円待機資金の運用に既発国債・公共債を使う

投資情報部 土居 雅紹
2026/07/02
NISA投資までの待機資金はどうする?
■数年以内に使う資金は、リスクを抑えて置いておくことが前提
相続や退職金などで手元にまとまった資金があるものの、すぐに全額を投資するのではなく、時間をかけてポートフォリオを作っていきたいというニーズは少なからずあります。特に年間投資枠※がある少額投資非課税制度(NISA)を利用する場合には、投資に回すまでの資金を一時的に待機させておく場面もあります。
※NISA年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で最大360万円
このような待機資金は、「使う時期に手元にある」ことが大切です。一方で、「できるだけ減らさずに置いておきたい」「可能であれば少しでも有利に運用したい」というニーズもあり、運用先の選択は意外に難しい面があります。
銀行の円普通預金に置いておけば流動性は高い一方、金利はメガバンクやネット銀行で見ると0.20~0.30%程度※(2026年6月29日時点)と物価上昇が気になる現状では物足りないと感じる方も多いと思われます。
※各種優遇条件によって上乗せ金利が適用されることがあります。金利水準はメガバンク3行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行)およびネット銀行8行(SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、PayPay銀行、イオン銀行、auじぶん銀行、ソニー銀行、大和ネクスト銀行)のWEBサイトで確認(順不同)。
そこで、定期預金を検討される方もいると思いますが、対面型の銀行とネット銀行で差が大きかったり、各行の方針により1年までしか預入期間がなかったり、2年や3年でも1%を下回る水準(年率・税引前)であったりします。※
※キャンペーンや商品条件により異なる金利が提示される例もあります。
このように、流動性が高く、必要な時に資金を使いやすいという意味では、銀行預金は便利ですが、ちょっとした工夫で利回りを高める余地がありそうです。
円貨建の国債・公共債
■円貨建既発債券も選択肢に
定期預金のキャンペーンなどを含めた条件が合わない場合や、数年程度の期間でより高い利回りを求める場合には、円貨建の既発債券も選択肢として検討したい金融商品といえます。
NISAなどへの計画的な投資に向けた待機資金を前提に考えるなら、「必要な時期に資金が戻ってくる」ことに加えて、「信用リスクを含め、元本が毀損するリスクを極力抑える」ことも考慮しておきたいポイントです。
そうなると、外貨建MMFや外貨建債券では為替リスクがあるため、「待機」ではなく「リスクを伴う運用」という意味合いが強くなります。また、円貨建債券であっても、社債は発行体ごとに信用リスクが異なる点に注意が必要です。そこで検討したいのが、残存期間が短い国債や公共債です。
また、現時点では円金利が上昇してきたことによって額面を下回る価格で取引されている債券が多いことも「待機」目的では検討しやすい状況といえます。利率(クーポン)が現行の金利水準より低い場合は、一般に、購入単価が額面を下回る状態となり、償還時には額面金額で償還されます。このため、償還日まで保有する前提であれば、償還時期をNISAなどの投資予定時期に合わせることで、待機資金の運用先として検討しやすくなります。
■待機資金で債券を購入する際の注意点
債券投資にあたっては、以下の注意点をご理解のうえ、購入前には必ず最新情報をWEBサイトで確認し、債券の利回りだけでなく、リスクや商品性も踏まえて検討する必要があります。
・債券は預金ではないため、預金保険制度の対象ではありません。
・満期前に売却する場合は、市場金利の上昇や発行体の信用状況などにより、損失が生じる可能性があります。
・利回りは、購入単価や償還差損益を踏まえた購入時点の目安であり、税金、手数料相当額、売買スプレッドなどを別途考慮する必要があります。
・SBI証券で取り扱う銘柄や条件は日々変わります。
SBI証券で円貨建既発債券(国債・公共債)を探す
ここではSBI証券で残存期間4年以内の円資金の運用を前提に、円貨建既発債券(国債・公共債)を探します。
- SBI証券のWEBサイトにアクセスし、PCの場合は「債券トップ」の左横のメニューから「円貨建」の「+(プラス)」でメニューを広げて、「既発債券」をクリックします(スマホの場合は「債券トップ」から上段メニューの「円貨建」を選び、ページ中央に表示される「既発債券」をクリックします)。
- 次に、絞込条件の設定画面が閉じられている場合には、「絞込条件を開く」をクリックします。商品区分1「国債」と「公共債等」にチェックを入れ、ここでは4年以内の残存期間の銘柄を探すと仮定して、残存期間(年)に「0~4」を入力して「検索」をクリックします。
→この操作で、対象が3銘柄に絞り込まれました(2026年7月1日時点、図表1参照)。
便利な機能も活用しましょう
- 気になる銘柄は「登録」しておくと、いつでもまとめて確認することができます。
SBI証券での債券取引の流れやお役立ち機能については、債券取引ガイドをご覧ください。
最後にひとこと
SBI証券で取り扱っている債券の銘柄や条件は、日々変わります。購入前には、必ず最新情報をWEBサイトで確認してください。
図表1 円貨建既発債券(国債・公共債、残存期間4年以下)の検索結果(2026年7月1日時点)
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【手数料等及びリスク】
SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、各商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、 商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)、店頭CFD取引(SBI CFD)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示または契約締結前交付書面等をご確認ください。