レポート・コラム

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年10月の実績>

<SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース 2025年10月の実績>

2025年10月の黄金比ポートフォリオのパフォーマンスについて

「SBIラップ レバレッジ運用 レバナビコース/レバチョイスコース(愛称:レバラップ)」(以下、それぞれ「レバナビ」「レバチョイス」、両コースを指す場合は「レバラップ」といいます。)は、大和アセットマネジメントが決定する最も効率的と考えられる「黄金比ポートフォリオ」を基にレバレッジを活用して高水準の資金効率を追求する資産運用サービスです。2025年2月8日から提供を開始し、2025年2月14日に運用を開始しています。(※1) 2025年10月の世界の株式市場を振り返ると、不正融資を背景とした米銀の信用懸念の後退や、レアアースの供給を巡る米中不和への警戒が薄れたことで米中両国の株式市場が堅調に推移しました。日本でも高市政権誕生に伴い経済重視の積極財政への期待などから日経平均が史上初の5万円台を付けるなど、世界同時株高の様相を呈しました。 為替市場では、「高市トレード」と呼称される円売り・ドル買いの動きが活発となるなど、円の先安観が台頭したことに加えて、日銀の利上げ見送りや12月以降の米国の追加利下げ観測の後退などを背景に円安・ドル高が進行しました。 以下は、そのような環境下における2025年10月の約1ヵ月間のレバラップが実質的に投資対象とする各資産のパフォーマンスと、レバラップの基本となる黄金比ポートフォリオ(*)のパフォーマンス、および黄金比ポートフォリオの投資配分です。(※2,3,4,5)

*「黄金比ポートフォリオ」とは、レバレッジを掛けて運用を行う際などの基本となる、大和アセットマネジメントが決定した最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。

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実質的に投資対象とする各資産の騰落率は、レバラップの投資対象である3種類の専用投資信託(以下「投資対象ファンド」と表示)の基準価額への市場の反映状況に合わせて、期間を前倒しして計算されています。

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原則として半年に一度行なわれる黄金比ポートフォリオの見直しが、2025年7月31日に実施されました。
見直しの結果、国内長期金利が上昇したことを反映し、推定リスクが相対的に低く、見直し前までと比べて期待リターンの上昇した国内債券の比率が約30%と最も高く、見直し前までの約25%と比較しても投資配分が引き上げられました。一方、期待リターンの低下した短期国債の投資配分は見直し前までの約15%から約10%に引き下げられています。

投資対象ファンドに対する実質的な投資対象資産の寄与度

レバラップでは、黄金比ポートフォリオを基に運用を行うシングルファンドとレバレッジを活用したトリプルファンドおよび円建ての債券を中心に投資を行うマネーファンドを投資対象ファンドとしています。 以下は、2025年10月の約1ヵ月間のシングルファンドのパフォーマンスと、ファンドが実質的に投資対象とする各資産のシングルファンドへのパフォーマンスへの寄与度を表しています。(※8)
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※ シングルファンドの基準価額には信託報酬等のコストや金利収入等が反映されるため、実質的な投資対象資産の寄与度の合計が、基準価額に基づくシングルファンドの騰落率と一致しない場合があります。

レバナビのパフォーマンスの振り返り

2025年10月の投資配分

2025年10月のレバナビの投資配分とレバレッジ倍率は以下のグラフで示す通りでした。(※5,6,7)
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レバナビでは、平均回帰性(**)の考え方を基にした大和アセットマネジメント独自のモデル(レバナビモデル)に基づいて、10%・12%・16%という3段階で目標リスク水準を毎月決定し、それに基づき配分比率を決定しています。 レバナビモデルでは、直近6ヵ月における大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンと運用実績との乖離状況に応じて目標リスク水準およびレバレッジ比率を調整しています。

** 平均回帰性とは、短期的に大きな変動を示した場合でも、時間が経過するにつれて概ね期待リターンに戻る傾向を指します。一般的に、株価などは長期的には上昇していくことが見込まれますが、一方で短期的には時折大きく上下します。この上下しながらも長期的には一定の期待リターンに収束していく性質を平均回帰性と呼びます。

※ 上記は2025年10月時点におけるレバナビの運用戦略であり、将来変更される可能性があります。

2025年9月末までの過去6ヵ月の市場環境を振り返ると、内外株式は3月末から4月上旬にかけては、主に米国における関税政策への懸念等から下落しました。しかしその後、関税の90日間の発動先送りが発表されると内外の株式市況は大幅に反発しました。その後も米国の関税を巡る懸念が後退する中で内外の株式市況は堅調に推移しました。 その結果、4月上旬から9月末にかけての国内株式や為替の要因を含む外国株式の上昇が大きく寄与したことなどから、レバナビ参照ポートフォリオは上昇しました。 こうした状況によって、本参照期間のレバナビの参照ポートフォリオの運用実績は、大和アセットマネジメントが推定する長期的な期待リターンの想定を超過しました。 以上のことから、レバナビでは目標リスクを3段階中で最も低い10%に変更して、レバレッジ倍率を1.42倍程度とする投資配分としました。

2025年10月末時点のパフォーマンス

以下は「レバナビ(※1)(黄色)」と「黄金比ポートフォリオ(※2)(灰色)」のパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバナビが運用を開始した2025年2月14日です。 運用開始日の2025年2月14日から2025年10月31日までの期間で、レバナビの運用実績は+17.62%(※1,3)となり、参考とする黄金比ポートフォリオ(※2,3)との比較では10.54pt(※9)となりました。
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバナビのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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レバチョイスのパフォーマンスの振り返り

2025年10月の投資配分

2025年10月のレバチョイス各スタイルの投資配分は以下の円グラフで示す通りで、各スタイルの目標リスク水準を維持するように決定されました。(※5,6,7)
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2025年10月末時点のパフォーマンス

以下はレバチョイスの各スタイルのパフォーマンスを比較した折れ線グラフで、開始点はレバチョイスが運用を開始した2025年2月14日です。(※1)
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また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月およびレバチョイス各スタイルのリリース来のパフォーマンスです。(※10)
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※1 レバラップの運用実績について

2025年2月14日(サービスリリースした2月8日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、レバナビおよびレバチョイス各スタイルに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションについて
黄金比ポートフォリオとは、大和アセットマネジメントが決定した、レバラップが実質的な投資対象資産について最も効率が良い資産の組み合わせと考えられるポートフォリオを指します。上記で使用しているデータは、大和アセットマネジメントから提供されたものであり、黄金比ポートフォリオのシミュレーション結果から、黄金比ポートフォリオで運用を行うシングルファンドの信託報酬及び、投資顧問報酬を引いたものです。FOLIOにて2月14日から表示日まで、または表示している期間におけるパフォーマンスを計算しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について
2025年2月14日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。投資顧問報酬としてレバナビは年率0.77%(税込)、レバチョイス各スタイルは0.715%徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2025年9月30日の基準価額を基準として、2025年10月31日における各投資対象ファンドを通じた実質的な投資対象資産および、黄金比ポートフォリオのリターンを示したものです。騰落率は、大和アセットマネジメントから提供されたデータを基に記載しています。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 目標リスクは価格変動リスクの目安を示したもので、ポートフォリオのファンド配分を決定する際の目標値として使用します。実勢のリスク水準が目標リスクを上回る場合や下回る場合があります。

※7 レバレッジ倍率はリバランス実施時における数値で、小数点以下を切り捨てて表示しています。各コース/スタイルはそれぞれの目標リスク水準、および黄金比ポートフォリオの推定リスク(7%~10%)などに応じて、レバレッジ倍率が一定の範囲内で変動します。

※8 寄与度グラフは投資対象ファンドであるシングルファンドのリターンに対するレバラップの実質的な投資対象資産の寄与度を示したものです。騰落率グラフが示す各投資対象資産のリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※9 表示期間における、レバラップの運用実績と黄金比ポートフォリオの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※10 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2025年10月31日における評価額を元に計算しています。レバナビおよびレバチョイスリリース来のパフォーマンスは、2025年2月14日の資産評価額と2025年10月31日における評価額をもとに計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2025年10月のマーケットを振り返る

ここで2025年10月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は、米政府機関閉鎖の長期化や中国のレアアース規制への米政権による対抗措置の示唆に加えて、10月に入り新たに発覚した米地銀の不正融資問題による米地銀の信用不安の再燃などから、急落する場面がありました。 中旬以降は、市場予想を上回る地銀の好決算やCPIの上昇に伴う追加利下げ観測の強まりなどが一連の不安を払拭するかたちで回復し、下旬にはレアアース規制の1年延期が伝わったことで連日の高値更新となりました。 しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)が2会合連続の利下げを決定した後は、パウエルFRB議長の追加利下げに慎重と受け止められる発言等によって持ち高調整の売りが出て下落し、最終的に前月比+2.26%となりました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、高市自民党総裁の首班指名を巡る公明党の連立離脱や米地銀の信用不安などを受けて中旬にかけて一時下落しました。その後、高市政権の発足が確実になると、内外の市場参加者から日本市場に注目が集まり株価の先高感等を追い風に最高値を更新する展開となり、最終的に+6.19%となりました。 欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、米利下げ期待等を背景に上昇した後、米中対立への警戒感から下落しました。その後、フランスの政情安定化や英中銀の利下げ観測など域内の支援材料を好感して上昇に転じ、米中対立の懸念が後退したことや、ユーロ圏の実体経済の改善を示唆する指標の発表等も後押しして、最終的に前月比+2.45%となりました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、大型連休による休場により動きがありませんでした。休場が明けると、当局による経済成長策への期待感から上昇しましたが、中国のレアアース輸出規制に対して米政権が報復関税を課す姿勢を示すと反落しました。その後、米中が緊張緩和に向かうと上昇して、10年3か月ぶりに4,000ptの大台を回復する場面もあり、最終的に前月比+1.85%となりました。 インド株式市場の指標であるインドSENSEXは、9月下旬に実施された物品・サービス税(GST)減税による消費市場の特需等を好感して堅調に推移しました。一時的に米中対立の影響を受けたものの、その後の米中関係の改善や米金利低下といった外部環境の好転や堅調な国内経済活動を背景に上昇して、最終的に前月比+4.57%となりました。

【為替・その他】

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ドル/円為替相場は、市場から積極財政派と目される高市新首相の誕生が確実視されるにつれて「高市トレード」と称される円売り・ドル買いの動きが活発となりました。米地銀の信用不安により円高・ドル安に転じる場面もありましたが、地銀の好決算や12月以降の追加米利下げ観測の後退などにより再び円の先安観が高まって円安・ドル高が進む展開となり、最終的に前月比4.11%の円安・ドル高となりました。 米国10年債利回りは、パウエルFRB議長による量的引き締め(QT)終了の示唆や追加米利下げ期待に加え、米中対立懸念から米国債に資金が流入したことで一時3.95%まで低下しました。その後、パウエルFRB議長が追加利下げに慎重な姿勢を示したこと等を受けて上昇して、最終的に4.07%で10月を終えました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

最新の投資配分の確認方法 最新の投資配分をお知りになりたい方は、レバラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。 口座開設・ログインはこちら スマートフォンでの利用方法 SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもレバラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

  • 投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、レバラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
  • 記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
  • 信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

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金融商品取引業者(第一種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業)関東財務局長(金商)第2983号
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