ウエルスアドバイザーレポート
ウエルスアドバイザー社が提供する、主要国の金利・為替に関するレポートです。
前週分の振り返りと、今後の為替見通し・注目すべき経済イベントなどの情報をお伝えしますので、ぜひ債券をご購入の際に、ご参考として本レポートをご利用ください。
対象期間:2026年9月11日~2026年9月28日
更新:2026/9/29 10:00(更新予定時間:毎週第2営業日10:00頃)
お知らせ
本コンテンツは、2026年9月29日の更新をもって終了いたします。これまでご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
金利為替動向
米追加利上げ観測を支えに円売り優勢
期間中(14-25日)の主要通貨は、上昇した。14-18日の週は上昇。FOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを決定し、タカ派姿勢が強まった。その後、日銀も利上げを決定したが、2人の政策委員の反対や植田総裁会見がハト派的と受け止められ円売りが優勢となった。21-25日の週も上昇。週初21日、日銀のレートチェック報道による介入警戒や原油安が重しとなったが、持ち直した。22日はイラン高官のホルムズ海峡開放発言で原油相場が急落する場面があった。23日、米9月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大幅に上回り、米金利が急伸し、ドル買いが優勢となった。24日、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことや米金利上昇を背景にドル買いが強まった。週末25日、片山財務相が日米首脳会談でトランプ米大統領から円安進行への懸念が示されたことを明らかにし、急速に伸び悩んだ。
新興国通貨は、対円でほぼ全面高。14-18日は、軒並み上昇した。週前半はFOMCでの利上げ決定を受けた対ドルでの円売りが波及し、新興国通貨も底堅く推移。週末は日銀が利上げを決めたもののハト派寄りと受け止められて円売りが加速した。ただ、日銀による「レートチェック」報道を受けて円売りは一服した。21-25日は、まちまち。週初の新興国通貨は日本が休場のなかで堅調な展開となったが、その後は介入への警戒感などを背景に伸び悩んだ。週末には日米両政府・通貨当局による円安けん制を受けて円買いが強まった。
通貨毎の金利と為替動向を確認
米ドル
- ドル高円安 157.28円(▲3.67円)
- 債券利回り 短期債 上昇/長期債 上昇
- 予想レンジ:1ドル=155円50銭-159円00銭
■為替
ドル・円は上昇した。14-18日の週は上昇。FOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げを決定し、タカ派姿勢が強まった。その後、日銀も利上げを決定したが、2人の政策委員の反対や植田総裁会見がハト派的と受け止められ円売りが優勢となった。21-25日の週も上昇。週初21日、日銀のレートチェック報道による介入警戒や原油安が重しとなったが、持ち直した。22日はイラン高官のホルムズ海峡開放発言で原油相場が急落する場面があった。23日、米9月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大幅に上回り、米金利が急伸し、ドル買いが優勢となった。24日、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことや米金利上昇を背景にドル買いが強まった。週末25日、片山財務相が日米首脳会談でトランプ米大統領から円安進行への懸念が示されたことを明らかにし、急速に伸び悩んだ。
■債券
短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。FOMCでの利上げ決定と堅調な米経済指標を受けてインフレの根強さが意識され、金利上昇を促した。ドル建て米2年債利回りは9月11日の4.63%から4.85%に上昇、ドル建て米10年債利回りは9月11日の4.97%から5.16%に上昇して越週した。
■為替見通し
ドル・円は、週末発表の米9月雇用統計を見極める展開。FOMCが示した年内追加利上げの可能性を踏まえ、雇用情勢の減速度合いがFRB(米連邦準備制度理事会)の判断に及ぼす影響が焦点となる。このほか、米9月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、米4-6月期GDP(国内総生産)確報値、米8月PCE(個人消費支出)デフレーターなど重要指標の発表が相次ぐ。前週末にはトランプ米大統領が日米首脳会談で円安進行に懸念を示していたことが明らかになったほか、ベッセント米財務長官も「強い円が望ましい」と述べており、通貨当局による為替介入への警戒感には引き続き注意したい。
ユーロ
- ユーロ高円安 179.15円(▲1.04円)
- 債券利回り 短期債 上昇/長期債 上昇
- 予想レンジ:1ユーロ=177円00銭-181円00銭
■為替
ユーロ・円は上昇した。9月14日は、米国での長期金利上昇を受け、ユーロ買い・円売りが優勢となった。15日は、独9月ZEW景気期待指数が市場予想を下回ったものの、原油価格上昇によってユーロ買い・円売りが進んだ。16日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが決まったことから、ユーロ・円は堅調に推移した。17日は、英国債の利回り低下が独国債にも波及したことから、ユーロ・円は下落した。18日は、日銀が利上げを決定したものの、2人の政策委員が反対したことがユーロ・円の上昇につながった。25日には日米財務相会談で介入への警戒感が強まったほか、日本の城内実経済財政政策担当相がアベノミクス的リフレ政策の終了を示唆したことで、ユーロ・円は下落した。
■債券
短期債利回り、長期債利回り共に上昇した。原油価格の下落を受けて利回りは一時低下したものの、ユーロ圏9月総合PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回ったことで利回りは上昇に転じた。ユーロ建て独2年債利回りは11日の3.20%から3.28%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは11日の3.50%から3.60%に上昇して越週した。
■為替見通し
ユーロ・円は、30日に発表される独9月HICP(消費者物価指数)、10月2日発表のユーロ圏9月HICPが焦点となりそうだ。インフレ圧力が高まる場合、ECB(欧州中央銀行)の利上げの思惑につながりそうだ。10月1日に公表する日銀の9月企業短期経済観測調査(短観)での企業の想定為替レートも注目となる。
豪ドル
- 豪ドル高円安 110.45円(▲0.33円)
- 債券利回り 短期債 上昇/長期債 横ばい
- 予想レンジ:1豪ドル=109円00銭-113円00銭
■為替
豪ドル・円は上昇した。14-18日の週は上昇。日銀が利上げを決定したが、2人の政策委員の反対や植田日銀総裁の会見がハト派的と受け止められ円売りが優勢となった。21-25日の週は下落。23日発表の米9月PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大幅に上回り、米金利の急伸でドル買いが優勢となる中、豪ドル・円は下落。また、24日発表の豪8月雇用統計では失業率が上昇し豪ドル・円は下落。さらに25日には日米両政府・通貨当局による円安是正への警戒から円買いが強まり、豪ドル・円は110円25銭まで下落。110円45銭で終えた。
■債券
短期債利回りは上昇した一方、長期債利回りは横ばいとなった。豪ドル建て2年債利回りは前々週末の5.00%から5.02%に上昇。豪ドル建て10年債利回りは11日と比べて横ばいの5.37%で越週した。
■為替見通し
今週は9月28-29日にRBA(豪準備銀行)金融政策理事会が開催され、政策金利の0.25ポイントの引き上げが有力視されているが、声明文で、今後の追加利上げ方針が示されるかどうか注目される。
NZドル
- NZドル安円高 89.07円(▼0.28円)
- 債券利回り 短期債 ―/長期債 上昇
- 予想レンジ:1NZドル=89円00銭-92円00銭
■為替
NZドル・円は下落した。14-18日の週は上昇。日銀が利上げを決定したが、2人の政策委員の反対や植田日銀総裁の会見がハト派的と受け止められ円売りが優勢となった。21-25日の週は下落。23日発表の米9月PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大幅に上回り、米金利の急伸でドル買いが優勢となる中、NZドル・円は下落。さらに25日には日米両政府・通貨当局による円安是正への警戒から円買いが強まり、NZドル・円は88円83銭まで下落。89円07銭で終えた。
■債券
長期債利回りは上昇した。NZ債は弱含みで推移した。NZドル建て10年債利回りは11日の5.03%から5.10%に上昇して越週した。
■為替見通し
今週は28-29日にRBA(豪準備銀行)金融政策理事会が開催され、政策金利の0.25ポイントの引き上げが有力視されているが、声明文で、今後の追加利上げ方針が示されるかどうか注目され、NZドル・円も影響を受けそう。
南アフリカランド
- ランド高円安 9.65円(▲0.12円)
- 債券利回り 短期債 ―/長期債 上昇
- 予想レンジ:1ランド=9円20銭-9円80銭
■為替
ランド・円は上昇した。14-18日は堅調。FOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが決まったものの、ランド・円は売り買いが交錯。南アの主要産品である金やプラチナ価格の下落などを背景にランド買いは限定的だった。週末の日銀金融政策決定会合では2人の政策委員が反対票を投じ、ハト派的な利上げとの受け止めもあってランド・円は急上昇したが、日銀が「レートチェック」を実施したと報じられて失速した。21-25日は、売り買いが交錯。為替介入への警戒感がランド・円の上値を抑えたが、南ア8月CPI(消費者物価指数)やSARB(南ア準備銀行)による利上げを支えに底堅く推移した。
■債券
長期債利回りは低下した。14-18日に、世界的な金利低下などを背景に南ア債利回りも低下した。ただ、21-25日はSARBの利上げなどを背景に債券売りがやや優勢となった。南アランド建て15年債利回りは11日の9.38%から9.35%に低下して越週した。
■為替見通し
ランド・円は、上値の重い展開か。SARBが利上げを決めたものの、追加の利上げ観測は後退。一方、追加の米利上げ観測などの根強さもあり、主要産品である金の価格は下落傾向にあり、積極的なランド買いは期待しにくい。日米両政府による円安けん制の動きもランド・円の重しになる。週内の主な南ア経済指標は、8月PPI(生産者物価指数)、8月貿易収支、8月財政収支、9月製造業PMI(購買担当者景気指数)など。
ブラジルレアル
- レアル高円安 30.36円(▲0.37円)
- 債券利回り 短期債 低下/長期債 ―
■為替
レアル・円は上昇した。14日から15日は、16日FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を前に様子見ムード。16日、FOMCで3年2カ月ぶりの米利上げが決まり、ウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長がタカ派的な内容の会見を行ったことも相まって、米金利が上昇。円は対ドルで弱含みとなり、レアル・円を押し上げ。FOMC後にブラジル中銀が追加利下げを発表したものの、レアルへの影響は限定的だった。17日、ブラジル利下げを好感しブラジル株が反発。レアル・円をサポートした。18日、日銀金融政策決定会合で追加利上げが決まったものの、植田日銀総裁の会見内容がハト派的と受け止められ、円安が進む中でレアル・円が上伸する場面もあったが、ブラジル株が反落するとツレてレアル・円も軟化した。21日は、日銀のレートチェック報道による介入警戒感から円が強含みとなる場面もあったが、ブラジル株が反発すると、レアル・円も切り返した。22日も、ブラジル株の続伸を背景に、レアル買い・円売りが進んだ。23日から週末25日にかけては、ブラジル株が3日続落となり、レアル・円の押し下げにつながった。
■債券
短期債利回りは低下した。14日から25日にかけてブラジル株がプラス圏で推移。逆相関となりやすい債券利回りは低下した。レアル建て3年債利回りは11日の14.06%から14.03%に低下して越週した。
トルコリラ
- リラ高円安 3.21円(▲0.05円)
- 債券利回り 短期債 ―/長期債 上昇
■為替
リラ・円は上昇した。14-18日の週はFOMC(米連邦公開市場委員会)で米国が利上げを決定しタカ派姿勢が強まり、ドル買い・円売りに傾きリラ・円の上昇に波及した。21-25日の週は横ばい。週後半までドル・円と歩調を合わせる形でリラ・円も上昇基調が続いたが、週末にトランプ米大統領が円安進行に懸念を示していたことが明らかになり、円買い・ドル売りに傾き、リラ・円にも下押し圧力がかかった。経済指標では、トルコ9月設備稼働率が前月から上昇し、トルコ8月外国人観光客(前年比)が前月のマイナスから横ばいに改善した。
■債券
長期債利回りは上昇した。FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派姿勢が強まり、米長期金利を押し上げ、トルコ国外への資金流出が意識されトルコ債券が売られた。ドル建てトルコ10年債利回りは11日の7.50%から7.81%に上昇して越週した。
※為替および債券利回りは、9月25日のニューヨークの終値を使用
※( )内は、先週末比の数字
※リラ債券:債券マーケットが小規模のため、ドル建ての債券利回りを指標として用いています。
提供:コメント/ウエルスアドバイザー社、グラフ/SBI証券
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