レポート・コラム

<SBIラップ AI投資コース 2024年3月の実績>

<SBIラップ AI投資コース 2024年3月の実績>

2024年3月の実績、投資配分、寄与度

「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。2024年3月の世界の株式市場を振り返ると、米国ハイテク企業の業績への期待の高まりや、欧米の中央銀行の金融政策が利下げに向かうとの観測が好感されたことなどで、欧米を中心に上昇基調となり、欧米などの株価指数が繰り返し最高値を更新する展開となりました。為替は、上旬から中旬にかけて日銀によるマイナス金利の解除観測から円高になる局面がありましたが、月末にかけて円安・ドル高傾向となりました。以下は、そのような環境下における2024年3月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンス(※1,3)とAIラップの各投資対象ファンドの騰落率(※4)です。
graph 2 (10)

AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2024年3月の運用実績は、3月28日までの米国市場の値動きが反映されています。

2024年3月のリバランスの内容

AIラップの2024年3月7日のリバランス時点における投資配分(※5)をリバランス前と比較すると、約21%保有していた米国債券を約34%に、2%だった新興国債券およびハイイールド債券を約5.5%に増やした一方で、約50%保有していた新興国株式を約30%に減らし、その他の資産は前月とほぼ変わらない比率となりました。 比較的リスクの低い米国債券および新興国債券を増やし、新興国株式を大幅に減らしたことで、市場全体への警戒感を高めた資産配分となりました。
graph 3 (3)

2024年3月のパフォーマンスの振り返り

2024年3月は、上旬から中旬にかけて日銀によるマイナス金利の解除観測から円高になるも、月末にかけて円安基調となり、最終的に円安・ドル高が0.91%進行しました。株式市場においては、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、2024年の利下げ回数の見通しが3回で据え置かれたことなどが好感され、米国市場を中心に上昇しました。また、米国長期金利が低下したことで、金利のつかない資産である金の相対的な投資妙味が高まり、大幅に上昇しました。 AIラップにおいては、結果としてすべての投資対象ファンドが上昇しました。また、8資産の中で一番高いパフォーマンスとなった金を約18%保有していたことが奏功し、2024年3月の月間のパフォーマンスは+3.50%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※4)
graph 4 (4)

リリース来の実績

以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点はAIラップが運用を開始した2022年4月7日です。運用開始日の2022年4月7日から2024年3月29日の期間で、AIラップの運用実績は+22.27%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では-7.50%(※6)となりました。
graph 1-20240404-023727
また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年およびAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※7)
table (7)

※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2024年2月29日の基準価額を基準として、2024年3月29日における各投資対象ファンドおよび、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2024年3月29日時点の基準価額/2024年2月29日時点の基準価額)-1」で行い、%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。

※6 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※7 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2024年3月29日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2024年3月29日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2024年3月のマーケットを振り返る

ここで2024年3月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

table us
米国株式市場の指標であるS&P500は上旬、ハイテク株の上昇や米経済のソフトランディング(軟着陸)期待から上昇する局面もありましたが、中国経済の減速や米中関係への懸念などから小幅な推移となりました。 中旬も一時的に上昇する局面はあったものの、根強いインフレ懸念で長期金利が上昇したことなどが重石となり、一進一退の推移となりました。 下旬には、FOMC(米連邦公開市場委員会)で年末に向けた利下げ姿勢が維持されたことや経済成長見通しが上方修正されたことなどが好感されて上昇し、連日最高値を更新しました。四半期末を控え、高値への警戒感などから持ち高調整の売りが優勢となり下落する局面もありましたが、最終的に前月比+3.10%となりました。

【先進国市場概況】

table dc
日本株式市場の指標であるTOPIXは、米ハイテク株高などを受け上昇しましたが、日銀による金融政策の正常化観測が強まり、上旬から中旬にかけて一進一退の推移でした。その後日銀はマイナス金利解除を決定するも、緩和的な金融環境が当面続くとの見方が広がったことなどから上昇、約34年ぶりの高値を記録しました。しかし月末にかけて米株安などが重石となり反落し、最終的に前月比+3.47%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は、ECB(欧州中央銀行)の政策金利据え置きなどが好材料となり、上旬から中旬にかけて上昇基調となりました。その後一時的に下落しましたが、FOMCの結果が好感されるなどで上昇して最高値を更新、最終的に前月比+3.65%となりました。

【新興国市場概況】

table ec
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、米中関係の悪化懸念が嫌気される局面はありましたが、当局の経済支援策への期待から堅調に推移しました。中旬に入っても景気対策への期待が下支えしましたが、利益確定売りなどもあり、一進一退の動きでした。下旬は、米中対立や当局による規制強化懸念が重石となりましたが、月末に景気対策期待などで反発し、最終的に前月比+0.86%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、内需拡大や経済成長への期待から上昇基調となりました。中旬から下旬にかけては、経済指標の悪化などの影響で軟調に推移しましたが、月末には再び経済成長への期待が高まり小幅に上昇し、最終的に前月比+1.58%となりました。

【為替・その他】

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ドル・円為替相場は、上旬から中旬にかけて米長期金利低下に伴う日米金利差の縮小や、日銀がマイナス金利を解除するとの観測から円高・ドル安になりました。その後月末にかけては円安・ドル高傾向となり、最終的に前月比で0.91%円安・ドル高が進みました。米国10年債利回りは上旬、米国の経済指標が市場予想を下回ったことなどから低下しました。しかし中旬には2月の米消費者物価上昇率が市場予想を上回り、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が後退し上昇しました。下旬はやや低下傾向となり、前月比では僅かに低下して終えました。また米国金利の低下期待が持続したことから、金利がつかない金の相対的な投資妙味が高まり金価格は大きく上昇しました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

運用会社FOLIOからのメッセージ

2022年3月31日より提供を開始した「SBIラップ」は、2024年3月末で2周年を迎えることができました。日頃より、多くのお客さまにご利用いただいておりますこと心より感謝申し上げます。サービス面では、開始当初から提供している「AIラップ」に加えて、2023年7月には「SBIラップ 匠の運用コース(愛称:匠ラップ)」も加わり、特色ある運用コースが集まった唯一無二のラップサービスとなりました。以下コラムでは、このようにお客さまとともに進化を続けてきた「SBIラップ」の2年間を振り返りつつ、注目を集めている新NISA制度と「SBIラップ」の組み合わせについても説明しておりますので、是非ご一読いただければ幸いです。 最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会