レポート・コラム

<SBIラップ 2023年3月の実績>

<SBIラップ 2023年3月の実績>

リリース来の実績

SBIラップは、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、グローバルインデックスを上回るパフォーマンスを目指す資産運用サービスで、2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2022年4月7日から2023年3月31日の期間で、SBIラップの運用実績は+0.77%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では+1.26%(※4)となりました。以下の折れ線グラフは「SBIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。
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SBIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2023年3月の運用実績は、3月30日までの米国市場の値動きが反映されています。

また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月及びSBIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)
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2023年3月の実績、投資配分、寄与度

2023年3月の世界の株式市場は前半、欧米の金融不安への警戒感から軟調な推移が続きましたが、当局の対応などが好感され徐々に警戒感が後退し、下旬にかけては堅調に推移しました。為替市場においては、欧米の金融不安を背景としたリスク回避の円買いなどにより円高ドル安が進行しました。SBIラップにおいては、円高ドル安の進行によって円建ての評価が前月比マイナスとなった米国株式の保有比率を比較的少なくしていたことと、円建てでプラス着地となった新興国株や、8つの資産のうち一番パフォーマンスの良かった金を比較的多く保有していたため、2023年3月の1ヵ月のパフォーマンスは+0.77%(※1)となりました。以下は2023年3月の約1ヵ月間におけるSBIラップのパフォーマンスと、SBIラップに組み込まれている各アセットの騰落率です。(※6)
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 以下は3月7日時点におけるSBIラップの投資配分です。
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 主な資産の内訳は新興国株50%、金約20%です。以下のグラフは、SBIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいSBIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※6)
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※1 SBIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、SBIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績又は運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

※4 SBIラップに投資していた場合の運用実績+0.77%と、一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーション-0.49%との比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年3月31日おける評価額を元に計算しています。SBIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産の評価額と2023年3月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

※6 騰落率グラフは2023年2月28日の基準価額を0として、2023年3月31日における各投資対象ファンド及び、SBIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(3月31日時点の基準価額/2月28日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、SBIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、SBIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。SBIラップのリターンの算出方法については、図-1及び※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

2023年3月のマーケットを振り返る

ここで2023年3月のマーケットを振り返ります。 【米国市場概況】
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米国株式の指標の一つであるS&P500は上旬、FRB(米連邦準備理事会)が利上げペースの加速や利上げ長期化の可能性を示したことが嫌気され下落し、さらに、米シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻したことにより金融不安が急速に広がり一段と下落しました。中旬に入っても金融不安から銀行株が売られる場面が続きましたが、米大手銀行が経営不安にあった米地銀を支援するとの情報が好感され金融不安への警戒が和らぎ、その後は景気敏感株が買い戻される動きなどによりS&P500は小幅な推移となりました。下旬には、SVBの破綻処理が順調に進んでいることや、米当局により支援策が検討されていること等から金融不安に対する過度な警戒感がさらに後退し、それにより株価は上昇基調となり最終的に前月末比で+3.50%となりました。 【先進国市場概況】
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日本株式市場の指標の一つであるTOPIXは上旬、中国の景気回復に対する期待等が好材料となり堅調に推移し、1年5ヵ月ぶりの高値を記録する場面もありましたが、その後はSVBの経営破綻にともなう世界的な金融不安への警戒感から大きく下落しました。下旬にかけて金融不安が和らぎ上昇基調となり、最終的に前月末比で+0.51%となりました。欧州株式市場の指標の一つであるストックス欧州600指数は前半、SVBの経営破綻にともなう世界的な金融不安への警戒感から大きく下落しました。その後も、以前より経営不振にあった金融大手クレディ・スイス・グループの株価が過去最安値を更新するなど、収益基盤の弱い銀行株の下落が続きました。 しかし下旬に入ると、金融不安に対する過度な警戒感が徐々に後退し上昇基調となり、最終的に前月末比で-0.70%となりました。 【新興国市場概況】
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中国株式市場の指標の一つである上海総合指数は、7ヵ月ぶりの高値でスタートしました。しかしその後、FRBが利上げペースの加速及び利上げ長期化の可能性を示したことや、欧米で発生した金融不安が中国市場でも嫌気されて下落しました。 中旬から下旬にかけては金融システム不安が払拭されるも米中対立懸念で上値は重く小幅に推移し、最終的に前月末比で-0.20%となりました。インド株式市場の指標の一つであるインドSENSEXは上旬、小幅に上昇してスタートしましたが、中旬にかけて世界の株式市場が下落基調にあったことを受けて、同様に軟調に推移しました。その後は横ばいとなり、最終的に前月末比で+0.04%となりました。 【為替・その他】
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ドル・円為替相場においては、3月上旬に137円台まで円安ドル高が進行しましたが、その後欧米の金融不安を背景としたリスク回避の円買いや、日米金利差が縮小したことなどにより円高ドル安が進行し、一時的に130円を割る局面もありました。米国10年債利回りは、3月上旬に4%台に乗りましたが、その後は欧米の金融不安の影響を受けて低下し、一時3.31%となり昨年9月13日以降で最も低くなる局面もありました。なお、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げが決定されました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

運用会社FOLIOからのメッセージ

2023年3月は、「金」が大きく上昇した1ヵ月間となりました。背景としては、米シリコンバレーバンクの破綻をきっかけとした金融不安がくすぶっていることや、5月(次回)のFOMCでの追加利上げを最後に利上げが停止された場合に将来的にドルへの投資魅力が下がる可能性があることを踏まえ、ドルの代替資産として「金」が買われる傾向にあったものと考えられます。「新興国株」については、米国株との比較では+1.57%(※8,9)のパフォーマンスとなりました。プラスに寄与した要因としては、中国においてゼロコロナ政策の終了に伴う景気回復への期待感があることや、ドル安局面において相対的に投資魅力があること、欧米のグロース株式と比較して相対的に割安感があり将来の金利引き下げ局面において上昇余地が見込めることなどが考えられます。SBIラップにおいては、AIが金利動向を含むマーケットデータを分析し「金」や「新興国株」を比較的多く保有していたことが奏功し、一般的なロボアドバイザーとの比較で+1.30%(※10)となりました。
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 SBIラップは、今後も金融環境の変化を踏まえてダイナミックに投資配分を変更していくことで、パフォーマンスの最大化を目指します。

※7 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。

※8 「米国株式」「新興国株式」「金」はSBIラップの投資対象ファンドの基準価額をもとに、「(2023年3月31日時点の基準価額/同年2月28日時点の基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。

※9 2023年2月28日から同年3月31日までの期間における米国株式のリターン-1.46%と、新興国株式のリターン+0.11との比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※10 2023年2月28日から同年3月31日までSBIラップに投資していた場合の運用実績+0.77%と(※1,3)、同期間における一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーション-0.53%(※2,3)との比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

おかげさまで「SBIラップ」は1周年を迎えることができました

SBIラップは2023年3月31日をもってサービス開始1周年を迎えることができました。日頃より多くのお客さまにご利用いただいておりますこと、心より感謝申し上げます。2年目も、お客さまの資産運用をサポートできるように鋭意サービスの改善に取り組んでまいりますので、引き続きご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。以下のコラムでは、お客さまとともに歩んできたSBIラップの1年間の振り返りを行っています。 最新の投資配分の確認方法SBIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、SBIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもSBIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、SBIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会