レポート・コラム

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年9月の実績>

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年9月の実績>

2025年9月の黄金比ポートフォリオのパフォーマンスについて

「SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース(愛称:レバラップ)」(以下、それぞれ「レバナビ」「レバチョイス」、両コースを指す場合は「レバラップ」といいます。)は、大和アセットマネジメントが決定する最も効率的と考えられる「黄金比ポートフォリオ」を基にレバレッジを活用して高水準の資金効率を追求する資産運用サービスです。2025年2月8日より提供を開始し、2025年2月14日に運用を開始しています。(※1) 2025年9月の世界の株式市場を振り返ると、米国の利下げを背景に投資資金の流入が進み、全体的に上昇基調となりました。特に、米ハイテク企業への業績期待や、底堅い経済情勢の下で決定された米利下げ等が後押しとなり、先進国を中心に主要株価指数が最高値を更新するなど、堅調な推移を示しました。 為替市場は、日米の金融政策決定会合を波乱なくこなしたことで小動きを続けましたが、月後半に好調な米経済指標が発表され米金利が上昇したこと等により、前月末比で小幅に円安・ドル高となりました。 以下は、そのような環境下における2025年9月の約1ヵ月間のレバラップが実質的に投資対象とする各資産のパフォーマンスと、レバラップの基本となる黄金比ポートフォリオ(*)のパフォーマンス、および黄金比ポートフォリオの投資配分です。(※2,3,4,5)

*「黄金比ポートフォリオ」とは、レバレッジを掛けて運用を行う際などの基本となる、大和アセットマネジメントが決定した最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。

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実質的に投資対象とする各資産の騰落率は、レバラップの投資対象である3種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)の基準価額への市場の反映状況に合わせて、期間を前倒しして計算されています。

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原則として半年に一度行なわれる黄金比ポートフォリオの見直しが、2025年7月31日に実施されました。
見直しの結果、国内長期金利が上昇したことを反映し、推定リスクが相対的に低く、見直し前までと比べて期待リターンの上昇した国内債券の比率が約30%と最も高く、見直し前までの約25%と比較しても投資配分が引き上げられました。一方、期待リターンの低下した短期国債の投資配分は見直し前までの約15%から約10%に引き下げられています。

投資対象ファンドに対する実質的な投資対象資産の寄与度

レバラップでは、黄金比ポートフォリオを基に運用を行うシングルファンドとレバレッジを活用したトリプルファンドおよび円建ての債券を中心に投資を行うマネーファンドを投資対象ファンドとしています。 以下は、2025年9月の約1ヵ月間のシングルファンドのパフォーマンスと、ファンドが実質的に投資対象とする各資産のシングルファンドへのパフォーマンスへの寄与度を表しています。(※8)
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※ シングルファンドの基準価額には信託報酬等のコストや金利収入等が反映されるため、実質的な投資対象資産の寄与度の合計が、基準価額に基づくシングルファンドの騰落率と一致しない場合があります。

レバナビのパフォーマンスの振り返り

2025年9月の投資配分

2025年9月のレバナビの投資配分とレバレッジ倍率は以下のグラフで示す通りでした。(※5,6,7)
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レバナビでは、平均回帰性(**)の考え方を基にした大和アセットマネジメント独自のモデル(レバナビモデル)に基づいて、10%・12%・16%という3段階で目標リスク水準を毎月決定し、それに基づき配分比率を決定しています。 レバナビモデルでは、直近6ヵ月における大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンと運用実績との乖離状況に応じて目標リスク水準およびレバレッジ比率を調整しています。

** 平均回帰性とは、短期的に大きな変動を示した場合でも、時間が経過するにつれて概ね期待リターンに戻る傾向を指します。一般的に、株価などは長期的には上昇していくことが見込まれますが、一方で短期的には時折大きく上下します。この上下しながらも長期的には一定の期待リターンに収束していく性質を平均回帰性と呼びます。

※ 上記は2025年8月時点におけるレバナビの運用戦略であり、将来変更される可能性があります。

2025年8月末までの過去6ヵ月の市場環境を振り返ると、内外株式は3月から4月上旬にかけては、主に米国における関税政策への懸念等から下落しました。しかしその後関税の90日間の発動先送りが発表されると内外の株式市況は大幅に反発しました。その後も米国の関税を巡る懸念が後退する中で内外の株式市況は堅調に推移しました。 その結果、4月上旬から8月末にかけての国内株式や為替の要因を含む外国株式の上昇が大きく寄与したことなどから、レバナビ参照ポートフォリオは上昇しました。 こうした状況によって、本参照期間のレバナビの参照ポートフォリオの運用実績は、大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンの想定を超過しました。 以上のことから、レバナビでは目標リスクを3段階中で最も低い10%に変更して、レバレッジ倍率を1.40倍程度とする投資配分としました。
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2025年9月末時点のパフォーマンス

以下は「レバナビ(※1)(黄色)」と「黄金比ポートフォリオ(※2)(灰色)」のパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバナビが運用を開始した2025年2月14日です。 運用開始日の2025年2月14日から2025年9月30日までの期間で、レバナビの運用実績は13.45%(※1,3)となり、参考とする黄金比ポートフォリオ(※2,3)との比較では9.33pt(※9)となりました。
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバナビのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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レバチョイスのパフォーマンスの振り返り

2025年9月の投資配分

2025年9月のレバチョイス各スタイルの投資配分は以下の円グラフで示す通りで、各スタイルの目標リスク水準を維持するように決定されました。(※5,6,7)
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2025年9月末時点のパフォーマンス

以下はレバチョイスの各スタイルのパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバチョイスが運用を開始した2025年2月14日です。(※1)
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバチョイス各スタイルのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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※1 レバラップの運用実績について

2025年2月14日(サービスリリースした2月8日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、レバナビおよびレバチョイス各スタイルに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションについて
黄金比ポートフォリオとは、大和アセットマネジメントが決定した、レバラップが実質的な投資対象資産について最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。上記で使用しているデータは、大和アセットマネジメントから提供されたものであり、黄金比ポートフォリオのシミュレーション結果から、黄金比ポートフォリオで運用を行うシングルファンドの信託報酬及び、投資顧問報酬を引いたものです。FOLIOにて2月14日から表示日まで、または表示している期間におけるパフォーマンスを計算しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について
2025年2月14日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。投資顧問報酬としてレバナビは年率0.77%(税込)、レバチョイス各スタイルは0.715%徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2025年8月29日の基準価額を基準として、2025年9月30日における各投資対象ファンドを通じた実質的な投資対象資産および、黄金比ポートフォリオのリターンを示したものです。騰落率は、大和アセットマネジメントから提供されたデータを基に記載しています。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 目標リスクは価格変動リスクの目安を示したもので、ポートフォリオのファンド配分を決定する際の目標値として使用します。実勢のリスク水準が目標リスクを上回る場合や下回る場合があります。

※7 レバレッジ倍率はリバランス実施時における数値で、小数点以下を切り捨てて表示しています。黄金比ポートフォリオの推定リスク(7%~10%)に応じて、各コースのレバレッジ倍率も一定の範囲内で変動します。

※8 寄与度グラフは投資対象ファンドであるシングルファンドのリターンに対するレバラップの実質的な投資対象資産の寄与度を示したものです。騰落率グラフが示す各投資対象資産のリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※9 表示期間における、レバラップの運用実績と黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※10 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年9月30日における評価額を元に計算しています。レバナビおよびレバチョイスリリース来のパフォーマンスは、2025年2月14日の資産評価額と2025年9月30日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2025年9月のマーケットを振り返る

ここで2025年9月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の代表的な指標であるS&P500は、5日に発表された雇用統計が市場予想を下回り、雇用の鈍化が意識されたこと等で、神経質な展開で始まりました。 その後、卸売物価が予想外に低下したこと等で利下げ期待が強まり、中旬にかけて上昇しました。17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で9か月ぶりに政策金利引き下げが決定されると、買い安心感や好業績期待を背景にハイテク株を中心に一段高となり、最高値を更新する場面もありました。 下旬に入ると、高値警戒感等から一時的に反落しましたが、予算失効に伴う政府閉鎖懸念等が重荷とはなりつつも追加利下げ期待が下支えとなり、最終的にS&P500は月間で前月比+3.53%の上昇となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、トランプ米大統領が日本に対する自動車関税引き下げの大統領令に署名したこと等が好感され、上昇しました。7日に石破首相の退陣表明が伝わると、次期政権による財政拡張が期待されて下旬にかけて続伸しました。米利下げ等を追い風に最高値を更新する場面もありましたが、日銀による保有ETFの売却決定などが重荷となり、最終的に前月比+2.02%となりました。 欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、財政悪化懸念から欧州主要国で長期金利が上昇したことが嫌気されて下落する場面がありました。その後は、米利下げや業績期待から米ハイテク株が上昇した動きが欧州にも波及したこと等を背景に底堅く推移して、最終的に前月比+1.46%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は、9月を通じて一進一退の展開となりました。上旬は材料難から利益確定の売りが膨らみ下落する場面がありましたが、その後は政策期待による打診買いと過熱感による警戒売りが交錯しました。中国国内の消費鈍化など景気の弱さが重荷となったものの、米利下げ等が追い風となり、最終的に前月比+0.64%となりました。 インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、経済指標の上振れや米利下げ期待等から上昇しました。中旬も政府による「消費減税を22日に実施」との表明や米利下げ決定等を追い風に続伸しました。しかし下旬に入ると、米政権による就労ビザ規制のインドのハイテク企業に与える影響の懸念等から下落基調となり、最終的に前月比+0.57%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は、米利下げ観測を背景とする円高・ドル安方向への動きと、日本の次期政権による拡張的な財政政策への期待などを背景とする円安・ドル高方向への動きが交錯しました。米利下げ決定直後には一時1ドル=145円50銭と2か月ぶりの水準になる場面があり、下旬には、米経済が想定よりも堅調に成長するとの見方から米長期金利が上昇して円安・ドル高が進みましたが、月末にはやや反転して、最終的に前月比0.57%の円安・ドル高となりました。 米国10年債利回りは、米利下げ期待から一時4%を割る水準となる場面もありましたが、下旬に米経済の底堅さを示す経済指標が発表されたこと等を背景に上昇し、最終的に4.15%台で9月を終えました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

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■本資料について

  • 投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、レバラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
  • 記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
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■株式会社SBI証券

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