初級- 失敗しにくい優待株の選び方

初級- 失敗しにくい優待株の選び方

理想の優待株投資はコレ!

優待株投資の失敗パターン

「オルカンで投信デビューしてから1年。多少の値動きにもびっくりしなくなったし、全世界の株式に手間なしで投資できて、コストも安い。株式相場の上昇で利益もかなり出ている。…完璧。」

でも、正直ちょっと退屈に感じることもあるかもしれません。

「株式投資始めた!」って、ちょっと自慢したいですよね?
新人君に「え~まだNISAやってないの?」なんて言ってしまった手前、今さら聞けないし…。

そこで、次の一手として頭に浮かぶのが株主優待株への投資です。
株価が上がって、配当ももらえて、さらに店舗の割引券や美術館の招待券までついてくるなんて、夢のような話です。

しかし、ここで油断すると痛い目に遭います。優待株投資には落とし穴があります!

優待株投資でよくある失敗パターンは以下の3つです。

1.優待廃止 → 株価急落 → 損だけ残った

2.業績悪化で株価下落 → 非常に割高な優待品になって涙目

3.優待はもらったけど、使う時間がない → 映画券や旅行券が紙切れに…

こうした失敗を避けるにはどうすればいいのでしょうか?

理想の優待株投資はコレ!

まず、優待株投資の目的を整理しましょう。

1.株価の上昇が期待できる

2.配当をしっかりもらえる

3.使える優待をもらう

この順番がとても大事です。

株価が下がったら売るに売れなくなって、「株式投資はお金だけが目的じゃない!」なんて、鏡に向かって言い訳する羽目に…。誰も聞いていませんけど。

最初から、何のために投資するのか確認しておけば迷うこともありません。逆に、業績好調で株価が大きく上昇し、配当も増配になったとしたら、仮に株主優待が廃止されても、優待品以上のリターンを得られることもあります。急成長した企業は国内外の機関投資家の保有が増え、その結果、株主間の公平性などを理由に株主優待を廃止することがあります。これも「株主優待あるある」です。

失敗しにくい優待株の選び方

株式投資の手法は千差万別で、「この方法でなければダメ」ということはありません。

とはいえ、株主優待がある銘柄でも、業績がしっかりした銘柄を選べば負けにくくなります。優待品だけで銘柄を選んでしまうと、結果としてパフォーマンスが悪くなりがちです。

そこで、ドイマサの投資レシピでは、失敗しにくい優待株の選び方をまとめました(図表1)。料理と同じでひと手間をかけるかどうかで、結果に大きな差が出ます。

具体的な銘柄選択の手順

1.候補銘柄を探す:まず、SBI証券Webサイトの「株主優待検索」で欲しい株主優待がある企業を探します(図表2)。後でふるいにかけるので、1銘柄に投資したいと思ったら少なくとも4~5銘柄は選んでおきましょう。

イ.SBI証券のトップページにアクセスし、「国内株式」の上段のメニューから①「株主優待」をクリックします。
ロ.次に、「現在の検索条件」の②「優待内容」で種類を決めます。ここでは仮に「食料・飲食券」をチェックします。さらに絞り込むために「+詳細を開く」をクリックし、③「優待権利確定月」を指定します。権利確定月が近くなると株価が上昇することが多いので、2カ月以上先を選ぶとよいでしょう。④「優待獲得必要額」で上限金額を指定して絞り込むと探しやすくなります。ここでは仮に30万円までに設定します。⑤「優待情報」で優待の詳細を確認することも忘れずに。

ここまでで候補銘柄はかなり絞り込まれているはずです。

図表1 失敗しにくい優待株の選び方

図表2 SBI証券の株主優待検索

投資対象のスクリーニング

ここからが本番!少し手間ですが重要なステップです

2.スクリーニング:続いて、オレンジ枠内の⑥の銘柄名をクリックして、銘柄詳細ページ(図表3)に移動し、投資レシピの「スクリーニング条件」を満たしているか確認します。

・まず①「情報表示」を「詳細」に切り替えます。これでスクリーニングに必要な情報が表示されるようになります。

・②の予想PER10倍~20倍程度であることを確認します。赤字の場合はPERが算出できないので、ここで今期が黒字になることも確認できます。予想PERが小さすぎる、例えば3倍とか5倍、の場合は一過性の資産売却益などが予定されていることが多いので、要注意です。逆に80倍や100倍という場合は株価が割高と考えられるので見送った方がよいでしょう。

・③の配当利回りは配当での株主還元を考えているかどうかの確認が主目的なので、1%以上と低めの基準にしています。株主優待銘柄を探す際には、同時に高配当という条件を付けてしまいがちです。しかしそうすると、候補銘柄が少なくなりすぎることに加えて、成長株が除外されてしまいます。

・④の時価総額は300億円以上という条件は、これ以下だと機関投資家の投資対象となりにくく、流動性が少ない(取引したいときにできない)ことが多くなりがちとなるからです。また、ある程度の規模があった方が、業績が安定しやすいともいえます。

・銘柄詳細ページを下にスクロール(図表4)して、「財務諸表」欄の⑤「増収率」(売上の増加率)と「経常増益率」(経常利益の増益率)を見て、できれば3年続けて経常利益ベースで増収増益(売上も経常利益も増加)であることを確認します。特に増収率(予想)と経常増益率(予想)がマイナスとなっている場合は原則として見送りが無難といえます。

3.優待新設・拡充企業:株主優待を新設したり、従来の内容を拡充したりする企業は、下記の理由から、個人投資家にとって魅力的な投資対象となり得ると考えられます。

株主優待制度を継続する可能性が高い

個人株主を増やしたいという企業の意図が分かりやすい

・優待目的で長期間保有する株主が増加すると株価が安定しやすい

・余力がないと株主優待にコストをかけにくいので、業績が好調であることが多い

優待新設・拡充発表のタイミングと投資タイミングが必ずしも合うわけではないのですが、投資タイミングを何回かに分けて、毎月出される「日本株投資戦略」の「優待新設・拡充銘柄」レポートを参考にするとよいでしょう。

まとめ

優待株は「お得そう」に見えて、実は奥が深い世界。
「優待はオマケ、企業価値が本体、業績で買える銘柄を選ぶこと」
この鉄則を忘れなければ、楽しく長く付き合える投資になります。

図表3 銘柄詳細画面で条件を満たしているか確認ーその1

図表4 銘柄詳細画面で条件を満たしているか確認ーその2

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