初級- 「分配金が多いファンドはお得」は本当?分配金の仕組みと受け取り方をチェック!

初級- 「分配金が多いファンドはお得」は本当?分配金の仕組みと受け取り方をチェック!

分配金がたくさん出るファンドはお得?知っておくべき分配金の2つの種類

前回の【マユコの投資レシピ】では、株式の「配当金」について簡単に解説しました!
こちらの記事の中で少し触れましたが、投資信託にも配当金に似た仕組みがあります。「分配金」と呼ばれるものです。


投資信託を購入した投資家は、購入した時点の価格(基準価額)より、売却時の価格が高ければ利益を得ることができますよね。
しかし、投資信託による利益はそれだけではありません。保有していると受け取れる「分配金」も、投資信託から得られる利益の1つです。


「配当金と分配金って同じ意味じゃないの?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。


今回は、分配金の仕組みから配当金との違い、SBI証券での分配金の受取方法の設定・確認まで、わかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、ご自身の投資判断にお役立てていただければ嬉しいです!


配当金の記事をまだご覧になっていない方はこちらから!

配当金とは?仕組みから受け取り方、NISAで非課税にする方法までやさしく解説 関連記事 配当金とは?仕組みから受け取り方、NISAで非課税にする方法までやさしく解説


■分配金とは?株式の「配当金」との違いを整理

まず、株式の「配当金」は、一言で表すと「企業が得た利益の一部を、株主に還元するもの」でしたね。
一方、投資信託の「分配金」は、「投資信託の収益の一部、または元本から、その投資信託を持っている投資家に定期的に還元されるお金」です。


多くの場合、投資信託に組み込んでいる株式や債券からの配当や、売買で得た利益などがその元手となっていますが、投資信託の元本の一部を取り崩して支払われることもあります。
元本とは、元手となるお金のことです。この場合には、投資信託を購入するために支払ったお金を元本と言います。


つまり、分配金は必ずしも運用の利益から支払われているとは限らないという点が配当金との大きな違いといえるでしょう。


■分配金は2つの種類に分けられる

投資信託の銘柄は、一般的に「ファンド」と呼ばれています。


1.普通分配金
元本を上回った分の利益から支払われるものを「普通分配金」といいます。
この普通分配金は、投資家の利益とみなされるため約20%の税金がかかります。


2.元本払戻金(特別分配金)
「元本払戻金(特別分配金)」は、投資家自身の元本の一部が払い戻されるものです。
このお金は利益ではなく、いわば「自分が購入するために支払ったお金がそのまま戻ってきている」だけなので、税金はかかりません。
ただし、受け取った分だけ、個別元本(=そのファンドを購入したときの価格)が少なくなる点には注意が必要です。


普通分配金と特別分配金、どちらになるかは、分配金が支払われた後の基準価額と個別元本を比べて決まります(図表2)。
分配後の基準価額が個別元本以上の場合、分配金の全額が普通分配金となり、分配後の基準価額が個別元本を下回る場合は、下回る部分が元本払戻金、残りが普通分配金となることがあります。


もっと詳しく知りたい方はこちら
SBI証券 よくあるご質問 Q.元本払戻金(特別分配金)と普通分配金は、どのように違うのですか?


なお、分配金を出さない方針としているファンドもあります。「分配金なし」の投資信託の代表例には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が挙げられます(2026年4月時点)。
「分配金なし」の場合は、運用で得られた利益を投資家に分配せず、そのままファンドに組み込んで運用しています。


そのため、「分配金が出ないファンドは損!」「分配金がたくさん出るファンドはお得!」とは一概には言えません。
分配金を出すファンドは、分配金を支払うたびに、その金額分だけファンドの中にあったお金が外に出ていくため、投資信託の価格(基準価額)が下がります。これは、普通分配金であっても、元本払戻金であっても同じです。
つまり、分配金をたくさんもらえるからといって、それが運用でしっかり増えた利益とは限らず、ファンドの良し悪しを判断する材料にはならないのです。


SBI証券でファンドの分配金情報を確認する方法は最後のパートにてご説明いたします!

図表1 投資信託の分配金と株式の配当金の違い

図表2 2種類の分配金(普通分配金と元本払戻金)の違い

分配金は「受取」と「再投資」、どっちが自分に合ってる?

これまで「分配金」について解説してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
このパートでは、「分配金の受け取り方」について解説いたします!


分配金の受け取り方には、「証券総合口座での受け取り」または「再投資」の2種類があります。

※口数指定で保有するファンドの場合、分配金は証券総合口座での「受取」になります。「再投資」への変更はできません。


1.証券総合口座での受け取り

分配金をそのまま受け取るコースです。
決算ごとに分配金を受け取ることになるので、定期的な現金収入が欲しい方におすすめです。生活資金や年金を補う目的で活用することもできます。


2.再投資

分配金が自動的に再投資されるコースです。
税金が引かれてから(NISA預りの場合は非課税)、手数料無料で自動的に同一ファンドが買い増しされます。効率的な資産運用をしたい方におすすめです。

ここで、「分配金を再投資すれば、税金はかからないの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、非課税になるかどうかを決めるのは、「再投資するかどうか」ではなく「保有しているのがNISA口座か課税口座か」です。


課税口座(特定口座・一般口座)で「再投資」を選んだ場合、普通分配金から約20%の税金が引かれた後、残りの金額で同一ファンドが買い増しされます。
つまり、現金で受け取ろうと、再投資に回そうと、課税口座で保有している以上は、普通分配金には税金がかかるということです。


一方、NISA口座で保有しているのであれば、普通分配金も非課税で受け取ることができます。
ただし、注意したいのは「再投資」を選んでいる場合にも再投資されたお金がNISA預りになるか、課税口座(特定預り・一般預り)になるかは別途設定が必要という点です。 ご自身の設定がどうなっているか、この機会に確認しておくことをおすすめします!
設定は、図表5の「受け取り方法を一括で確認・変更する場合」の★の部分からお手続きいただけます!


「分配金の受け取り方法」「普通分配金が非課税になるかどうか」は別の話、というのがここまでのポイントです。
分配金受取方法で「再投資」を選んでいる方は、再投資先の設定もあわせてこの機会に確認しておきましょう。

図表3 分配金の受け取り方(証券総合口座での受け取り・再投資)

図表4 【マユコの投資レシピ】 分配金のポイント

SBI証券で分配金の受け取り方法と分配金情報を確認しよう

ここまで、分配金の仕組みや配当金との違い、受け取り方法について簡単に解説させていただきました!
ここからは、実際にSBI証券で分配金の受け取り方法を確認・設定する方法と、ファンドの分配金情報・実績を確認する方法をご紹介します。


■分配金の受け取り方法を確認する方法

SBI証券では、分配金受け取り方法は「一括」もしくは「ファンドごと」に設定することができます。
この機会に、ご自身が保有している投資信託の分配金の受け取り方法を何に設定しているか確認してみませんか?
図表5にて確認する箇所に印をつけています。こちらもぜひ参考にしてくださいね!


A.受け取り方法を一括で確認・変更する場合(図表5)

1.投資信託TOPを開く
2.サイドナビ「サービス設定」をクリック
3.「分配金」をクリック
4.分配金受取方法「設定・変更」から、金額買付または積立買付で保有している銘柄について、分配金受取方法の確認と変更ができます。

★NISA分配金再投資設定では、4にて再投資を設定している場合に再投資されたお金がNISA預りになるか、課税口座(特定預り・一般預り)になるかを設定できます。


B.ファンドごとに変更する場合(図表5)

以下のボタンから、

保有ファンド ※ログインが必要です


または、以下の手順で変更が可能です。

1.投資信託TOPを開く
2.上部メニュー「保有ファンド」をクリック
3.「分配金受取方法」からお手続きください。


設定の変更は毎営業日19:00に締め切られます。19:00以降に変更した場合は、翌営業日以降の決算分から変更が適用されますのでご注意ください。
また、口数指定で買付している銘柄の場合、分配金は証券総合口座での「受取」になります。「再投資」への変更はできません。


変更方法に関して詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
SBI証券 投資信託 取引 操作ガイド:分配金の受取方法を変更する


■ファンドの分配金情報・実績を確認する方法(図表6)

SBI証券で取り扱いのあるファンドの分配金情報および分配金実績は、各ファンドの商品ページで確認することができます。
図表6にて確認する箇所に印をつけましたので、ぜひ参考にしてください。
当社の販売金額ランキング1位(2026年7月14日時点)の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を例にご説明いたします。

各ファンドの商品ページ中央部「決算・分配金」 > 分配金情報および分配金実績の部分に記載されています。
★分配方針などの詳しい情報は「目論見書」で確認することができます。


今回は、投資信託の分配金について、配当金との違いから受け取り方法の種類まで解説させていただきました。
分配金は、中身や受け取り方によって将来受け取れる金額に差が出てきます。
ぜひ一度ご自身が保有しているファンドの分配金実績や、分配金の受け取り方法を確認してみてくださいね!


【マユコの投資レシピ】では、取り上げてほしいテーマや感想を募集しています。 以下の「こちら」からリクエストをお寄せください。

ご意見・ご要望受付中
WEBリクエスト募集中!

気になる投資テーマや、「こんなレポートが読みたい!」というご要望がございましたら、ぜひご意見をお寄せください。

リクエスト時はカテゴリを
[商品・サービス > 投資情報 > レポート]
に選択のうえ、ご入力をお願いいたします。

WEBリクエストはこちら

次回の更新予定日は今月30日です!それではまたお会いしましょう👋🏻

図表5 分配金の受け取り方法を確認する方法(SBI証券 メインサイト)

図表6 ファンドの分配金情報・実績を確認する方法(SBI証券 メインサイト)

免責事項・注意事項

・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。

・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなさるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製または販売等を行うことは固く禁じます。

【手数料等及びリスク】

SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)、 店頭CFD取引(SBI CFD)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示または契約締結前交付書面等をご確認ください。