主要3指数揃って続伸

9月29日（月）の米国株式市場は、政府閉鎖のリスクが燻る中で市場は再び年内に2回の利下げを織り込む動きとなり、主要3指数とも続伸となった。エヌビディア(NVDA)が2.1％上昇した一方、株価上昇が続いていたインテル(INTC)は-2.8％。セクター別には、一般消費財・サービス、情報技術、金融など9セクターが上昇、エネルギー、コミュニケーションサービスは下落した。

トランプ大統領は米国の映画および家具産業を支援するため、新たな関税を課すとSNSに投稿した。また、トランプ大統領は29日（月）午後に共和・民主両党の議会リーダー４人と会合をもった。賭けサイトPolymarketのオッズによると、政府閉鎖となる可能性は約80％と見込まれている。

経済指標では、8月の中古住宅販売成約が前月比+4.0％となって住宅市場の回復に対する市場の期待をつないだ形。

10年国債利回りは4.139％に低下。ドル指数は下落、ドル円は148円台後半に低下した。原油価格はOPECプラスによる増産の可能性が意識されて大幅に反落した。金価格は1％以上上昇して史上最高値を更新した。

個別株では、ビデオゲームメーカーのエレクトロニック アーツ(EA)が、シルバーレイクなどの投資会社から550億ドルでの買収提案を受けて未公開企業になることに合意したと発表、株主は一株当たり210ドルを受け取る見込み。株価は202.05ドルへ4.5％上昇した。

6-8月期決算を発表したクルーズ客船を運航するカーニバル(CCL)は、好調な予約状況とイールドの改善を受けて2025年11月期の利益見通しを市場予想以上に引き上げたが、株価は-4.0％。

【9月30日(火)の米国市場】

主な経済・企業イベント：

中国製造業・非製造業PMI（9月）

米S&PコタリティCS住宅価格指数（7月）、米求人労働異動調査（8月）

米コンファレンスボード消費者信頼感指数（9月）

ジェファーソンFRB副議長の講演

シカゴ連銀グールズビー総裁の講演

ダラス連銀ローガン総裁の講演

主な企業決算の発表：

（寄り前）ラム ウェストン ホールディングス(LW)、ペイチェックス(PAYX)

（引け後）ナイキ B(NKE)

～見通し～

30日（火）中につなぎ予算が成立して政府閉鎖が回避されるか注目されている。政府閉鎖については、仮に一旦そうなっても速やかに解決されるだろうとの楽観が市場にあるようだ。

投資情報部　榮 聡

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