ビットコインの資産価値とは?ポートフォリオに組み込むべき?

井本卓男
2025/1/24
はじめに
ビットコインは2009年に登場して以来、その独自性から世界中で注目を集めています。
インターネット上で存在し、分散型ネットワークに基づいて動作するビットコイン。
触れることもできず、食べられるわけでもありません。「実体が無いビットコインにどうして価値があるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、ビットコインが持つ資産としての役割、成長性、そして投資先としてのメリット・デメリットについて解説します。
ビットコインの使い道は?
ビットコインは実体のあるものではありませんが、本当に「使い道がない」のでしょうか?
お金という概念を考えてみましょう。お金そのものは、ただの数字や紙に過ぎません。物理的な使い道はなくても、人々がその価値を認識し、交換手段や価値の保存手段として利用することで、経済活動を支えています。このように、数字そのものが「使い道」になっています。
ビットコインも同様に、人々の認識によって初めてその機能を果たします。ただし、法定通貨のように日常的にお店で交換できるわけではありません。それでは、なぜビットコインには使い道があるのでしょうか?
その理由は、ビットコインが持つ、資産としての有用性にあります。この有用性について見ていきましょう。
資産としての役割
ビットコインの大きな特徴の一つは、国家や銀行の管理を受けないことです。
日本のように安定した法定通貨が流通している国では見過ごされがちですが、通貨にはインフレを引き起こす過剰な通貨発行や、政治的な通貨操作といったリスクがあります。また、個人の自由が制約された国では、いつ通貨が使えなくなるかわからないという不安もあります。
これに対し、ビットコインは発行ペースと上限が事前に定義されており、管理主体がいないため、急に自分の資産が凍結されたり没収されたりするリスクがありません。この中立的な設計により、ビットコインは国や地域に依存しない新しい金融資産として注目されています。
さらに、ビットコインは常に取引されているため流動性が高く、すぐに他の資産に変えられる点でも有用といえます。また、ブロックチェーン技術によって改ざんされる心配がなく、取引や保有において銀行や企業に頼る必要がないため、信用リスクが極めて小さい資産としても機能します。
政治的干渉を受けにくく、信用リスクが小さいという点では金(ゴールド)と似ていますが、ビットコインは金以上に流通量が固定されており、デジタル資産であるため金よりも圧倒的に取引に使用しやすいという利便性を備えています。
グローバル社会での成長性
投資家がビットコインを資産として保有する大きな理由の一つは、なんといってもその圧倒的な成長速度でしょう。
ビットコインは、株式や不動産、金とは異なる、完全に新しい資産クラスです。株式のように直接的な価値を生み出すものではありませんが、使用が拡大する中で資金が流入し、価格が上昇してきました。
また近年、ビットコインへの投資は、企業や機関投資家の間で急速に拡大しています。ETF(上場投資信託)の承認、エルサルバドルでの法定通貨採用、国家単位での準備金としての導入など、こういった進展がビットコインの認知と使用をさらに広げ、成長を加速させています。
グローバル化する社会において、ビットコインは地域や期間を問わず普遍的に機能する新しい価値の基盤として注目されています。国境を越えた取引手段としても優れており、従来の国際送金システムに伴う高額な手数料や数日間の処理時間を大幅に削減することができます。土日や祝日にも取引が可能で、銀行口座を持たない人々や金融インフラが未整備な地域においても利用可能です。
これらの特性と成長を背景に、ビットコインは新しい資産クラスとしての地位を確立しつつあります。その成長を狙う動きはますます注目されており、グローバル社会における資産としての存在感を増しています。
ビットコイン投資のメリット・デメリット
ビットコインは、資産形成において新しい選択肢となり得る存在です。以上をふまえ、ビットコイン投資にはメリット・デメリットが考えられるでしょう。
メリット
1. 成長性
新しい資産クラスとしてのビットコインは、使用拡大や認知向上、ETF承認や国家採用などの動きを背景に、さらなる成長が見込まれる段階にあります。
2. 分散投資効果
株式や不動産、金とは異なる特性を持つビットコインは、ポートフォリオの多様化を図る手段としてリスク分散効果を発揮します。
3. 通貨リスクへのヘッジ
急なインフレや法定通貨の信用低下に対するヘッジとして機能し得ます。
デメリット
1. ボラティリティの高さ
ビットコイン市場は成熟しておらず、激しい価格変動が起こる場合があります。特に、短期的な投資では大きな損失を被る可能性があります。
2. リスク資産としての特性
ビットコインは金などの安全資産ではなく、株式などリスク資産と連動して価格が動く傾向があります。このため、安定性を求める資産としては適していません。
3. 規制や技術的リスク
各国の規制や技術的課題、取引所のセキュリティ問題など、外的要因によるリスクも考慮が必要です。
ビットコイン投資はメリットが多い反面デメリットも大きく、損失を被る可能性もあるため、リスクを十分理解したうえでポートフォリオに組み込む判断を行いましょう。
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