暗号資産市場週刊レポート(2026年4月2日〜4月9日)

暗号資産市場週刊レポート(2026年4月2日〜4月9日)

株式会社HashHub

2026/04/09

今週の暗号資産市場は、前半に中東情勢の緊迫化と原油急騰を背景にリスク回避が優勢となった一方、4月9日には米・イランの一時停戦報道と原油急落を受けて急速にセンチメントが改善しました。ビットコイン(BTC)を中心に主要銘柄は42日から47日にかけていったん下値を試したのち、48日以降はショートカバーと資金流入を伴って反発し、4月9日に向けて戻りを試す展開となりました。加えて、米CPI公表を410日に控え、マクロ要因への感応度が改めて高まっています。

価格動向

ビットコイン

ビットコインは42日時点で6.69万ドル近辺にあり、その後も6.6万〜6.9万ドル台でもみ合いが続きましたが、47日には7.19万ドル台まで急伸し、48日には一時7.2万ドル台を回復しました。週前半はイラン情勢悪化懸念で軟調だったものの、停戦報道とETF資金流入が重なり、下値不安よりも戻りを試す値動きへ転じたと整理できます。とくに7万ドル回復は、投資家心理の改善を示す節目として意識されました。

イーサリアム

イーサリアムは週初の2,050ドル台から推移し、44日には2,060ドル台まで弱含みました。その後は反発基調となり、47日終値は2,241ドル台、48日には2,250ドル前後まで上昇しています。ビットコインに対する出遅れ感があったものの、後半は現物ETFフローへの期待と大型株物色の流れから、主要アルトの中では比較的しっかりした戻りを見せました。

XRP

XRPは週を通じて1.301.37ドル近辺のレンジ色が強く、42日と3日は1.32ドル前後、47日には1.38ドル近辺まで持ち直しました。値幅自体は限定的ですが、下値を大きく崩さず推移した点は評価できます。東京でのXRP関連イベントや国内取扱拡大の話題も重なり、対市場センチメントはやや改善しました。

ドージコイン

ドージコインは0.090ドル台前半から始まり、週前半は0.09ドル近辺で上値の重い推移でしたが、47日には0.095ドル台まで上伸しました。値動きそのものはビットコイン主導のリスクオンに連動した面が大きいものの、短期筋のショートカバーが入りやすい銘柄特性もあり、後半はアルトコインの中でも反発率が比較的大きい局面がみられました。

ソラナ

ソラナは42日に78.94ドルで始まり、週半ばまで80ドル前後で推移した後、47日には85.72ドルまで上昇しました。主要銘柄の中では戻りの勢いが比較的強く、オンチェーン活動の増加も支援材料となっています。ビットコイン反発に対する高ベータ資産として買い戻しが入りやすく、相対的な強さを示した1週間でした。

テクニカル分析

主要銘柄の支持線と抵抗線

ビットコインは6.84万〜7.00万ドルが目先の支持帯、上値は7.10万〜7.18万ドルが最初の抵抗帯で、これを明確に上抜ければ7.4万ドル方向が意識されます。イーサリアムは2,1002,157ドルが支持帯、上値は2,200ドル前後から2,384ドルが抵抗候補です。XRP1.301.32ドルが支持、1.37ドル突破後は1.401.42ドルが次の上値目処となります。ドージコインは0.090ドル前後が下値支持、0.0950.097ドルが上値抵抗です。ソラナは82.62ドル近辺が短期支持、上値は88ドル、その先は95ドルが意識される展開です。

RSI(相対力指数)の分析

RSI面では、イーサリアムが14RSI 75.25と過熱感を伴う強い反発局面に入っており、短期的には上昇余地と同時に利益確定売りにも注意が必要です。XRP7RSI36.98で、週前半時点では弱含みながらも売られ過ぎ一歩手前にとどまりました。ドージコインは下落局面でRSI 41.74と弱めでしたが、反発局面では53.79まで持ち直しており、中立圏回復とみることができます。ビットコインとソラナは公表値の詳細こそ限られるものの、価格の戻り方からみる限り、ビットコインは中立からやや強気、ソラナは主要アルトの中で相対的に強いモメンタムを維持していると考えられます。これは価格推移からの推定です。

市場に影響を与えたニュース

今週の最大材料は、やはり中東情勢です。42日前後には米国の強硬姿勢とホルムズ海峡を巡る緊張から原油価格が急騰し、株式・暗号資産ともにリスク回避が優勢でした。ところが47日から8日にかけて米・イランの二週間の停戦報道が伝わると、原油は急落し、ドルも軟化、株式と暗号資産には一斉に買い戻しが入りました。

需給面では、米スポットビットコイン ETFへの資金流入が支えとなりました。46日の純流入は4.71億ドルと、2月以来の高水準で、機関投資家の押し目買い需要を印象づけました。相場反発は停戦報道だけでなく、こうした実需フローに裏打ちされていた点が重要です。一方、イーサリアムについては一部で資金流出も見られ、ビットコインほど一方向に強い需給改善ではないものの、価格は結果として持ち直しています。

加えて、48日公表のFOMC議事要旨と410日予定の米CPIは、金利見通しを通じて暗号資産市場に影響する重要イベントです。Reutersは、FRB当局者が原油高を通じたインフレ再加速リスクを意識していると報じており、停戦で原油が落ち着いたとはいえ、マクロ不確実性はなお残ります。暗号資産は足元で反発したものの、その持続性はインフレと金利の再評価に左右される局面です。

またイランは今後、停戦後にホルムズ海峡の通行料を暗号資産で徴収を検討していると報道もあり、ビットコインに資金が流入するきっかけになる可能性があります。

今週以降の見通し

ベースシナリオでは、中東情勢が一段の悪化を回避し、米CPIも極端な上振れとならなければ、ビットコインを中心に戻り基調が続く可能性が高いとみます。この場合、ビットコインは7.1万ドル台の定着を試し、イーサリアムは2,200ドル台の維持、ソラナは88ドル突破が焦点になります。XRPとドージコインは市場全体のリスク選好回復に連動しつつ、レンジ上限を試す展開が想定されます。

一方、弱気シナリオでは、停戦が不安定化して原油高・金利高懸念が再燃する場合、今週の反発はあくまでショートカバー主導の戻りにとどまりやすくなります。また金曜日に発表されるCPIは極めて重要で今後の利下げ可否を判断するものとなるでしょう。

免責事項・注意事項

・本記事は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなさるようお願いします。
・提供される情報は信頼性のある情報源から得ておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
・万一、本記事およびリンク先の内容に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社および情報提供者は一切その責任を負うものではありません。
・本記事は著作権によって保護されており、無断で転用、複製または販売等を行うことは固く禁じます。

店頭CFD取引に関するご注意事項(株式会社SBI証券からのご留意事項)

・本取引を行うにあたっては、「店頭CFD取引約款」および「店頭CFD取引の契約締結前交付書面」をご精読、ご理解の上、お取引を行ってください。
・取引手数料は無料ですが、株価指数CFD、コモディティCFDのうち先物が原資産である銘柄において、当社が定める日に建玉を保有していた場合には、当社で定めた価格調整額が発生します。また、取引時間終了時点で建玉を保有していた場合には、当社がカバー取引を行う際に発生する金利および貸株料として金利調整額が建玉に発生します。暗号資産CFDではロールオーバー時に保有している建玉ごとに毎取引日ファンディングレートが必要です。価格調整額および金利調整額、ファンディングレートは当社が取引日単位で指定する料率が適用されます。なお、料率は相場状況によって日々変動するため、固定値として事前にお示しすることができません。詳細は取引ツール内および当社ホームページよりご確認ください。
・取引価格には、売値と買値に価格差(スプレッド)があります。スプレッドは相場急変時等に拡げる場合がございます。
・本取引に際しましては、あらかじめ証拠金を差し入れる必要がございます。必要証拠金の計算にはその時点のCFDの価格および原資産が外貨で取引されているCFDの場合にはその時点の為替レートを使用します。
・本取引は、取引額(約定代金)に対して少額の必要証拠金をもとに取引を行うため、必要証拠金に比べ多額の利益を得ることもありますが、その一方で短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。
・本取引の取引対象である株価指数、商品現物、商品先物、暗号資産は、需給関係、対象株価指数等の相場状況、為替並びに金利相場の変動により損失が生ずるおそれがあり、かつその損失の額が預託した証拠金の額を上回ることがあります。加えて相場の急激な変動等により、意図した取引ができない可能性があります。
・店頭CFD取引に必要な証拠金の最低額は、株価指数CFDは各建玉の対価の額の10%、コモディティCFDは5%、暗号資産CFDは50%に相当する円価格です。また、相場の状況により必要証拠金率を変更する場合がございます。
・毎取引日取引終了時の清算価格で値洗いを実施し店頭CFD取引口座の時価評価額が必要証拠金額を下回ると証拠金不足が確定します。 値洗いで証拠金維持率が一定値(100%等)を下回った場合、メール等で自動通知します。
・各CFD取引口座の時価評価額が必要証拠金額の50%を下回ると自動ロスカットが発動し、全未約定注文が取消されかつ全建玉が強制返済されることがあります。なお、ロスカットの判定は一定の間隔で実施します。自動ロスカット注文は、損失が一定の割合にとどまることを保証するものではなく、証拠金以上の損失が発生する場合があります。
・本取引は元本及び利益が保証されるものではありません。
・店頭CFD(SBI CFD)は、取引所CFD(くりっく株365)とは異なる商品です
・暗号等資産は本邦通貨または外国通貨ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号等資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。
・お客さま相談窓口:カスタマーサービスセンター
平日(年末年始を除く)8:00~17:00 固定電話の方 0120-104-214(携帯電話の方0570-550-104)
・特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC):0120-64-5005
・日本商品先物取引協会相談センター 03-3664-6243
・当社企業情報は、当社ホームページおよび日本商品先物取引協会ホームページ等で開示されております。