衆院選後の株価・金利は?二度に買うべし 二度に売るべし

衆院選後の株価・金利は?二度に買うべし 二度に売るべし

投資情報部 土居 雅紹

2026/01/29

衆議院選挙で、株価・為替・金利はどうなる?

■自民党圧勝なら株高・円安・債券安(金利高)!?

衆議院選挙の政党別の獲得議席の予想が出回り始めていますが、極めて結果を予想しにくい状況といえます。2025年7月の参議院選挙と異なり、ほとんどの政党が消費税減税を訴え、防衛費や外国人政策も目立つ対立点が少なくなっています。加えて、高市内閣の支持率は高いものの、自民党の支持率はそこそこの伸びにとどまり、自民党圧勝とも言い切れません。一方、野党第一党の中道も、一部メディアからは躍進の可能性が高いと報道されてはいるものの、旧党時代の両党の考え方の隔たりから組織票の取りこぼしが多い可能性もあります。

■株価を見れば金利が分かる?

図表1は2024年1月からの無担保コール翌日物金利(以下「コールレート」)、10年国債利回り、20年国債利回りと日経平均株価の動きを見たものです。これを見るとコールレートが着実に切り上げているのに対し、10年・20年国債利回りは、日経平均株価急落時には同時に大きく下げています。また、2025年4月以降は、日経平均株価と国債利回りはともに大きく上昇しています。したがって、高市政権の積極財政によって一段高となったものの、株価が上がると長期金利も上がるという関係は、以前からの流れともいえます。このため、今回の衆議院選挙後の値動きを考える際には、まず株価がどちらの方向に動くのかを考えれば、長期金利がどういう反応となるか予測しやすくなります。

■衆議院選挙結果の5シナリオと株価・為替・金利予想

今回の衆議院選挙は、事実上の高市政権の信任投票となっていることから、選挙の翌日となる2月9日の相場は一方向に大きく動く可能性があります。そこで、5つの衆議院選挙のシナリオを想定し、日経平均株価、ドル円相場、10年国債利回りの予想値・レンジをまとめたのが図表2です。

①の自民党圧勝なら、積極財政・成長戦略が加速するため、株高、円安、債券安(金利上昇)の可能性が高くなります。一方、⑤の与党惨敗となれば、高市トレードの巻き戻しでリスクオフとなり、日経平均株価は急落し、同時に円高・債券高(金利低下)となる展開が予想されます。

なお、為替と金利については2つの注意点があります。まず、各党が減税と福祉支出拡大を公約に盛り込んでいるため、選挙結果にかかわらず、中期的には財政支出増大懸念により円安・債券安(金利上昇)となる可能性があります。次に、大幅な円安や債券安(金利上昇)となれば、為替は日米の協調介入、金利は日銀によるイールドカーブ・コントロール(YCC)再開の可能性が増してくるので、円安・債券安の流れを抑える展開が続くと予想されます。

図表1 コールレート、10年・20年国債利回りと日経平均株価

図表2 衆議院選挙:株価・円・金利の5シナリオ

「二度に買うべし 二度に売るべし」

この投資格言は、江戸時代の米相場師が残した「買い米を一度に買うは無分別 二度に買うべし、二度に売るべし」に由来しています。投資タイミングを分けることの重要性を説くもので、これが転じて、「売買を一度にするは阿呆なり 二度に買うべし 二度に売るべし」として、株式投資や商品先物、FXなどの投資格言となっています。

これは投資家心理の側面からも「後悔が少なくなる」手法です。例えば、投資予定金額の半額を購入した後に値上がりしたら「半分買っておいてよかった」、値下がりしたら「半分は安く購入できてよかった」となります。同様に売却時にも、その後どのように相場が動いても「半分は高い水準で売却できている」ことで、心理的な負担が大きく減ります。

特に、今回の衆議院選挙のような不確実性が高い大イベントを挟んで、債券価格がどう動くか分からないという場合には、「二度に買うべし 二度に売るべし」を実践することが効果的です。これにより、衆議院選挙の結果に根拠なく賭けることなく、相場がどう動いてもそこそこの満足感を得ることができます。

具体的には、仮に10年国債を200万円分購入する予定があったとしたら、衆議院選挙前に100万円分購入し、衆議院選挙後に100万円分購入するという、聞いてみれば極めて簡単な手法です。

■まとめ

今回の衆議院選挙は諸々の情報ソースからの予想の確度が低い一方、結果によって株価・為替・金利が大きく動くことが予想されています。このような状況では、「予想を当てに行かず、投資タイミングをイベント前後に二分して、投資余力を半分残した状態でイベントを通過する」投資格言に沿った手法が有効と考えられます。

SBI証券で残存期間10-15年の既発債を探す

SBI証券で残存期間10年から15年の円貨建既発債を探してみましょう。

▶ SBI証券の円貨建 既発債券ページ

1.SBI証券のトップページにアクセスし、PCの場合は「債券トップ」の左横のメニューから「円貨建」の「+(プラス)」でメニューを広げて、「既発債券」をクリックします(スマホの場合は「債券トップ」から上段メニューの「円貨建」を選び、ページ中央に表示される「既発債券」をクリックします)。

2.絞込条件の設定画面が閉じられている場合には、「絞込条件を開く」をクリックします。次に、検索条件の残存期間(年)では探したい残存期間をちょっと広げて入力します。ここでは残存期間が10年から15年程度の銘柄を探したいので「9~16」と前後に広げて入力して「検索」をクリックします。

この操作で、対象の銘柄が7銘柄に絞り込まれます(2026年1月28日時点、図表3参照)。ここでは残存期間が10年から15年の債券を探している前提ですが、ちょうど第485回九州電力社債と第367回北海道電力社債があったので、このタイミングでは購入候補となると考えられます。例えば、第485回九州電力社債は残存期間が約13年10カ月で、第170回利付国債の残存期間は約13年8カ月でした。前者がほぼ同じ残存期間で利回りが0.435%高く、かつ高格付(JCRでAA、R&IでA+)なので、どうしても国債がよいという方以外は投資対象になると思われます。

便利な機能も活用しましょう

・気になる銘柄は「登録」しておくと、いつでもまとめて確認することができます。

・「試算」機能を使えば、外貨建て債券の場合には、為替変動の影響を含め、購入後の損益をシミュレーションすることもできます。

▶ いま買われている米ドル建債券(既発)

米ドル建債券の銘柄選びのポイント・SBI証券で人気の銘柄のご紹介です。米ドル建債券(既発債)の人気ランキングと米ドル建債券を購入された方の購入理由をまとめてあります。銘柄選びのヒントとして、ぜひご活用ください。 SBI証券での債券取引の流れやお役立ち機能については、債券取引ガイドをご覧ください。 最後にひとこと SBI証券で取り扱っている債券の銘柄や条件は、日々変わります。購入前には、必ず最新情報をWEBサイトで確認してください。

図表3 円貨建既発債 残存期間9年~16年 検索結果(2026年1月28日時点)

債​券​投​資​の​リ​ス​ク​に​つ​い​て​

免責事項・注意事項

・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

【手数料及びリスク情報等】

SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、各商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、 商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)、店頭CFD取引(SBI CFD)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。