レポート・コラム

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年4月の実績>

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年4月の実績>

2025年4月の黄金比ポートフォリオのパフォーマンスについて

「SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース(愛称:レバラップ)」(以下、それぞれ「レバナビ」「レバチョイス」、両コースを指す場合は「レバラップ」といいます。)は、大和アセットマネジメントが決定する最も効率的と考えられる「黄金比ポートフォリオ」を基にレバレッジを活用して高水準の資金効率を追求する資産運用サービスです。2025年2月8日より提供を開始し、2025年2月14日に運用を開始しています。(※1) 2025年4月の世界の株式市場を振り返ると、トランプ米政権の相互関税に大きく揺さぶられる展開となりました。4月2日に市場参加者の予想を超える厳しい相互関税が発表され、多くの国で株価が急落しました。しかし、9日には実際に追加の相互関税が発動されたものの、同日のうちに90日間の一時停止が発表されたことで、その後は回復基調となりました。 とはいえ、追加関税の一時停止発表後も、中国への高関税が維持されたことや、米国債が一時的に大きく売られたこと、追加関税に関する今後の不透明感等の不安要因は残っており、神経質な展開が続きました。 為替市場では、相互関税発表後に米国から資金が逃避し、円高・ドル安が進行しました。月後半には、株式市場の回復や米長期金利の安定とともに、わずかに円安・ドル高方向に戻す場面もありました。 以下は、そのような環境下における2025年4月の約1ヵ月間のレバラップが実質的に投資対象とする各資産のパフォーマンスと、レバラップの基本となる黄金比ポートフォリオ(*)のパフォーマンス、および黄金比ポートフォリオの投資配分です。(※2,3,4,5)

*「黄金比ポートフォリオ」とは、レバレッジを掛けて運用を行う際などの基本となる、大和アセットマネジメントが決定した最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。

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実質的に投資対象とする各資産の騰落率は、レバラップの投資対象である3種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)の基準価額への市場の反映状況に合わせて、期間を前倒しして計算されています。

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なお、黄金比ポートフォリオは原則として、半年に一度見直され、サービスリリースに合わせて初回の投資配分が2025年2月に決定されました。 2025年2月時点では、日銀の利上げに伴う金利上昇や推定リスクの相対的な低さなどから、国内債券の比率がやや高めの投資配分となりました。一方、期待リターンに対して推定リスクが比較的高い外国REITはやや低めの資産配分比率となりました。

投資対象ファンドに対する実質的な投資対象資産の寄与度

レバラップでは、黄金比ポートフォリオを基に運用を行うシングルファンドとレバレッジを活用したトリプルファンドおよび円建ての債券を中心に投資を行うマネーファンドを投資対象ファンドとしています。 以下は、2025年4月の約1ヵ月間のシングルファンドのパフォーマンスと、ファンドが実質的に投資対象とする各資産のシングルファンドへのパフォーマンスへの寄与度を表しています。
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※ シングルファンドの基準価額には信託報酬等のコストや金利収入等が反映されるため、実質的な投資対象資産の寄与度の合計が、基準価額に基づくシングルファンドの騰落率と一致しない場合があります。

レバナビのパフォーマンスの振り返り

2025年4月の投資配分

2025年4月のレバナビの投資配分とレバレッジ倍率は以下のグラフで示す通りでした。(※5,6,7)
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レバナビでは、平均回帰性(*)の考え方を基にした大和AM独自のモデル(レバナビモデル)に基づいて、10%・12%・16%という3段階で目標リスク水準を毎月決定し、それに基づき配分比率を決定しています。 レバナビモデルでは、直近6ヵ月における大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンと運用実績との乖離状況に応じて目標リスク水準およびレバレッジ比率を調整しています。

* 平均回帰性とは、短期的に大きな変動を示した場合でも、時間が経過するにつれて概ね期待リターンに戻る傾向を指します。一般的に、株価などは長期的には上昇していくことが見込まれますが、一方で短期的には時折大きく上下します。この上下しながらも長期的には一定の期待リターンに収束していく性質を平均回帰性と呼びます。

※ 上記は2025年4月時点におけるレバナビの運用戦略であり、将来変更される可能性があります。

過去6ヵ月の市場環境を振り返ると、FRB(米国連邦準備制度理事会)による利下げや、2024年11月初旬の大統領選挙でトランプ氏が勝利して米国景気の先行きに対する期待が高まったことなどを受けて、特に外国株式市況は期初より堅調に推移しました。しかしその後2025年2月以降は、主に米国における関税政策への懸念等から外国株式市況は下落しました。 その結果、大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンに対して、2月から3月にかけての外国株式(為替要因含む)のマイナス要因が大きくなったこともあり、同期間のレバナビが想定するポートフォリオの運用実績は下回る形となりました。 以上のことから、レバナビでは目標リスクを3段階のうちで最も高い水準である16%に引き上げて、レバレッジ倍率を2.26倍程度とする投資配分としました。

2025年4月末時点のパフォーマンス

以下は「レバナビ(※1)(黄色)」と「黄金比ポートフォリオ(※2)(灰色)」のパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバナビが運用を開始した2025年2月14日です。 運用開始日の2025年2月14日から2025年4月30日の期間で、レバナビの運用実績は-0.85%(※1,3)となり、参考とする黄金比ポートフォリオ(※2,3)との比較では+2.41pt(※9)となりました。
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また以下は、レバナビリリース来のパフォーマンスです。(※5)
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レバチョイスのパフォーマンスの振り返り

2025年4月の投資配分

2025年4月のレバチョイス各スタイルの投資配分は以下の円グラフで示す通りで、各スタイルの目標リスク水準を維持するように決定されました。(※5,6,7)
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2025年4月末時点のパフォーマンス

以下はレバチョイスの各スタイルのパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバチョイスが運用を開始した2025年2月14日です。(※1)
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また以下は、レバチョイス各スタイルのリリース来のパフォーマンスです。(※5)
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※1 レバラップの運用実績について
2025年2月14日(サービスリリースした2月8日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、レバナビおよびレバチョイス各スタイルに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションについて
黄金比ポートフォリオとは、大和アセットマネジメントが決定した、レバラップが実質的な投資対象資産について最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。上記で使用しているデータは、大和アセットマネジメントから提供されたものであり、黄金比ポートフォリオのシミュレーション結果から、黄金比ポートフォリオで運用を行うシングルファンドの信託報酬及び、投資顧問報酬を引いたものです。FOLIOにて2月14日から表示日まで、または表示している期間におけるパフォーマンスを計算しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について
2025年2月14日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。投資顧問報酬としてレバナビは年率0.77%(税込)、レバチョイス各スタイルは0.715%徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2025年3月31日の基準価額を基準として、2025年4月30日における各投資対象ファンドを通じた実質的な投資対象資産および、黄金比ポートフォリオのリターンを示したものです。騰落率は、大和アセットマネジメントから提供されたデータを基に記載しています。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 目標リスクは価格変動リスクの目安を示したもので、ポートフォリオのファンド配分を決定する際の目標値として使用します。実勢のリスク水準が目標リスクを上回る場合や下回る場合があります。

※7 表示のレバレッジ倍率はリバランス実施時における数値です。黄金比ポートフォリオの推定リスク(7%~10%)に応じて、各コースのレバレッジ倍率も一定の範囲内で変動します。

※8 寄与度グラフは投資対象ファンドであるシングルファンドのリターンに対するレバラップの実質的な投資対象資産の寄与度を示したものです。騰落率グラフが示す各投資対象資産のリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※9 表示期間における、レバラップの運用実績と黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※10 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年4月30日における評価額を元に計算しています。レバナビおよびレバチョイスリリース来のパフォーマンスは、2025年2月14日の資産評価額と2025年4月30日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2025年4月のマーケットを振り返る

ここで2025年4月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は、上旬にトランプ米大統領が厳しい内容の追加関税を発表したことを受けて連日大きく下落しました。しかし、追加関税の発動日である9日に90日間の一時停止が発表されると、1日のうちに約10%上昇して急反発する場面もありました。 その後も、中国との貿易摩擦が継続していることや、トランプ米大統領が早期の利下げに慎重なFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の解任を示唆したことなどを金融市場が不安視し、中旬に再び下落しました。 下旬にはパウエル議長解任の意向が撤回され、また各国との関税交渉が進展しているとの報道等を受けて上昇基調となり、最終的に前月比-0.76%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、上旬に米国の強硬な関税政策による世界的な株安の影響を受けて大きく下落しました。しかし、追加の相互関税が一時停止された後は、一転して回復基調となりました。円高・ドル安が重石となったものの、月末にかけて米中両国が貿易摩擦の緩和に向けた動きを見せたことによる安心感から回復基調が続き、最終的には前月比+0.32%となりました。 欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は、上旬に米政権による相互関税の発表を受けて急落しましたが、発動日にすぐに追加関税が一時停止された後は上昇に転じました。中旬にECB(欧州中央銀行)が6会合連続で利下げを実施したことも下支えとなりましたが、前月末の水準には届かず、最終的には前月比-1.20%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、米中両国が追加関税率を互いに引き上げたことで大きく下落しましたが、政府による株価対策や輸出企業支援策等の発表を受けて上昇に転じました。米中貿易摩擦に緩和の兆しが見え始めたものの、関税政策の不透明感や国内景気不安は払拭できず、月末にかけて上値は抑えられ、最終的には前月比-1.70%となりました。 インド株式市場の指標であるインドSENSEXは、上旬に米政権の関税政策の影響で下落しましたが、追加関税の一時停止やインド中銀の利下げ決定等を受けて、ほどなく反転しました。インドが内需主導の経済であることに加え、中銀の利下げ姿勢や米国との関税交渉の進展への期待が相場を支え、中旬以降も騰勢は続き、最終的に前月比+3.65%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は、上旬に強硬な米関税政策がドルからの資金流出を招き、円高・ドル安が進みました。追加関税の一時停止後も、米景気減速懸念や米国債市場の動揺、日米関税交渉における円安是正への警戒感、FRB議長の人事を巡る不透明感等、円高・ドル安につながる報道が続きました。下旬には、これらの懸念や不透明感の一部が後退したことなどを受けわずかに反転しましたが、最終的に前月比で4.59%の円高・ドル安となりました。 米国10年債利回りは、米国の相互関税が発表され、米国からの資金逃避に伴い米国債から急激に資金が流出して上昇しましたが、追加関税の一時停止後には一進一退の推移となり、最終的に4.16%台で4月を終えました。 金は、米関税政策の不透明感等を受けて資金が集まり、上昇しました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

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■本資料について

  • 投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、レバラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
  • 記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
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