ストップ高・ストップ安とは? まずは“1日の値動きの上限と下限”と考えよう
株式のニュースを見ていて、「〇〇がストップ高で取引終了」や「ストップ安まで売られました」といった表現を目にしたことはありませんか?
「何が起きているんだろう?」と不安になったり、自分の持っている株の価格が急に動いて焦ってしまったりという経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回の記事ではストップ高・ストップ安とは何か、仕組みからわかりやすく解説していきたいと思います!
株価は、その株を買いたい人と売りたい人の注文によって動いています。
一般に買いたい人が多い場合には、株価は上昇していきますが、どこまでも株価が上がるわけではありません。
その逆もしかりです。
証券取引所などでは、株価が急激に動きすぎないように、基本的に前日の終値を基準としてその日に動ける株価が決められています。
つまり、「今日はA株は〇〇円から〇〇円までの範囲でしか動けませんよ」と具体的な価格帯が決められているイメージです。
これを「制限値幅」といい、その制限値幅の上限まで株価が上がることを「ストップ高」、下限まで株価が下がることを「ストップ安」と呼んでいます。
この「制限値幅」は各銘柄の価格帯によって異なっています(図表2)。
ストップ高/ストップ安になった場合には、その当日はこれ以上は値上がり/値下がりしないことを意味します。
この制限値幅が設けられている目的としては、投資家の保護が挙げられます。
株価は投資家の心理的な要因などで急激に動く場合もあります。制限値幅がなければ、場合によっては何倍にも急騰したり、暴落してしまう可能性もありますよね。
それによって、投資家が思わぬ損害を被るリスクがあるため制限値幅というストッパーが設けられているのです。
なお、米国の株式市場では日本と異なり、個別銘柄ごとのストップ高、ストップ安がありません。そのため、成行注文の場合、現在値と著しく異なる株価で約定する可能性があります。
ただし、投資家保護の仕組みがないわけではなく、「サーキットブレイカー」という制度が導入されています。
これはニューヨーク証券取引所やNASDAQで取り入れられており、株価指数「S&P500」が急落することで発動し、一時的に取引の中断が行われます。
市場全体の株価が大きく変動した場合に行われる措置であり、個別銘柄ごとに適用される制度ではないため注意が必要です。
詳しくは、SBI証券「【重要】米国株式市場サーキットブレイカー発動に際してのご注文について」をご覧ください。
図表1 制限値幅・ストップ高・ストップ安とは?
図表2 制限値幅は価格帯によって異なる
ストップ高・ストップ安はどんなときに起こり、売買はどうなる?
「制限値幅」とは何か、ご理解いただけましたでしょうか。
では、次に「実際にどんな状況でストップ高やストップ安が起きるか」「そのとき、株の売買はどうなるのか」を具体的に見ていきたいと思います!
■ストップ高になりやすいケース
企業にとってポジティブな情報が発表され、多くの投資家が「買いたい!」と買い注文が殺到したときが挙げられます。
例えば、好業績や業績予想の上方修正(当初見積もっていたよりもよい業績予想)を発表したとき、画期的な商品・サービスを発表したときなどがあります。
また、大手企業との業務提携を発表したり、株主優待制度を新しく始めるなど株主還元を強化したりするケースも買い注文を集める要因になります。
これらのポジティブなニュースは、企業が今後さらに成長し、利益を増やす可能性を示唆しているため、多くの投資家は今のうちに投資をしておくことで、将来的にリターンが得られると考え、買い注文を出します。
売りたい人よりも買いたい人が圧倒的に多くなり、株価が制限値幅の上限まで達した場合に、ストップ高となるのです。
■ストップ安になりやすいケース
ストップ高の場合とは反対に、企業にとってネガティブな情報が発表され、多くの投資家が「売ってしまいたい」と思う場合が考えられます。
例えば、業績の悪化を発表したとき、企業の不祥事が明るみに出た場合などが挙げられます。
こういったネガティブなニュースが出た場合には、企業の将来的な収益性に影響を及ぼす可能性があります。そのため、多くの投資家はこれ以上損をする前に株を手放そうと考え、売り注文が殺到することになります。
買いたい人よりも売りたい人が圧倒的に多くなり、株価が制限値幅の下限まで達した場合に、ストップ安となるわけです。
■ストップ高・ストップ安になったとき、売買はどうなる?
ストップ高やストップ安になった場合、「買いたいのに買えない」「売りたいのに売れない」といった状況が起こりやすくなります。
ストップ高の状況では、買い注文が増える一方で売り注文は少なくなりやすく、ストップ安の状況では、売り注文が増える一方で買い注文が少なくなりやすいためです。
このように、買いと売りの注文数量がアンバランスになると、注文を出してもすぐに約定しないことがあります。
なお、終値を決定する場面で需給が大きく偏っている場合には、一定の条件を満たせば「ストップ配分」という方法で売買が成立することがあります。
※詳しくはSBI証券 よくあるご質問「Q.株式のストップ配分はどのように行われますか?」をご覧ください。
つまり、注文を出したからといって必ず買える(売れる)わけではなく、場合によっては注文の一部しか成立しなかったり、まったく成立しなかったりすることもある、ということをあらかじめ理解しておくことが大切です。
図表3 ストップ高・ストップ安になりやすいケース
図表4 マユコの投資レシピ 【ストップ高・ストップ安になったとき、どうする?】
ストップ高・ストップ安になったときに初心者が確認したいポイント
自分の保有している株がストップ高・ストップ安になるという事態に直面したとき、慌てないことが大切です。
慌てずに以下のような行動をしてみることをおすすめします。
1.理由の確認を行う
なぜその株がストップ高・ストップ安になったのか、その理由や材料を確認してみましょう。
企業のIRサイトに掲載されているニュースリリースや、経済ニュースなどで何が起きているかを正確に把握することが大切です。
SNSなどでの情報だけではなく、企業が公式に発表しているものを確認してみてください。
ただ、時には明確な材料がわからない場合もあります。短期的な物色の集中など、いわゆる人気の過熱によって株価が大きく動くこともあります。
2.材料を判断する
1で確認した材料が、業績や事業にどの程度影響しそうかを考えてみましょう。
材料が短期的な注目にとどまるものか、今後の業績や事業展開にも影響しそうなのかを整理することが大切です。その上で、ご自身の投資目標やリスクの許容度に応じて、慎重に判断してみてくださいね。
急激に株価が動いた場合でも、冷静に材料を判断することが大切です。
ここまで、株価が急激に動いた際に起こるストップ高・ストップ安について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
なお、冒頭でご紹介した制限値幅について、個別銘柄ごとの具体的な制限値幅は、SBI証券株アプリまたはメインサイトからご確認いただけます。
確認する部分に印をつけましたので、ぜひこちらを参考にご確認ください(図表5・6)。
※確認にはログインが必要です。
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【SBI証券 株アプリでの確認方法】
個別銘柄画面>その他「銘柄詳細」>「制限値幅」をチェック
【SBI証券 メインサイトでの確認方法】
個別銘柄画面>「株価」タブにて「制限値幅」をチェック
今回はストップ高・ストップ安について簡単に解説させていただきました!
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図表5 制限値幅の確認方法(SBI証券 株アプリ)
図表6 制限値幅の確認方法(SBI証券 メインサイト)
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