外貨建債券×FX - 為替ヘッジ投資術

債券部
2024/10/25
当社でも取り扱っているFX取引を
ご存じですか?
FXはレバレッジを使って為替(米ドル/円など)取引を行う金融商品です。
外貨建債券は、円建て債券と比べて相対的に高金利なのが魅力ですが、為替リスクが伴うのが難点です。
そこで、外貨建債券への投資とFXを組み合わせることで、為替リスクを軽減する方法をご紹介します。
パターン1:外貨建債券の購入前にFXを利用して為替ヘッジ
米ドル建て債券の購入を検討しているAさん。
債券の購入資金は、2ヵ月後に満期を迎える円の定期預金300万円。じりじりと円安が進んでいて、2ヵ月後の米ドル円のレートが心配。
現在:1米ドル=130円 300万円÷130円≒23,000ドル
今、買うなら23,000ドル分の米ドル建て債券を買うことができますが、もし、2ヵ月後に1米ドル=150円まで円安が進んでしまうと、300万円÷150円=20,000ドルと、3,000ドルも購入額が減ってしまいます。
投資予定金額の300万円で為替の動きに左右されずに23,000ドル分の米ドル建て債券を買うことはできるのでしょうか??

投資予定金額の300万円で為替の動きに左右されずに23,000ドル分の米ドル建て債券を買うことはできるのでしょうか??
AさんはFX取引を利用して23,000ドルを1ドル130円で買うことで、為替ヘッジを行うことにしました。
(FXはレバレッジ(最大25倍)を効かせての取引が可能なので、約12万円の証拠金で取引が可能です)
その後の為替の動きでどうなるか見てみましょう。
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2ヵ月後、予想通り150円まで
円安が進んだ場合購入していたFXの取引を決済して、(150円-130円)×23,000ドル=460,000円の利益!
満期を迎えた定期預金と合わせて346万円(300万円+46万円)を資金として、購入を検討していた当初の23,000ドル分を無事購入することができました。 -
2ヵ月後、予想に反して110円まで
円高が進んだ場合購入していたFXの取引を決済して、 (110円-130円)×23,000ドル=460,000円の損失!
満期を迎えた定期預金で損失を穴埋めして254万円( 300万円−46万円 )を資金として、購入を検討していた当初の23,000ドル分を購入することができました。
※実際のお取引では、評価損が発生している場合、追加証拠金の差し入れが必要となります。
※実際のお取引では、FX取引で発生した利益には税金(先物取引に係る雑所得等)が発生します。FX取引で発生した損失は、債券の利金・償還差益と損益通算することはできません。
※別途、円に比べて高金利の米ドルを購入していることで、保有期間中は金利の差から発生するスワップポイントを受け取ることができます。(スワップポイントは金利情勢の変化等により変動するため、受取を保証するものではございません。)
パターン2:外貨建債券の償還前にFXを利用して為替ヘッジ
数年前に額面10,000ドルの米ドル建て債券を購入したBさん。
3ヵ月後に償還日を迎えるもののなんだか円高になりそうで不安。
現在:1米ドル=130円 10,000ドル×130円=130万円
今、償還されると130万円の円に両替できますが、もし、3ヵ月後に1米ドル=110円まで円高が進んでしまうと、10,000ドル×110円=110万円と、20万円も円資産が減ってしまいます。
償還予定の10,000ドルを今後の為替の動きに左右されずに円資産を減らさずに償還を迎えることはできるのでしょうか??

償還予定の10,000ドルを今後の為替の動きに左右されずに円資産を減らさずに償還を迎えることはできるのでしょうか??
BさんはFX取引を利用して10,000ドルを1ドル130円で売ることで、為替ヘッジを行うことにしました。
(FXはレバレッジ(最大25倍)を効かせての取引が可能なので、約5万2,000円の証拠金で取引が可能です)
その後の為替の動きでどうなるか見てみましょう。
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3ヵ月後、不安が的中して110円まで
円高が進んだ場合売っていたFXの取引を決済して、(130円-110円)
×10,000ドル=200,000円の利益!
償還を迎えた米ドル建て債券10,000ドルの110万円とFXの利益20万円を合わせて130万円となりました。 -
3ヵ月後、予想に反して150円まで
円安が進んだ場合売っていたFXの取引を決済して、(130円-150円)
×10,000ドル=200,000円の損失!
償還を迎えた米ドル建て債券10,000ドルの150万円とFXの損失20万円を合わせて130万円となりました。
※実際のお取引では、評価損が発生している場合、追加証拠金の差し入れが必要となります。
※実際のお取引では、FX取引で発生した利益には税金(先物取引に係る雑所得等)が発生します。FX取引で発生した損失は、債券の利金・償還差益と損益通算することはできません。
※別途、円に比べて高金利の米ドルを売却していることで、保有期間中は金利の差から発生するスワップポイントを支払うことになります。(スワップポイントは金利情勢の変化等により変動します。)
このように、FX取引を組み合わせることで、外貨建債券の購入を検討している時点と実際に購入を行うまでの期間の為替変動や償還前の為替変動によるリスクをヘッジすることが可能となります。
FX取引の現引きサービスを利用してお得に米ドルをゲット
為替ヘッジのためにFX取引するだけでなく、FX取引の現引きサービスを利用することでお得に米ドルを取得する方法をご紹介します。
FX取引で買い建てた米ドル円は、決済をせずに現引きを選択することで、購入時点のレートで米ドルを受取ることができます。
現引きの手数料は無料、売り買いのスプレッドは0.2銭と銀行での両替レートや当社の為替取引サービスに比べても非常に安価なので、お得です!
米ドル円の両替コスト比較
FXの現引きサービス | 当社為替取引 | 大手銀行 | |
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最低単位 | 1,000 ドル |
1ドル | 1ドル |
レート 更新 |
リアル タイム |
リアル タイム |
原則 1日1回 |
コスト (スプレッド) |
0.2銭 | 4銭※ | 50銭 |
※インターネットコース(プランC除く)のお客さまの米ドル/円のリアルタイム為替取引手数料は無料ですが、アスク(買い値)とビッド(売り値)のスプレッド(価格差)が存在します。
当社のFXサービス(SBI FXα)の特徴をご紹介
- 売り買いの値段の差(スプレッド)が通常0.2銭と銀行などの両替レートに比べて極めて安価!
- 祝日も含めてほぼ24時間取引が可能!
- 高金利通貨を買うことで、毎日金利収益(スワップ)が受け取れる!
- 最大レバレッジは25倍。少額で為替ヘッジの利用も可能!
- 1,000ドル単位で現引きも可能です!
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