レポート・コラム

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年8月の実績>

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年8月の実績>

2025年8月の黄金比ポートフォリオのパフォーマンスについて

「SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース(愛称:レバラップ)」(以下、それぞれ「レバナビ」「レバチョイス」、両コースを指す場合は「レバラップ」といいます。)は、大和アセットマネジメントが決定する最も効率的と考えられる「黄金比ポートフォリオ」を基にレバレッジを活用して高水準の資金効率を追求する資産運用サービスです。2025年2月8日より提供を開始し、2025年2月14日に運用を開始しています。(※1) 2025年8月の世界の株式市場を振り返ると、月初の米雇用統計で予想を下回る結果や過去分の大幅な下方修正が発表され一時的に下落しましたが、米中貿易摩擦の緩和や米国の利下げ期待の高まり等で反発し、先進国を中心に上昇しました。 為替市場では、月初の軟調な米雇用統計を受けて不透明感が台頭し米ドルから資金が逃避しました。その後も米物価上昇率の落ち着きやパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言等で米金利の反発は抑えられ、円高・ドル安となりました。 以下は、そのような環境下における2025年8月の約1ヵ月間のレバラップが実質的に投資対象とする各資産のパフォーマンスと、レバラップの基本となる黄金比ポートフォリオ(*)のパフォーマンス、および黄金比ポートフォリオの投資配分です。(※2,3,4,5)

*「黄金比ポートフォリオ」とは、レバレッジを掛けて運用を行う際などの基本となる、大和アセットマネジメントが決定した最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。

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実質的に投資対象とする各資産の騰落率は、レバラップの投資対象である3種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)の基準価額への市場の反映状況に合わせて、期間を前倒しして計算されています。

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原則として半年に一度行なわれる黄金比ポートフォリオの見直しが、2025年7月31日に実施されました。
見直しの結果、国内長期金利が上昇したことを反映し、見直し後の黄金比ポートフォリオの投資配分は見直し前に比べて国内債券の比率が上昇し、短期国債の比率が低下しました。
このため、2025年8月の運用では、推定リスクが相対的に低く、前月までと比べて期待リターンの上昇した国内債券の比率が約30%と最も高く、前月までの約25%と比較しても投資配分が引き上げられました。一方、期待リターンの低下した短期国債の投資配分は前月までの約15%から約10%に引き下げられました。

投資対象ファンドに対する実質的な投資対象資産の寄与度

レバラップでは、黄金比ポートフォリオを基に運用を行うシングルファンドとレバレッジを活用したトリプルファンドおよび円建ての債券を中心に投資を行うマネーファンドを投資対象ファンドとしています。 以下は、2025年8月の約1ヵ月間のシングルファンドのパフォーマンスと、ファンドが実質的に投資対象とする各資産のシングルファンドへのパフォーマンスへの寄与度を表しています。(※8)
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※ シングルファンドの基準価額には信託報酬等のコストや金利収入等が反映されるため、実質的な投資対象資産の寄与度の合計が、基準価額に基づくシングルファンドの騰落率と一致しない場合があります。

レバナビのパフォーマンスの振り返り

2025年8月の投資配分

2025年8月のレバナビの投資配分とレバレッジ倍率は以下のグラフで示す通りでした。(※5,6,7)
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レバナビでは、平均回帰性(**)の考え方を基にした大和アセットマネジメント独自のモデル(レバナビモデル)に基づいて、10%・12%・16%という3段階で目標リスク水準を毎月決定し、それに基づき配分比率を決定しています。 レバナビモデルでは、直近6ヵ月における大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンと運用実績との乖離状況に応じて目標リスク水準およびレバレッジ比率を調整しています。

** 平均回帰性とは、短期的に大きな変動を示した場合でも、時間が経過するにつれて概ね期待リターンに戻る傾向を指します。一般的に、株価などは長期的には上昇していくことが見込まれますが、一方で短期的には時折大きく上下します。この上下しながらも長期的には一定の期待リターンに収束していく性質を平均回帰性と呼びます。

※ 上記は2025年8月時点におけるレバナビの運用戦略であり、将来変更される可能性があります。

2025年7月末までの過去6ヵ月の市場環境を振り返ると、内外株式は2025年2月は、おおむね横ばいで推移した後、米国の関税政策への懸念等から2月下旬から3月にかけて大きく下落しました。4月9日に関税の90日間の発動先送りが発表されると、それを転機として内外株式は底入れし、7月末にかけて日本ではTOPIX、米国ではS&P500が最高値を更新するなど急回復しました。その結果、国内株式や外国株式(為替要因含む)がプラスに大きく寄与したことなどから、レバナビ参照ポートフォリオは上昇しました。 こうした状況によって、本参照期間のレバナビの参照ポートフォリオの運用実績は、大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンの想定の範囲内となりました。 以上のことから、レバナビでは目標リスクを中立水準(3段階の上から2番目)の12%として、レバレッジ倍率を1.70倍程度とする投資配分としました。

2025年8月末時点のパフォーマンス

以下は「レバナビ(※1)(黄色)」と「黄金比ポートフォリオ(※2)(灰色)」のパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバナビが運用を開始した2025年2月14日です。 運用開始日の2025年2月14日から2025年8月29日までの期間で、レバナビの運用実績は11.90%(※1,3)となり、参考とする黄金比ポートフォリオ(※2,3)との比較では+9.00pt(※9)となりました。
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバナビのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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レバチョイスのパフォーマンスの振り返り

2025年8月の投資配分

2025年8月のレバチョイス各スタイルの投資配分は以下の円グラフで示す通りで、各スタイルの目標リスク水準を維持するように決定されました。(※5,6,7)
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2025年8月末時点のパフォーマンス

以下はレバチョイスの各スタイルのパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバチョイスが運用を開始した2025年2月14日です。(※1)
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバチョイス各スタイルのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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※1 レバラップの運用実績について
2025年2月14日(サービスリリースした2月8日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、レバナビおよびレバチョイス各スタイルに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションについて
黄金比ポートフォリオとは、大和アセットマネジメントが決定した、レバラップが実質的な投資対象資産について最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。上記で使用しているデータは、大和アセットマネジメントから提供されたものであり、黄金比ポートフォリオのシミュレーション結果から、黄金比ポートフォリオで運用を行うシングルファンドの信託報酬及び、投資顧問報酬を引いたものです。FOLIOにて2月14日から表示日まで、または表示している期間におけるパフォーマンスを計算しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について
2025年2月14日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。投資顧問報酬としてレバナビは年率0.77%(税込)、レバチョイス各スタイルは0.715%徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2025年7月31日の基準価額を基準として、2025年8月29日における各投資対象ファンドを通じた実質的な投資対象資産および、黄金比ポートフォリオのリターンを示したものです。騰落率は、大和アセットマネジメントから提供されたデータを基に記載しています。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 目標リスクは価格変動リスクの目安を示したもので、ポートフォリオのファンド配分を決定する際の目標値として使用します。実勢のリスク水準が目標リスクを上回る場合や下回る場合があります。

※7 レバレッジ倍率はリバランス実施時における数値で、小数点以下を切り捨てて表示しています。黄金比ポートフォリオの推定リスク(7%~10%)に応じて、各コースのレバレッジ倍率も一定の範囲内で変動します。

※8 寄与度グラフは投資対象ファンドであるシングルファンドのリターンに対するレバラップの実質的な投資対象資産の寄与度を示したものです。騰落率グラフが示す各投資対象資産のリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※9 表示期間における、レバラップの運用実績と黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※10 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年8月29日における評価額を元に計算しています。レバナビおよびレバチョイスリリース来のパフォーマンスは、2025年2月14日の資産評価額と2025年8月29日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2025年8月のマーケットを振り返る

ここで2025年8月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は月初、米雇用統計が市場予想を下回る結果になったことに加え、過去に発表された結果が大幅に下方修正されたことなどで景気悪化への懸念が高まり、下落して始まりました。 一方で、雇用情勢の悪化が将来の利下げの呼び水となるという見方が広まるとともに、ウクライナ情勢や米中関税問題での対立や摩擦が和らぐとの見方などから買い戻しが入り、中旬にかけて値を戻しました。 中旬以降も、米物価上昇率の落ち着きやパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の利下げ容認と受け止められる発言等で米金利の低下が続いたことなどを追い風に最高値を更新する場面もあり、最終的に前月比+1.90%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、米雇用統計の予想を下回る結果や過去分の下方修正の影響を受けて月初に一時的に下落しました。しかし、4-6月期の決算が堅調だったことや米関税政策を巡る不透明感が和らいだことから中旬にかけて大きく上昇して、最高値を更新する場面もありました。その後も米国の利下げ期待の高まりなどが下支えとなり、最終的に前月比+4.48%となりました。 欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数も、月初の米雇用統計発表による米雇用ショックが波及して一時的に下落しました。その後、米国の利下げ観測を背景に中旬にかけて反発しましたが、月末にかけて持ち高調整の売りが膨らみ、最終的に前月比+0.73%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、中国製造業の景況感に懸念が広がるなか、追加の景気刺激策への期待が高まったことや、7月の貿易統計が想定を上回る結果となったことなどが投資家心理の改善につながり上昇しました。中旬以降も、景気対策期待や米中貿易対立への警戒感の後退から続伸し、一時10年ぶりの高値を付ける場面もあり、最終的に前月比+7.96%の大幅上昇となりました。 インド株式市場の指標であるインドSENSEXは、インド版消費税であるGST(物品・サービス税)の引き下げなどの景気刺激策が好感されて、中旬にかけて堅調に推移しました。しかし下旬に、米国が、インド製品に対して関税率が最大50%となる追加関税を発動したことなどで下落して、最終的に前月比-1.69%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は、月初の米雇用統計で予想を下回る結果や過去分の大幅な下方修正が発表され、雇用情勢の想定外の悪化懸念が広がったことで利下げ期待が高まり、急速に円高・ドル安が進みました。その後も、パウエルFRB議長の利下げ容認を示唆する発言等で米金利が低下したことなどで、最終的に前月比2.45%の円高・ドル安となりました。 米国10年債利回りは、月初の米雇用統計で雇用情勢への懸念が高まったことなどから早期の利下げ観測が高まり、パウエルFRB議長の利下げ容認と受け止められる発言なども手掛かりに、前月末の4.37%台から4.22%台まで低下して8月を終えました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

最新の投資配分の確認方法 最新の投資配分をお知りになりたい方は、レバラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。 口座開設・ログインはこちら スマートフォンでの利用方法 SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもレバラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

  • 投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、レバラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
  • 記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
  • 信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

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