暗号資産市場週刊レポート(2026年2月18日〜2月25日)

暗号資産市場週刊レポート(2026年2月18日〜2月25日)

株式会社HashHub

2026/02/26

ビットコイン は 6.8 万ドル近辺の戻りを試す局面があった一方、2/24に再び売りが優勢となり 6.4 万ドル台へ調整。 米スポット ETF は 純流出優勢(2/20 のみ一時的に純流入)で、需給面の重しが続いた。 規制・制度面では、SEC が暗号資産の制度整備に言及し、法案成立に進捗が見られるものの依然として可決には至っていない。

価格動向

ビットコイン

ビットコイン は2/18 6.7万ドル台からスタートした後、2/19に下押し、2/212/22にかけて 6.8万ドル近辺まで切り返しました。しかし、週明け(2/232/24)に再び売りが強まり、直近 7日では 安値6.4万ドル台をつけています。週間ではおおむね 約5%程度の下落です。

価格の方向感が出にくい局面で、短期筋の戻り売りが上値を抑えやすく、戻れば売られる値動きが継続しました。買い手が不在の相場が続きます。

イーサリアム

イーサリアムは2/182,000ドル近辺から始まり、2/212/22にかけて1,970ドル台まで戻す場面があったものの、2/24にかけて1,850ドル台まで下落し、週間では 約-7%の軟調推移となりました。 ビットコインと同様に、リスクオフ局面ではアルトコインが相対的に売られやすく、イーサリアムも反発しても上値が伸びにくい地合いが続きました。

XRP(リップル)

XRPは2/181.4ドル台後半の水準から、2/19に大きく下げ、以降は1.4 ドル台前半での戻りを挟みつつ、2/24時点では1.35ドル近辺まで調整。週間の下落率は約-8%程度です。

値動きとしては、レンジ相場の体裁を保ちながらも、高値切り下げが目立ち、短期のリスク選好が戻り切っていないことが示唆されます。

ドージコイン

ドージコイン は2/180.10ドル近辺から推移し、2/21にいったん0.10ドル台を試した後、2/24にかけて0.09ドル前半まで下落。週間では 約-9%程度の調整となりました。ミーム系はセンチメントの影響を受けやすく、恐怖心理が優勢になる局面では、流動性の逃避により下げが速くなりがちです。

ソラナ

ソラナ は2/1885ドル近辺からスタートし、2/212/22にかけて85ドル台を維持する場面があったものの、2/24時点では78ドル台へ。週間では 約8%程度の下落となりました。

「下げ局面で相対的に底堅い」と評価される局面もある一方、今週は全体のリスクオフが強く、上値追いは限定的でした。

テクニカル分析

サポート・レジスタンス水準

  • ビットコイン:支持6.4万ドル台(直近安値帯)、次は6.0万ドル(心理的節目)。抵抗6.8万ドル近辺、次は7.0万ドル(戻り局面の重要節目)
  • イーサリアム:支持1,850ドル近辺、次は1,800ドル。抵抗1,9502,000ドル
  • XRP:支持1.35ドル近辺、次は1.30ドル。抵抗 1.421.45ドル、次は 1.47ドル近辺
  • ドージコイン:支持0.0900.092ドル、次は0.085ドル。抵抗0.0980.10ドル
  • ソラナ:支持78ドル近辺、次は75ドル。抵抗8285ドル、次は90ドル

RSI(相対力指数)の分析

日足ベースの RSI は、主要銘柄とも概ね 中立〜弱含み(4050近辺)のレンジで推移しているとみられます。今週の下落で過熱感(買われ過ぎ)は解消方向に進んだ一方、極端な売られ過ぎ(30 割れ)が明確に点灯するほどの「投げ」局面には至っていない、という整理が妥当でしょう。つまり、セリングクライマックス感は出ていないという整理になるでしょう。

  • ビットコイン / イーサリアム:戻りの鈍さから中立レンジの下側を意識。反発局面では RSI 50を回復できるかが焦点。
  • XRP / ドージコイン:下げの勢いが出やすく、短期反発があっても「戻り売り」優勢だと RSI が伸びにくい。
  • ソラナ:相対的に買いが入りやすいテーマ性はあるものの、全体のリスクオフが強いと RSI の戻りも限定的。

(テクニカルは参考レンジ観。実運用では時間軸の整合、出来高、他オシレーターやトレンド系指標との併用を推奨)

市場に影響を与えたニュース

第一に、米金融政策を巡る不透明感です。Fed 議事要旨は、インフレと景気認識を巡り当局者の見方が割れていることを示し、金利見通しの読みづらさが残りました。マーケットではこれまで利下げか現状維持かという見通しでしたが、インフレ高止まりから利上げの選択肢もあることが議事録から新しく読み取れたことが印象的です。次回会合(3/173/18)に向け、指標次第で市場の金利観が振れやすい状態が続くとみられます。

第二に、関税政策を巡る不確実性です。最高裁でのトランプ関税に関する判決が違憲扱いとなったことで、報道では、政権が新しく代替として一時的な 10%のグローバル関税を打ち出し、根拠として Section122(最長 150 日、最大 15%)の権限が言及されています。こうした政策の揺れは、株式・暗号資産などリスク資産のバリュエーションに逆風となりやすく、短期資金のリスクテイクを抑制しました。

第三に、需給(フロー)面では米スポット ETF の弱さが継続しました。Bitcoin ETF 2/18-133.3)、2/19-165.8)、2/23-203.8)と純流出が目立ち、2/20 の純流入(+88.1)だけでは地合い改善に至りませんでした。イーサリアム ETF も 2/18-41.8)、2/19-130.1)、2/23-49.5)と流出超が続いています。

一方で、制度面のニュースは中長期的にポジティブな含意もあります。SEC 2/18 のスピーチで、暗号資産に関する枠組みの明確化、イノベーション促進のための例外措置、カストディ等の論点に言及しました。短期の価格材料になりにくいものの、ルール整備の方向性が示されることは資本の呼び込みに資する可能性があります。

今週以降の見通し

ベースシナリオでは、関税・金利・ETF フローのいずれも決定打を欠く状態が続き、主要銘柄は 戻り売り優勢のレンジ(ビットコイン:6.06.8 万ドル、イーサリアム:1,8002,000 ドル)を想定します。センチメントは冷え込んでおり、短期的には自律反発が入りやすい一方、上値での売り圧力(リスク管理の売却やヘッジ)が残りやすい局面です。

チャート的には下落トレンドが鮮明となっており、底値固めができるかが焦点になります。6.3万ドルのサポートが固いことが示せるかがまずは重要となってくるでしょう。一方6.3万ドルを明確に下抜けて6万ドルも割り込む場合、新たな安値更新となり、チャート的にはサポートがない水準となってきます。そのため今週は下値固めができるかが重要となります。

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