年間で見るとAIラップの運用実績は+26.04%(※1,4)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,4)との比較では+0.92%(※7)となりました。
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 また、SBIラップは多くのお客さまにご利用いただき、2022年3月のサービス提供開始から2年9ヵ月あまりで残高1,300億円*を突破しました。そして、2022年3月開始の「AI投資コース」、2023年7月開始の「匠の運用コース」に続き、この度「レバレッジ運用(レバナビコース/レバチョイスコース)」が新たに加わりました。引き続き、特徴のある多様なコースをお届けするSBIラップを何卒よろしくお願いいたします。

* 「SBIラップ(AI投資コース、匠の運用コース)」と「SBIラップ×(SBI新生銀行、投資信託相談プラザ)」の合計。(2024年12月末時点)

2025年1月のマーケットを振り返る

ここで2025年1月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は、月初の良好な経済指標の発表を受けて、景気への期待感が高まったと同時に利下げペースの鈍化懸念も強まり、上旬は一進一退の推移となりました。 中旬には、物価関連指標が事前予想をやや下回る水準に留まり、利下げペースの鈍化懸念が後退し米長期金利の上昇が一服したことから、S&P500は上昇しました。 20日にトランプ氏が大統領に就任しましたが、初日には関税引き上げを進めず、また翌日に超大型AI投資計画を発表したことが追い風となり、最高値を更新する場面もありました。しかし、低コストで高性能なAIを開発する中国企業の台頭により競争激化が意識され、AI関連銘柄を中心に下落したことで上昇が一部打ち消され、最終的に前月比+2.70%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬から中旬にかけて、米国による対中半導体規制の強化報道等を受けて、半導体関連銘柄を中心に大幅に下落しました。下旬に、トランプ米大統領が超大型AI投資計画を公表すると、その関連銘柄とハイテク株が相場を牽引して前月末と同水準まで戻し、最終的には前月比+0.13%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、材料に乏しく小幅な推移となりました。中旬以降は、トランプ米大統領の関税強化が懸念されていたほど急速に実施されない見込みとなったことやECB(欧州中央銀行)の利下げ実施と利下げペース加速への期待から株価は上昇し、最終的には前月比+6.28%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬に、国内の景気不安や米中対立への懸念に加え、金利低下や元安等から下落しました。中旬以降はGDP成長率が予想を上回ったことやトランプ米大統領が就任初日に追加関税策を進めなかったこと等の好材料があったものの、景気や関税への懸念は払拭されず、最終的には前月比-3.01%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬から中旬にかけて、弱い景気指標の発表、経済成長率の鈍化見込みや外国人投資家の売り越し等を受けて下落しました。下旬にはインド準備銀行が公開市場操作を通じて市場の流動性を高める施策を発表したことや利下げ期待の高まり等から反転する場面もありましたが、最終的に前月比-0.81%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は上旬に、前月に続き小幅な円安・ドル高が進みましたが、中旬に米国で予想を下回る物価指標が発表されると米金利上昇が一服し円高・ドル安に転じました。また米関税強化策の先送りでインフレ懸念が和らいだことや日銀の利上げ等で日米金利差が縮小すると、更に円高・ドル安が進み、最終的に前月比で1.27%の円高・ドル安となりました。米国10年債利回りは、好調を維持する景気やトランプ米大統領の政策へのインフレ懸念等で上昇しましたが、物価関連指標の落ち着きにより利下げペースが鈍化するとの見方が後退し低下しました。その後、市場の想定通りの政策金利据え置きは大きな変動を招かず、最終的に4.53%台で1月を終えました。金はトランプ米大統領の政策の不透明感等から資金が集まり上昇しました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者(第一種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業) 関東財務局長(金商)第2983号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会