日経平均10万円の時代がくる!?

藤野 英人

2024/06/25

【日経平均5万円への道】日本株の今後の見通しについて藤野氏が解説!

  • 藤野 英人
    ゲスト
    野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)、ジャーディン・フレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、2003年レオス・キャピタルワークス創業。中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持つ。投資信託「ひふみ」シリーズ最高投資責任者。
    YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」など投資啓発活動にも注力する。東京理科大学上席特任教授、叡啓大学客員教授、淑徳大学地域創生学部客員教授、東京医科歯科大学客員教授。
  • 大橋 ひろこ
    インタビュアー
    フリーアナウンサー/個人投資家。福島県出身。
    アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、個人投資家目線のインタビューに定評がある。ラジオや動画でのレギュラーを多数抱える他、経済講演会ではモデレーターとしても活躍。
    出演番組
    ラジオNIKKEI「マーケット・トレンドDX」
    TBSラジオ「トレードアイランド学園」
    YouTubeチャンネル なるほど!投資ゼミナール

日経平均10万円の時代がくる!?

大橋 ひろこ(以下、大橋):皆さんこんにちは。大橋ひろこです。日経平均5万円への道、レオスキャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人さんをお迎えしています。
まず、日経平均ですけれども、3月にかけて4万1000円まで日経平均が上がったんですが、今日収録時点の5月ではまた3万円台というところでちょっと押し戻す感じですが、このところの日経平均の動き、藤野さんはどのようにご覧になっていますか?

藤野 英人(以下、藤野氏):そうですね、長い目線と中期的な目線で見ていただきたいんですけれども、
日経平均はリーマンショックから上がってきていて、おわん型に推移しています。
後半部分では日経平均厳しかったとか言いながら、実はもう右肩上がりになってきているというのがよくわかると思います。
2020年以降の株価推移も2万円を切ったところから4万円ということで倍になっている。
足元はすごく好調で、上昇相場の中にあると思っていいのかなと思っております。

大橋:今は上昇相場の中の一呼吸休憩期間ということでしょうか?

藤野氏:そうですね。日経平均5万円への道という企画ですが、僕はその倍の日経平均10万円時代がやってくると思います。どのくらいの時間軸でかというと10年後なんですよね。
実際に10年前から見ると、現在の日経平均って3.5倍ぐらいになっているんです。

大橋:それって言われるまで結構意外ですよね。

藤野氏:そうなんですよ。だって日経平均は1万円ちょっとでしたからね。10年前は。
それが2024年の3月には4万円までなっていますから、3倍~3.5倍くらいになっているんです。
それに今はインフレに変わりつつあるので、デフレの間に3.5倍も上がっているならインフレだったら4倍とか上がってもおかしくないじゃないですか。日経平均10万円でも弱気すぎると思っています。

日経平均10万円到達についての見通しや牽引銘柄(セクター)

大橋:具体的にどういうセクターとか、どういう業種とか注目なんでしょうか。

藤野氏:そうですね、様々な業種が期待できると思います。当然AIとかはすごく人気だし、僕も毎日活用していますよ。
おそらくAIを使ってこれから伸びる会社とかサービスも出てくると思います。さらにそれに伴って物流のあり方も変わるでしょう。

また経済の状況を少し見てみると、物価指数というのは右肩上がりになっています。
あと、生鮮食品を除く総合指数、生鮮食品をお肉とかお魚とか上がっているよというのはあるんだけど、それ以外もちゃんと上がっています。ということなので、インフレが進んでいるというのはもう確認できると思います。

大橋:これは皆さん実感していると思います。

藤野氏:あとは、人手不足。
昔はバイトとかは、800円とか900円とかでも人が集まったんだけど、今は全然そうじゃ人が集まらないことになって、1,200円とか1,300円とかになってきています。
それは何でかというと、人がいない、若い人がいない。

大橋:少子化ですかね?

藤野氏:少子化がずっと続いていたんですけれども、じゃあなんで今になって少子化がクローズアップされたかというと、2010年から2022年にかけて、女の人とシニア層の労働参加率が上がってきたんです。そういう人たちが、子供の数が減ってきたというのを補ってきたんですが、18年ぐらいからその伸びが減ってきて、 ほぼ限界に達してきた。
だから、子供の数が減ってくるとそれがダイレクトに人手不足に反映してきた。
労働力不足というのは何を意味するかというと、ちゃんと給料を払わないと、人が集まらない。
でも給料が上がるってことは、インフレに向かうってことなんですよ。

大橋:物価が上がっても給料も上がってくれればいいじゃないかということなんですね。

藤野氏:インフレが進むということは、ちゃんと株を買ったり、不動産を買ったり、リスクを取らないと、そうした人とそうでない人の差がめちゃくちゃつきますよ。

大橋:これが残酷な未来ということですね。

藤野氏:そうです。何もしていない人とは大きな差がついてしまう時代になるということです。
これからの10年間の行動・選択によって未来がかわってくる。
素敵な未来になるのか残酷な未来になるのかが、日経平均10万円時代ということですね。

大橋:なるほど。今年から新NISAが始まり、株式投資への関心も高まっているとはいえ、
まだまだ投資をやっていない方もおおいと思いますしね。
ところで、AI以外ではどういった業種が注目でしょうか。

藤野氏:私達ひふみという商品をやっているんですけど、日経平均10万円到達の牽引役やセクターを「未来を切り開く4つの分野(ターゲット)」という風にいってます。

①The Prime :プライム上場の中でもピカピカの会社(top of the topの会社)
②Next Japan:将来日本を代表する企業になる会社
③Ten Burgers:10倍をねらえるような新興企業
④Global Stars:世界で輝く企業

こういった企業に投資したいと思っています。

個人投資家に向けたメッセージ

大橋:今後個人投資家の方々が投資を行う上で、心がけておくべき点や、投資方針について、押さえておくべきポイントはございますでしょうか。売買のタイミングや銘柄など、迷っていらっしゃる方も多いかと思います。今年からスタートした新NISAの活用等も踏まえ是非お聞かせいただければと思います。

藤野氏:NISAの枠もすごく大きくなっただけでなく、期限も無期限となったので多くの人が注目しています。
皆さんに伝えたいことは、長い目で見れば未来が明るいということを信じられるかどうか。
というのは、日本は危ない、怖い、何か起こるかもしれないと思ったら、ちょっと下がると売っちゃうんです。
それはすごくもったいない話で、長い目線で見ると、むしろ積立というのは安い時に買うとたくさん買えるので、むしろ安く買えるんだっていうふうに考えられるかどうか、未来に希望を持っているかどうかということが、投資で成功する上で重要なんですよ。

ご注意事項

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。詳細はこちら

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