ウエルスアドバイザーレポート 主要国の金利・為替に関するレポート ウエルスアドバイザーレポート 主要国の金利・為替に関するレポート

ウエルスアドバイザーレポート

ウエルスアドバイザー社が提供する、主要国の金利・為替に関するレポートです。
前週分の振り返りと、今後の為替見通し・注目すべき経済イベントなどの情報をお伝えしますので、ぜひ債券をご購入の際に、ご参考として本レポートをご利用ください。

現在お取扱い中の債券

対象期間:2026年5月29日~2026年6月5日
更新:2026/6/9 10:00(更新予定時間:毎週第2営業日10:00頃)

金利為替動向

米利上げ観測高まりドル独歩高

主要通貨は、ドルが上昇した。週初1日、イランが米国との協議を停止中と伝わり「有事のドル買い」が出たほか、強い米5ISM(供給管理協会)製造業景況指数もドルを支援した。2日、米4JOLT求人件数が市場予想を上回り、続伸。3日、日銀の植田和男総裁の講演がタカ派的と捉えられ一時円買いに傾くも、強い米5ISM非製造業景況指数や、イラン情勢の先行き不透明感からドル・円は切り返した。4日、レバノンでの停戦合意への楽観的な見方がドルの重荷になった。5日、米5月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸び幅が市場予想を大幅に上回り、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が強まったことで米金利が急伸し、ドル・円を押し上げた。

新興国通貨は、対円でほぼ全面安。週初1日は、米国とイランの交渉をめぐる先行き不透明感から原油価格が上昇し、円売りが先行した。2日も、原油価格の高止まりを嫌気した円売りが続き、新興国通貨は対円で底堅く推移した。3日は、対ドルでの円買い介入への警戒感が高まるなか、強めの米経済指標を受けた対ドルでの新興国通貨売りが対円に波及し、新興国通貨が軟化した。4日は、まちまち。5日、米5月雇用統計を材料に米利上げ観測が高まり、対円でも新興国通貨への売り圧力が強まって軒並み下落した。

通貨毎の金利と為替動向を確認

米ドル

  • ドル高円安 160.29円(▲1.02円
  • 債券利回り 短期債 上昇/長期債 上昇
  • 予想レンジ:1ドル=158円00銭-162円00銭

■為替

ドル・円は上昇した。週初1日、イランが米国との協議を停止中と伝わり「有事のドル買い」が出たほか、強い米5ISM(供給管理協会)製造業景況指数もドルを支援した。2日、米4JOLT求人件数が市場予想を上回り、続伸。3日、日銀の植田和男総裁の講演がタカ派的と捉えられ一時円買いに傾くも、強い米5ISM非製造業景況指数や、イラン情勢の先行き不透明感からドル・円は切り返した。4日、レバノンでの停戦合意への楽観的な見方がドルの重荷になった。5日、米5月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸び幅が市場予想を大幅に上回り、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が強まったことで米金利が急伸し、ドル・円を押し上げた。

■債券

短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。イラン情勢の先行き不透明感からインフレ警戒感がくすぶり続けたほか、強い米5月雇用統計を受けてFRBによる利上げの可能性が意識された。ドル建て米2年債利回りは前週末の4.00%から4.15%に上昇、ドル建て米10年債利回りは前週末の4.44%から4.53%に上昇して越週した。

■為替見通し

ドル・円は、米国とイランの戦闘終結に向けた協議の先行きが見通せない中、引き続き中東情勢に揺さぶられる相場展開が継続しそうだ。経済指標では米5CPI(消費者物価指数)、米5PPI(生産者物価指数)が発表予定。好調な米5月雇用統計を受けて米利上げ観測が強まる中で、翌週1617日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、重要物価指標から米国のインフレ動向を見極める動きが強まりそうだ。その他、日本の通貨当局による円買いの為替介入に注意。

ユーロ

  • ユーロ安円高 184.66円(▼1.01円
  • 債券利回り 短期債 上昇/長期債 上昇
  • 予想レンジ:1ユーロ=183円00銭-186円00銭

■為替

ユーロ・円は下落した。週初1日は、中東情勢をめぐって米国とイランが対立する中、ユーロ・円は上値の重い展開となった。2日は、ユーロ圏5HICP(消費者物価指数)速報値の伸びが前月を上回ったことからECB(欧州中央銀行)による利上げ観測が強まり、ユーロ・円は上昇した。3日は、高市早苗首相が投機的な円売りへの対応を明言したことから、為替介入への警戒感が強まり、ユーロ・円は下落した。4日は、イスラエルとレバノンの停戦合意報道を受けてドル売り・ユーロ買いが強まる中、ユーロ・円は上昇した。5日は、ユーロ圏13月期GDP(国内総生産)確定値が市場予想を下回ったことから、ユーロ・円は下落した。

■債券

短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。中東情勢をめぐる懸念が強まり、原油価格が上昇した影響を受けた。ユーロ建て独2年債利回りは前週末の2.53%から2.69%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末の2.94%から3.04%に上昇して越週した。

■為替見通し

ユーロ・円は、11日に予定されているECB理事会が焦点となりそうだ。理事会では0.25ポイントの利上げが見込まれるものの、欧州での景気減速懸念は根強い。理事会で四半期ごとに見直されるECBスタッフによる経済予測のほか、ラガルドECB総裁の発言が注目となりそうだ。

豪ドル

  • 豪ドル安円高 112.96円(▼1.48円
  • 債券利回り 短期債 上昇/長期債 上昇
  • 予想レンジ:1豪ドル=112円00銭-114円50銭

■為替

豪ドル・円は下落した。2日に豪ドル・円は11492銭まで上昇したが、3日に発表された豪13月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったことで景気減速が意識され、豪ドル・円は反落。さらに5日には米5月雇用統計で非農業部門雇用者の増加数が市場予想を上回ったことでFRB(連邦準備制度理事会)による利下げ観測が後退。対ドルでの豪ドル売りが優勢となり、豪ドル・円は一時11275銭まで下落した。

■債券

短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。豪ドル債は週末にかけて値を下げる展開。豪ドル建て2年債利回りは前週末の4.52%から4.60%に上昇、豪ドル建て10年債利回りは前週末の4.83%から4.91%に上昇して越週した。

■為替見通し

今週は10日に米5CPI(消費者物価指数)が発表される。米国のインフレの根強さが確認されればFRBによる利下げ観測後退でドル高圧力が強まり、豪ドルの上値を抑える可能性がありそう。

NZドル

  • NZドル安円高 92.92円(▼2.47円
  • 債券利回り 短期債 ―/長期債 上昇
  • 予想レンジ:1NZドル=93円00銭-95円50銭

■為替

NZドル・円は下落した。週初1日にNZドル・円は9544銭まで上昇したが、3日に発表された豪13月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったことで景気減速が意識され、豪ドル・円の反落とともにNZドル・円は反落。さらに5日には米5月雇用統計で非農業部門雇用者の増加数が市場予想を上回ったことでFRB(連邦準備制度理事会)による利下げ観測が後退。対ドルでのNZドル売りが優勢となり、NZドル・円は一時9276銭まで下落した。

■債券

長期債利回りは上昇した。NZ債は弱含みでもみ合う展開。NZドル建て10年債利回りは前週末の4.51%から4.52%に上昇して越週した。

■為替見通し

今週は10日に米5CPI(消費者物価指数)が発表される。米国のインフレの根強さが確認されればFRBによる利下げ観測後退でドル高圧力が強まり、NZドルの上値を抑える可能性がありそう。

南アフリカランド

  • ランド安円高 9.68円(▼0.14円
  • 債券利回り 短期債 ―/長期債 低下
  • 予想レンジ:1ランド=9円40銭-9円80銭

■為替

ランド・円は下落した。原油先物価格の高止まりが円とランドの売り材料となるなか、南ア株の堅調推移などを支えにランド・円も底堅かったが、対ドルでの円買い介入への警戒感から円売りに勢いはなく、日銀による利上げ観測がランド・円の上値を抑えた。堅調な米経済指標が続き、週後半にかけては米利上げ観測の高まりから対ドルでのランド売りが波及し、ランド・円は軟化。週末の米5月雇用統計も強い内容だったことからランド売りが加速し、ランド・円は下げ足を速めた。

■債券

長期債利回りは上昇した。米イラン交渉への期待がやや後退したことでリスクオフの動きが広がったほか、米利上げ観測の高まりを背景に資本流出懸念が高まり、債券売りが優勢となった。南アランド建て15年債利回りは前週末の9.00%から9.30%に上昇して越週した。

■為替見通し

ランド・円は、上値の重い展開か。米利上げ観測に伴い、南アなど新興国市場からの資本流出懸念がランド売りを強めそうだ。対ドルでの円買い介入への警戒感もランド・円の重しになる。米イラン交渉の進展や原油価格の落ち着きなどが確認できればランド買いを誘うが、円を買い戻す材料にもなるため、ランド・円の上値は限定的か。週内の主な南ア経済指標は、5月企業景況感指数、13月期GDP(国内総生産)、4月鉱物生産量など。米5CPI(消費者物価指数)などが強めだとランド売りが強まる可能性もある。

ブラジルレアル

  • レアル安円高 31.01円(▼0.61円
  • 債券利回り 短期債 上昇/長期債 ―

■為替

レアル・円は下落した。週初1日はイランが仲介国を通じた米国との協議を停止したと伝わり原油高となる中、レアル・円もツレて値を上げた。2日、ブラジル株が6営業日ぶりに反発したほか、鉄鉱石価格も上昇し、レアル・円をサポートした。3日、ブラジル5S&Pグローバル総合PMI(購買担当者景気指数)がさえない結果となったほか、ブラジル株が大幅反落し、レアル・円も軟化。4日、ブラジル5月貿易収支の黒字幅が市場予想を上回ったものの、ブラジル市場が聖体祭で休場となる中、レアル・円の反応は乏しかった。週末5日、米5月雇用統計の強い結果を受け早期米利上げ観測が高まり、米株安となるとブラジル株もツレて値を下げ、続落。レアル・円にも下押し圧力がかかった。

■債券

短期債利回りは上昇した。ブラジル株が軟調な中、逆相関となりやすい債券利回りは上昇した。4日は聖体祭で休場。レアル建て3年債利回りは前週末の13.95%から14.88%に上昇して越週した。

トルコリラ

  • リラ高円安 3.48円(▲0.01円
  • 債券利回り 短期債 ―/長期債 低下

■為替

リラ・円は上昇した。日本の為替介入が警戒される場面もあったものの、イラン情勢の不透明感を背景とした「有事のドル買い」や、強い米5月雇用統計から米利上げが意識された中でドル買い・円売りが強まり、リラ・円の上昇に波及した。期間中の経済指標は、トルコ13GDP(国内総生産)が市場予想および前期実績を下回った。トルコ5CPI(消費者物価指数)は、前年比、前月比とも市場予想を若干上回った。

■債券

長期債利回りは低下した。犠牲祭の祝日明けでもあり、週初にトルコ債券が大きく買われる場面があった。ドル建てトルコ10年債利回りは前週末の7.34%から7.16%に低下して越週した。

※為替および債券利回りは、6月5日のニューヨークの終値を使用
※( )内は、先週末比の数字
※リラ債券:債券マーケットが小規模のため、ドル建ての債券利回りを指標として用いています。

提供:コメント/ウエルスアドバイザー社、グラフ/SBI証券

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