レポート・コラム

<SBIラップ AI投資コース 2025年10月の実績>

<SBIラップ AI投資コース 2025年10月の実績>

2025年10月の実績、投資配分、寄与度

「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています。(※1)2025年10月の世界の株式市場を振り返ると、不正融資を背景とした米銀の信用懸念の後退や、レアアースの供給を巡る米中不和への警戒が薄れたことで米中両国の株式市場が堅調に推移しました。日本でも高市政権誕生に伴い経済重視の積極財政への期待などから日経平均が史上初の5万円台を付けるなど、世界同時株高の様相を呈しました。 為替市場では、「高市トレード」と呼称される円売り・ドル買いの動きが活発となるなど、円の先安観が台頭したことに加えて、日銀の利上げ見送りや12月以降の米国の追加利下げ観測の後退などを背景に円安・ドル高が進行しました。以下は、そのような環境下における2025年10月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンス(※1,4)とAIラップの各投資対象ファンドの騰落率(※5)です。
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AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2025年10月の運用実績は、10月30日までの米国市場の値動きが反映されています。

2025年10月のリバランスの内容

AIラップの2025年10月7日のリバランス時点における投資配分(※6)をリバランス前と比較すると、約43%保有していた米国株式を約48%に、約18%保有していた新興国株式を約30%に、約2%保有していた新興国債券を約5%にそれぞれ増やしました。残りの5資産(先進国株式、米国債券、米国ハイイールド債券、米国不動産、金)の比率は減らし、5%未満の配分に留めました。結果として、米国株式と新興国株式で約8割を占める積極的な投資配分となりました。
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2025年10月のパフォーマンスの振り返り

2025年10月のマーケットを振り返ると、10月は米中対立の懸念後退や高市新政権への期待などから内外で株式が上昇基調となりました。ドル/円為替は、「高市トレード」と称される円の先安感などから円安・ドル高が進みました。投資対象ファンドの動きを見ると、8資産すべてが上昇しました。中でも金や株式資産(米国株式、先進国株式、新興国株式)の上昇が顕著でした。次いで新興国債券、米国債券、米国ハイイールド債券と債券資産が続き、米国不動産の上昇は控えめな水準にとどまりました。AIラップにおいては、配分を増やした米国株式や新興国株式、新興国債券に支えられ堅調に推移しました。また、金の上昇などもプラスに寄与して、2025年10月の月間パフォーマンスは+5.24%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※5)
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リリース来の実績

以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」と「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」、「TOPIX(※3)(灰色線)」の比較グラフで、開始点はAIラップが運用を開始した2022年4月7日です。運用開始日の2022年4月7日から2025年10月31日の期間で、AIラップの運用実績は+68.98%(※1,4)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,4)との比較では+1.87pt(※7)となりました。
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年およびAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※8)
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※1 AIラップの運用実績について

2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※4)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて

一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※4)

※3 「TOPIX」はBloombergが提供するデータを基にFOLIOにて計算し作成しています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。またAIラップの基準価額に市場価格が反映されるタイミングを考慮し、計算期間開始日および終了日を前倒して表示しています。

※4 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について

2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※5 騰落率グラフは2025年9月30日の基準価額を基準として、2025年10月31日における各投資対象ファンドおよび、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2025年10月31日時点の基準価額/2025年9月30日時点の基準価額)-1」で行い、%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※6 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※7 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※8 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年10月31日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2025年10月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

運用会社FOLIOからのメッセージ

AI予測が株高を察知して10月も高値更新

AIラップは、株式資産への配分を前月から高めていたことで、10月も最高値を更新することができました。また、債券資産の中で唯一配分を増やした新興国債券も5%の上昇と株式資産に匹敵するリターンを上げ、AIラップのパフォーマンスに寄与しました。このようにAIラップは、AI予測によって好パフォーマンスが示唆される資産とパフォーマンスが劣後しそうな資産を察知することでマーケットの上昇・下落両局面に対応できるように投資配分を変更しています。是非、あらゆる相場局面に対応することを目指すAIラップを継続してご活用ください。

2025年10月のマーケットを振り返る

ここで2025年10月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は、米政府機関閉鎖の長期化や中国のレアアース規制への米政権による対抗措置の示唆に加えて、10月に入り新たに発覚した米地銀の不正融資問題による米地銀の信用不安の再燃などから、急落する場面がありました。中旬以降は、市場予想を上回る地銀の好決算やCPIの上昇に伴う追加利下げ観測の強まりなどが一連の不安を払拭するかたちで回復し、下旬にはレアアース規制の1年延期が伝わったことで連日の高値更新となりました。しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)が2会合連続の利下げを決定した後は、パウエルFRB議長の追加利下げに慎重と受け止められる発言等によって持ち高調整の売りが出て下落し、最終的に前月比+2.26%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、高市自民党総裁の首班指名を巡る公明党の連立離脱や米地銀の信用不安などを受けて中旬にかけて一時下落しました。その後、高市政権の発足が確実になると、内外の市場参加者から日本市場に注目が集まり株価の先高感等を追い風に最高値を更新する展開となり、最終的に+6.19%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、米利下げ期待等を背景に上昇した後、米中対立への警戒感から下落しました。その後、フランスの政情安定化や英中銀の利下げ観測など域内の支援材料を好感して上昇に転じ、米中対立の懸念が後退したことや、ユーロ圏の実体経済の改善を示唆する指標の発表等も後押しして、最終的に前月比+2.45%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、大型連休による休場により動きがありませんでした。休場が明けると、当局による経済成長策への期待感から上昇しましたが、中国のレアアース輸出規制に対して米政権が報復関税を課す姿勢を示すと反落しました。その後、米中が緊張緩和に向かうと上昇して、10年3か月ぶりに4,000ptの大台を回復する場面もあり、最終的に前月比+1.85%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは、9月下旬に実施された物品・サービス税(GST)減税による消費市場の特需等を好感して堅調に推移しました。一時的に米中対立の影響を受けたものの、その後の米中関係の改善や米金利低下といった外部環境の好転や堅調な国内経済活動を背景に上昇して、最終的に前月比+4.57%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は、市場から積極財政派と目される高市新首相の誕生が確実視されるにつれて「高市トレード」と称される円売り・ドル買いの動きが活発となりました。米地銀の信用不安により円高・ドル安に転じる場面もありましたが、地銀の好決算や12月以降の追加米利下げ観測の後退などにより再び円の先安観が高まって円安・ドル高が進む展開となり、最終的に前月比4.11%の円安・ドル高となりました。米国10年債利回りは、パウエルFRB議長による量的引き締め(QT)終了の示唆や追加米利下げ期待に加え、米中対立懸念から米国債に資金が流入したことで一時3.95%まで低下しました。その後、パウエルFRB議長が追加利下げに慎重な姿勢を示したこと等を受けて上昇して、最終的に4.07%で10月を終えました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

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金融商品取引業者(第一種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業) 関東財務局長(金商)第2983号

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