暗号資産市場週刊レポート(2026年2月5日〜2月12日)

株式会社HashHub
2026/02/13
今週の暗号資産市場は、2/5に7万ドルを割れて急落、2/6に反発したもののその後は戻り売りが優勢というボラティリティ先行の展開でした。ビットコインは一時6万ドル近辺まで下押しし、現物ETFのフロー悪化・リスクオフ局面の連鎖が意識され、暗号資産市場のセンチメントは悪化しています。
価格動向
ビットコイン
ビットコインは2/5に大きく崩れ、6万ドル台前半まで急落。その後2/6に7万ドル台を回復する場面もありましたが、7万ドル台では戻り売りが入りやすく、週後半は上値の重さが目立ちました。週間レンジは概ね6.0万〜7.3万ドルで、急落局面(2/6安値)と反発局面(2/6高値)が同週内に同居した形です。
イーサリアム
イーサリアムはビットコイン以上に値幅が出やすく、2/5に急落した後、2/6に急反発。ただし反発後は2,100ドル近辺で上値が抑えられ、週後半にかけて再び軟化しました。週間レンジは概ね1,750〜2,170ドルで、下方向へのヒゲが目立つ推移でした。
XRP(リップル)
XRPも週初に急落しつつ、2/6に大きく切り返す動きとなりました。もっとも、反発は上値追いに繋がり切らず、1.4ドル台では利食い・戻り売りが優勢となりました。週間レンジは概ね1.12〜1.54ドルと、短期勢の需給で振らされやすい地合いが続きました。
ドージコイン
ドージコインは、週初の急落局面では下げが加速。2/6の急反発後も、反落時の下げが相対的に深く、戻り局面の粘りは限定的でした。
ソラナ
ソラナも2/5の急落が大きく、2/6に反発したものの、戻りの鈍さが目立ちました。週間レンジは概ね68〜93ドルで、週後半は80ドル近辺まで水準を切り下げて引けています。
テクニカル分析
サポート・レジスタンス水準
直近の値動き(急落→反発→戻り売り)を踏まえると、意識されやすい水準は以下の通りです。
- ビットコイン:支持0万ドル(急落時安値圏)、次は6.2〜6.3万ドル。抵抗 7.0万ドル、次は7.2〜7.3万ドル(週初高値圏)。
- イーサリアム:支持 1,750〜1,850ドル、抵抗 2,100〜2,170ドル。
- XRP:支持10〜1.20ドル、抵抗 1.45〜1.55ドル。
- ドージコイン:支持08〜0.09ドル、抵抗 0.10〜0.105ドル。
- ソラナ:支持 68〜75ドル、抵抗 87〜93ドル。
RSI(相対力指数)の分析
急落を受けて、RSIは「回復途上だが、まだ強気転換を断言しづらい」という位置づけです。
- ビットコイン:RSI(14)は30台前半〜中盤で売りシグナル寄り。反発は入ったものの、モメンタムが戻り切っていない示唆です。
- イーサリアム:RSI(14)は売りシグナルの水準で、戻り局面でも勢いが限定的になりやすい点に注意。
- XRP:RSI(14)は40台前半で売りシグナル寄り。レンジ内の戻り売りが優勢になりやすい状態です。
- ドージコイン:RSI(14)は中立圏(おおむね45〜50近辺)で、他主要銘柄よりは過熱感が薄い一方、トレンドの強さも限定的。
- ソラナ:RSI(14)は30台前半で売りシグナル寄り。下落トレンド内の自律反発に留まりやすい局面です。
市場に影響を与えたニュース
今週の相場の最大の特徴は、週初(2/5)の急落と、その直後(2/6)の反発が同週内に発生した点にあります。下落局面では、オンチェーン上での実現損失が拡大したことが指摘され、短期保有層を中心に損失確定売りが連鎖しやすい環境が意識されました。急落時は流動性が薄くなりやすく、わずかな売り圧でも値幅が出やすいため、センチメントの悪化が価格変動を増幅させた形です。
また、米国の現物ETFをめぐる需給も、短期的な値動きに影響を与えたと考えられます。急落局面では出来高が膨らみ、短期資金のリスク調整(ポジション縮小)や資金流出が意識されました。また暗号資産市場ではデリバティブのレバレッジ縮小は普段の急落局面と同様ですが、今回は現物の投げ売りも相当程度確認しています。
昨年後半から市場のムードは悪化していますが、最近では暗号資産市場法案(クリアリティ法案)の進捗が難航、エプスタインファイルにて彼が初期のビットコインコミュニティを支援していたことが明らかになって、さらにセンチメントが悪化しています。
少なからず、良いニュースとしては、機関投資家の関与を連想させるヘッドライン(大手金融機関のゴールドマンサックスの暗号資産保有開示など)も話題となり、短期的な需給とは別軸で「制度・機関マネーの裾野拡大」を意識させる材料として注目されました。
今週以降の見通し
今週以降は、急落後の自律反発が一巡したことで、まずは下げ止まりの確認が必要となります。戻り局面の上値の重さは変わらずですが、6万ドルの下値をしっかり固める日柄が必要となるでしょう。ベースの見立てとしては、ビットコインが支持帯として意識される6万ドル台前半〜後半を維持できるか、そして心理的な節目である7万ドル近辺で戻り売りをこなし切れるかを見極める局面です。ETFフローが安定し、株式など他のリスク資産全体のセンチメントが落ち着くようであれば、下値は一定の買い需要に支えられ、当面はレンジ推移が中心となる可能性があります。6万ドルを下回るとチャート的にはサポート水準が限定的で5万ドル前半まで急落をする可能性もあります。
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