投信はつみのNISAメニュー 2025年4月 ~オルカンを上回ったバランスファンド~

投信はつみ

2025/04/25

投信はつみです。4月に入ってトランプ政権による関税政策に対する警戒感で、世界的に株安と円高ドル安が進み、保有しているファンドの基準価額が下がったままですね。このような時だからこそ、「初心を忘れず」「前向きに」「長期の視点」で、つみたて投資を続けていきたいと思っています。
今回もNISA・成長投資枠で検討してみたいファンド、NISAメニューをご紹介します。
過去のNISAメニューはバックナンバーを見てもらえると嬉しいです!

3月にご紹介したメニューでは2025年2月末までの2ヵ月間で上昇したファンドとして金(ゴールド)がありましたが、今回は株式や債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資しているバランスファンドを取り上げたいと思います。
長期で高いリターンを狙うなら株式ファンドが選択肢となりますが、昨今のようなマーケットの急変動を経験すると、高いリターンではなくリスクを抑えたファンドを探している人も多いのではないでしょうか。
そのような視点から今回は、1年好成績のバランスファンド10本を一覧にしてみました(図表1)。バランスファンド10本の1年リターンは参考で示したオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))よりも好成績でした。また、ファンド毎に投資対象や資産の組入比率が異なりますが、オルカンと比べて値動きの振れ幅を表す標準偏差(1年)が小さいですね。リスクを抑えて着実に収益を積み上げたいという方のニーズに合ったファンドといえそうです。
なお、1位から4位と8位のバランスファンド5本の中身を見ると、ある程度の割合で金(ゴールド)が組み入れられていました。金(ゴールド)を組み入れたバランスファンドはオルカンが7.61%下落した3ヵ月でも、安定した運用成績となっています。

最近のオルカンや米国株式ファンドなどの基準価額の下落を見てしまうと、異なる値動きのファンドにも分散投資して、リスクを抑えた運用を目指したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
NISA・成長投資枠を使って、これらの1年好成績バランスファンドへの分散投資を検討してみてはいかがでしょうか。

図表1 NISA・成長投資枠 1年好成績バランスファンド

順位 ファンド名 運用会社
(略称)
設定日 3ヵ月
リターン
1年
リターン
3年
リターン
(年率)
設定来
リターン
(累積)
1年
標準偏差
1 ROBOPROファンド SBI岡三 2023/12/28 -0.30% 16.09% - 26.76% 11.37%
2 ピクテ 新興国ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:新興国ポラリス) ピクテ 2023/9/29 3.11% 10.76% - 26.38% 8.13%
3 ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:ポラリス) ピクテ 2020/6/26 1.96% 10.54% 11.01% 78.26% 9.23%
4 ダイワ FEグローバル・バリュー(為替ヘッジなし) 大和 2016/7/1 0.15% 9.45% 13.11% 151.25% 9.23%
5 フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2055 フィデリティ 2020/9/28 -5.50% 8.16% 12.66% 108.50% 10.43%
6 フランクリン・テンプルトン・米国連続増配株ファンド(年2回決算型) フランクリン 2017/5/31 -1.92% 7.86% 8.70% 111.12% 7.42%
7 フランクリン・テンプルトン・米国連続増配株ファンド(3ヵ月決算型) フランクリン 2017/5/31 -1.91% 7.85% 8.68% 111.04% 7.41%
8 グローバル経済コア 三井住友トラスト 2017/11/30 0.04% 7.37% 7.99% 63.36% 7.94%
9 フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2070 フィデリティ 2022/2/28 -6.07% 7.27% 13.87% 64.17% 12.60%
10 フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050 フィデリティ 2014/10/16 -5.07% 6.88% 11.13% 200.37% 9.53%
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ 2018/10/31 -7.61% 6.15% 13.96% 155.79% 13.51%
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(S&P500) 三菱UFJ 2018/7/3 -11.42% 6.03% 15.44% 202.80% 17.31%
  • ※ウエルスアドバイザーのデータをもとにSBI証券作成
  • ※NISA・成長投資枠(SBI証券取り扱い、ネット購入可)で、カテゴリーがバランスの中で、1年リターン上位ファンドを表示(2025年3月末基準)
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

【投信はつみ プロフィール】
投信家の長女として生まれる。金融機関に勤める若手社員。
父・たまるは、はじめての資産運用はリスクを抑えたつみたて投資で、という思いから「はつみ」と命名。
はつみは2018年のつみたてNISA制度をきっかけにインデックスファンドでのつみたて投資を開始。
つみたてNISAである程度の資産がたまってきたため、2024年からの新NISAをきっかけにポートフォリオの組み方について考えるようになる。
NISA・成長投資枠のさまざまなファンドの購入を検討し、つみたて投資を実践中。

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