2022年度下期のパフォーマンス
2022年9月末から2023年3月末の期間におけるSBIラップのパフォーマンスは+4.34%(※1,3)、一般的なロボアドバイザーは+2.38%(※2,3)、TOPIXは+9.12%でした。SBIラップは同期間中において、AIの相場予測に基づき市場動向の変化に応じて臨機応変に投資配分を変更したことが奏功し、一般的なロボアドバイザーとの比較では+1.95%のパフォーマンスとなりました。しかし、円高ドル安の進行がマイナスに影響し、TOPIXとの比較では-4.78%のパフォーマンスとなりました。SBIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの運用実績は、2023年3月30日までの米国市場の値動きが反映されています。
リバランスを振り返る
SBIラップは、2022年9月末から2023年3月末までの期間において、計7回(臨時リバランスを含む)のリバランスを行い、以下のグラフのとおり、米国株、先進国株、新興国株等への投資配分を機動的に変化させました。2022年10月の投資配分と月間パフォーマンス
2022年10月のSBIラップは、比較的多く保有していた米国株、先進国株およびハイイールド債が好調だったことと、8つの資産のうち唯一マイナスリターンであった新興国株の保有比率を下限(2%)に抑えていたこと等がパフォーマンスに寄与し、一般的なロボアドバイザーと比較して+1.63%となりました。(※1,2,3)2023年3月の投資配分と月間パフォーマンス
2023年3月のSBIラップは、円高ドル安の進行によって円建ての評価が前月比マイナスとなった米国株式の保有比率を比較的少なくしていたことと、円建てでプラス着地となった新興国株や、8つの資産のうち一番パフォーマンスの良かった金を比較的多く保有していたため、一般的なロボアドバイザーと比較して+1.30%となりました。(※1,2,3)※1 SBIラップの運用実績について 2022年9月末から2023年3月末まで、または表示している期間において、SBIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)
※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)
※3 運用実績又は運用シミュレーションの計算方法について 2022年9月末から2023年3月末までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。各数値の比較において、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。
※4 AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。毎月の運用実績は、SBIラップウェブサイトにてマンスリーレポートをご確認ください。
※5 2022年10月、2023年3月の運用実績等および投資対象ファンドの騰落率については、それぞれ前月末の値を0として当月末までを対象期間として計算しています。「(当月末の評価額(基準価額)/前月末の評価額(基準価額)-1」で計算を行い%表示をしています。計算根拠については、※1,2,3をご参照ください。
市場動向を振り返る
<10月> 米雇用統計において失業率が予想よりも低かったこと等から、上旬から中旬にかけては金融引き締めへの懸念が広がり上値の重い展開となりました。下旬に入ると、FRBによる利上げペースが減速するとの見方が強まったことから米長期金利が低下し、米国株を中心に上昇する動きとなりました。<11月> 上旬は米雇用統計の結果や中間選挙への期待などの好材料もありましたが引き続き金融引き締めへの警戒感は根強く、方向感に欠く展開となりました。中旬にはCPI(米消費者物価指数)が予想よりも低かった結果を受けてFRBによる利上げペースの減速が期待され市場全体が大きく上昇する局面がありました。下旬には、米長期金利が低下したことで株式の相対的な割高感が薄れ、市場全体が堅調に推移しました。為替相場では、CPIの発表を受けて円を含む主要通貨に対してドル安が進行しました。<12月> 上旬からリスク回避的な動きが続き、中旬には米消費者物価指数が予想よりも低い伸びを見せる場面もありましたが、FRBやECBが利上げを継続する姿勢を表明したことでリスク回避的な動きが更に加速し、下旬にかけてリスク性資産を中心に下落する流れとなりました。為替市場においては、12月20日の日銀金融政策決定会合で長期金利の変動幅の拡大が決定されたことを受けて、円高ドル安が進行しました。<1月> 上旬は前月の流れを受けて下落してスタートしましたが、その後中旬にかけては、米雇用統計の結果や中国がゼロコロナ政策を終了し経済活動を再開させたことなどが好材料となり、市場全体が上昇する展開となりました。途中、軟調に推移する場面もありましたが、下旬に入ると米国の金融引き締め長期化懸念が後退したことが好材料となり、米国株式を中心に上昇しました。<2月> 株式市場は米国の金利動向の影響を受けつつも、各国を取り巻く個別事情を要因として国や地域ごとに異なる値動きとなりました。なお米国株式は、米雇用統計や米ISM非製造業景況感指数から米国景気の底堅さが観測されたことを背景に、利上げ停止時期が先送りされる警戒感等で下落しました。為替市場においては、米長期金利の上昇を受けてドル高が進行しました。<3月> 前半は欧米の金融不安への警戒感から軟調な推移が続きましたが、当局の対応などが好感され徐々に警戒感が後退し、下旬にかけては堅調に推移しました。為替市場においては、欧米の金融不安を背景としたリスク回避の円買いなどにより円高ドル安が進行しました。国や地域ごとの景気循環に対応することを目指すSBIラップ
一般に高いリターンの獲得を目指すにあたっては、運用期間を通じて単純に複数の資産に均等に分散投資を行うだけではなく、相場に合わせてアクティブに投資配分を変更していくことが求められます。また足元では、国や地域ごとに景気動向が異なる傾向が強まりつつあり、例えば同じ株式であっても米国株や新興国株の間で期待できるリターンは異なるため、そのことを踏まえて適切な投資配分を考えることが大切です。SBIラップは、AI予測を活用し相場に合わせてダイナミックに投資配分を変更することで、リスクを調整しつつリターンを獲得しパフォーマンスの最大化を目指します。おかげさまで「SBIラップ」は1周年を迎えることができました
SBIラップは2023年3月31日をもってサービス開始1周年を迎えることができました。日頃より、多くのお客さまにご利用いただいておりますこと心より感謝申し上げます。2年目も、お客さまの資産運用をサポートできるように鋭意サービスの改善に取り組んでまいりますので、引き続きご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。以下のコラムでは、お客さまとともに歩んできたSBIラップの1年間の振り返りを行っています。 最新の投資配分の確認方法SBIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、SBIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもSBIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、SBIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
■株式会社SBI証券
金融商品取引業者、 関東財務局長(金商)第44号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会