暗号資産市場 週刊レポート(2026年1月1日~1月7日)

株式会社HashHub
2026/01/08
2026年のスタート週(1/1〜1/7)の暗号資産市場は、年末にかけての調整局面を引き継ぎつつも、薄商いのなかで買い戻しが優勢となり、主要銘柄は総じて堅調に推移しました。ビットコインは週初の8.9万ドル近辺から一時9.47万ドル台まで上伸し、週末にかけては利益確定も入りながら9.28万ドル近辺で推移。イーサリアムも3,000ドル台前半から3,300ドル手前へ持ち直しました。アルトではXRPの上昇が目立ち、ドージコイン、ソラナもリバウンド基調を維持しています。
価格動向
ビットコイン
ビットコインは、1/1の終値ベースで約88,800ドルからスタートし、1/5に週高値となる約94,700ドル台を記録。その後は9.3万ドル近辺へ押し戻されつつ、1/7の終値は約92,800ドルと、週間では約+4.5%の上昇となりました。下値は週初に約87,500ドル台まで試す場面があり、年初特有の流動性の薄さも相まって、上下に値幅を伴う展開でした。
94,000ドルにはここ数ヶ月のリバウンド局面で何度も抜けていないレジスタンスがあり、ここを明確に抜けると相場は強く動く可能性があります。
一方、価格水準としては、2025年の高値圏(10月に12.6万ドル超を付けたとされる水準)からは依然として距離があり、「戻り局面での売りやすさ」と「押し目での買い直し」が併存しやすい地合いと言えます。
イーサリアム
イーサリアムは1/1終値で約3,004ドルから始まり、1/6に週高値となる約3,306ドル近辺まで上昇。1/7は約3,253ドルで引け、週間では約+8.3%とBTCを上回る反発となりました。週を通じて2,970ドル台〜3,300ドル台のレンジで切り上げ基調を形成しており、3,000ドルの節目が意識される展開でした。
過去1ヶ月ではイーサリアムはビットコインに対して良い需給環境が続いています。
XRP
XRPは、1/1終値の約1.879ドルから、1/5に大きく上放れ(終値約2.348ドル)、1/6に週高値(高値約2.415ドル)を付けました。1/7終値は約2.300ドルで、週間では約+22.4%と主要銘柄のなかで最も強いパフォーマンスです。
背景としては、短期需給(リスク選好の回復)に加え、XRP連動のスポットETFが2025年11月中旬に上場して以降、資金流入が継続しているとの報道が材料視されやすく、テーマ性が価格を押し上げた側面がうかがえます。
ドージコイン
ドージコインは1/1終値の約0.1268ドルから、1/6にかけて高値約0.1563ドルまで上伸し、1/7終値は約0.1480ドル。週間では約+16.7%の上昇となりました。年初のリスク選好回復局面では、短期資金が“値動きの軽い銘柄”に向かいやすく、ドージコインはその受け皿になりやすい構図です。
ソラナ
ソラナは、1/1終値の約126.9ドルから、1/6に高値約143.3ドルまで上昇し、1/7終値は約140.9ドル。週間では約+11.1%と堅調でした。週前半からの切り上げが比較的素直で、140ドル台の定着を試す動きが中心です。
テクニカル分析
サポート・レジスタンス水準
- ビットコイン:
支持9.0万ドル近辺(200日線が9.0万ドル台)/次は8.75〜8.9万ドル(週初安値帯)。
抵抗 9.45〜9.5万ドル(週高値帯)/次は10万ドル(心理的節目)。 - イーサリアム:
支持 3,000ドル(節目)/次は2,970ドル近辺(週安値帯)。
抵抗 3,300ドル近辺(週高値帯)/次は3,350〜3,400ドル。 - XRP:
支持2.25ドル近辺(短期ピボット帯)/次は2.0ドル近辺(200日線が2.0ドル台)。
抵抗 2.32〜2.42ドル(直近高値帯)/次は2.50ドル(ラウンドナンバー)。 - ドージコイン:
支持0.145〜0.13ドル(直近の押し目候補〜週前半の価格帯)/次は0.12ドル近辺(週安値帯)。
抵抗 0.150〜0.156ドル(直近上値)/次は0.16ドル。 - ソラナ:
支持 130ドル近辺(200日線が130ドル台)/次は126〜127ドル(週初水準)。
抵抗 141〜143ドル(週後半高値帯)/次は150ドル。
RSI(相対力指数)
日足ベースのRSI(14)は、ビットコインが43台、イーサリアムが51台、XRPが46台、ドージコインが44台、ソラナが49台と、中立〜やや弱含みに分布しています。急騰局面で見られる70超の過熱感は目立たず、年末からの調整を消化しつつ反発している「回復途上」のニュアンスが強いと考えられます。
- ビットコイン:RSI(14) 43台 → 反発はしたが、トレンド転換の確度を高めるには上値ブレイクと追随が必要。
- イーサリアム:RSI(14) 51台 → 中立圏で推移。3,000ドル台を維持できるかが焦点。
- XRP:RSI(14) 46台 → 上昇後の反動も出やすい水準。3ドル台の滞空時間が重要。
- ドージコイン:RSI(14) 44台 → “短期資金の回転”の影響が出やすく、上値追いは出来高次第。
- ソラナ:RSI(14) 49台 → 140ドル台の定着を試す局面。抵抗帯を越えるには材料と需給の後押しが必要。
(いずれも参考値。実運用では時間軸の整合、出来高、他オシレーター/移動平均などとの併用を推奨)
市場に影響を与えたニュース
まず地合いとして、2025年末にかけて暗号資産市場は調整色を強め、ビットコインが高値から大きく下落、ETFがネット売り手になった局面が意識されていました。年初はその反動(買い戻し)と、新年度の資産配分の影響が重なりやすいタイミングでもあり、値動きが改善しやすい環境でした。
また、MSCI指数は1/7にトレジャリー企業を指数から除外しない方針を発表しました。筆者の感覚としては、マーケットはトレジャリー企業は指数から除外されることを織り込んでいたようにも思えるので、これはポジティブサプライズと言えます。ストラテジー社に関しては、引き続き指数に組み入れられるためmNAV(市場純資産価値倍率)の維持がしやすくなると言えます。
貴金属をはじめとした無国籍資産が年末および年初営業開始から力強いラリーをしており、ビットコインの相対的割安さを指摘する意見も出始めています。
今週以降の見通し
ベースシナリオでは、ビットコインは9.0万ドル台を下値の目安に、9.45〜9.5万ドル近辺が上値の“当面の天井”として意識されやすく、レンジ内でのもみ合いを想定します。イーサリアムは3,000ドルを守れるかが先行指標となり、XRP・ドージコイン・ソラナは年初の上昇分をこなしながら、押し目買いと利確売りの綱引きが続く展開が見込まれます。
強気シナリオでは、ETF関連のポジティブ材料が継続し、かつマクロ環境がリスク選好に傾く場合、ビットコインは9.5万ドル台を上抜けて10万ドルの節目を試す展開が視野に入ります。
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