お知らせ

米国株式市場のポイントや注目銘柄として個別株5銘柄の紹介を致します。コンテンツは毎月1回の更新予定ですので、ぜひご参考になさってください。3月のコンテンツのテーマは「収益化」です。

レポート作成日:2024/03/01

2月の米国株式市場を振り返ると、CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が市場予想を上ブレたことで利下げ観測が後退する場面もありましたが、エヌビディア(NVDA)の好決算を材料に半導体関連株が牽引する展開でした。NYダウとS&P500指数、ナスダックが終値ベースで史上最高値を更新した他、セクター(S&P500の11業種)は全面高で、一般消費財・サービスや資本財・サービス、素材等の上げが目立ちました。個別株はアメリカン エキスプレス(AXP)やエヌビディア(NVDA)、キャタピラー(CAT)等が上場来高値圏で、ホーム デポ(HD)やゼネラル エレクトリック(GE)等が52週高値圏です。

注目のエヌビディア(NVDA)の決算発表は、データセンター向けビジネスが急伸して11-1月期の売上高が前年比3.7倍で市場予想を上回り、2-4月期の売上高見通し(中間値)も市場予想を上回ったことから株価は急騰しました。なお、S&P500指数採用銘柄のうち489社が決算発表済みで、EPSのポジティブサプライズは約76%と堅調です。

3月の米国株の注目点は、①スーパーチューズデー(3月5日予定:大統領選挙の予備選が集中する日)、②CPI(3月12日発表予定)、③FOMC(3月19日-20日予定)と考えています。トランプ前大統領は2月24日のサウスカロライナ州の共和党予備選や同27日のミシガン州予備選でも勝利し、スーパーチューズデーに向けて勢いが見られます。スーパーチューズデーにおいてトランプ前大統領が勝利すれば共和党の候補者はトランプ前大統領で早期に一本化される可能性があり、今後は副大統領候補にも注目が集まりそうです。CPIについては市場予想を下回りインフレ鈍化を示すかどうかが注視されます。FOMCは市場予想では政策金利の据え置きが見込まれています。金融当局者による経済見通しが発表されるので、政策金利とインフレ見通しが注目されそうです。

今回のコンテンツではテーマとして収益化を取り上げます。マグニフィセント・セブンの一角を占めるアマゾン ドットコムやテスラもかつては赤字が継続していましたが、黒字転換を一つのきっかけとして株価が再評価された動きが見られます。こういった観点で、初めて黒字化した銘柄等は投資家の注目が今後高まってくる可能性があると考えられます。

当コンテンツはBloombergデータ、各社資料、各種報道、当社Webサイトを基にSBI証券が作成

投資情報部 齊木 良

SBI証券 アナリスト注目銘柄

今回の5銘柄の選定ポイントは次の3点です。

1.収益化(初めて通期ベースで黒字化または、今期のFCFが初めて黒字の見通し、四半期ベースで黒転) ※FCFはフリーキャッシュフロー

2. 今後2期間にわたり増収見通し(市場予想)

3.時価総額が50億ドル以上(2024年2月29日時点)

  1. 1ウーバー テクノロジーズ(UBER)

    カリフォルニア州に本社があります。個人と乗車サービスを手掛ける事業者を結び付けたり(モビリティ)、レストランや食品店等を結び付けるサービス(デリバリー)等を提供しています。マンスリー・アクティブ・プラットフォーム・コンシューマーは1.5億人です(2023年10-12月期)。主力のモビリティは34%増収と好調な他(10-12月期)、ウーバーイーツで広告展開しています。3四半期連続で営業黒字を確保しました。2月に最大70億ドルの自社株買い計画を発表しました。また、ダウ輸送株指数へ新規採用されました。

    1.初の営業黒字化達成(23/12期、通期ベース)

    2. 24/12期は16%増収、25/12期は16%増収見通し

    3.時価総額は約1651億ドル

  2. 2パランティア テクノロジーズ A (PLTR)

    コロラド州に本社があります。データ分析のソフトウェアを構築・提供しています。対テロ支援調査で米国において諜報機関向けにソフトウェアの構築を手掛けたことが起源です。ゴッサム、ファウンドリー、アポロの3つが主力のソフトウェアプラットフォームです。売上高比率は米国等の政府向けが55%、民間向けが45%です(23/12期)。同社CEOは商用ビジネスがどう対処していいか分からないほど爆発的に伸びているとコメントしています。GAAPベースで5四半期連続の黒字を達成しており、S&P500指数への新規採用の観測もあり、株価の支援材料になりそうです。

    1.初の黒字化達成(23/12期、純利益・通期ベース)

    2. 24/12期は20%増収、25/12期は20%増収見通し

    3.時価総額は約555億ドル

  3. 3リフト A(LYFT)

    カリフォルニア州に本社があります。2012年にライドシェアリングをスタートし、米国とカナダにおいて最大級のマルチモーダル輸送ネットワークを構築しています。上記1のウーバー テクノロジーズ(UBER)とビジネス上で競合しています。2023年の利用者数は過去最高でした。なお、10-12月期のグロスブッキング(チップを除いた乗車取引総額)は前年比17%増の37億ドルで四半期ベースで増加傾向にあり、また、会社側は1-3月期の見通しを約35-36億ドルと示し、いずれも市場予想を上回りました。

    1.会社側は2024年のFCFが初の黒字になると見込む

    2.24/12期は17%増収、25/12期は13%増収見通し

    3.時価総額は約63億ドル

  4. 4コインベース グローバル A(COIN)

    2012年創業で、暗号資産交換所の大手です。個人や機関投資家等向けに事業展開を行っています。ビットコインやイーサリアムの取引量が大きいです。2023年12月期の売上高比率は取引売上高が49%、サブスク&サービス売上高が45%等です。資産運用額で上位100社のヘッジファンドのおよそ30%は同社を利用しています(2023年10-12月時点)。10-12月期の取引売上高(個人が9割超を占める)は前年比64%増でした。米SEC(証券取引委員会)によるビットコイン現物ETF承認等を背景として、ビットコイン価格は2021年11月以来となる6.1万ドル台を回復しました。

    1. 10-12月期は2年ぶりに黒字(純利益ベース)

    2.24/12期は38%増収、25/12期は6%増収見通し

    3.時価総額は約493億ドル

  5. 5ブロック インク(SQ)

    2009年創業で決済サービス(企業向けのスクエア)を提供しています。2021年12月に会社名をスクエアからブロックに変更しました。金融アプリ「キャッシュアップ」ではお金の送金・着金や投資(株やETF、ビットコイン)、借入等を提供しています。2023年12月期において400万超の売り手がスクエアのエコシステムを利用し、業種別の決済取扱高は食品&飲料が32%、小売り18%、専門サービス11%、美容&パーソナルケア10%等です。売り手は米国を始め、カナダ、日本、豪州、ニュージーランド、英国等、多岐にわたります。会社側は2024年12月期の調整後EBITDA見通しを従来予想から上方修正しました(24億ドル→26.3億ドル)。

    1.9四半期ぶりに黒字達成(純利益ベース)

    2.24/12期は14%増収、25/12期は12%増収見通し

    3.時価総額は約489億ドル

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