リリース来の実績
「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2022年4月7日から2023年8月31日の期間で、AIラップの運用実績は+10.58%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では-2.70%(※4)となりました。以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2023年8月の運用実績は、8月30日までの米国市場の値動きが反映されています。
また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月及びAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)※運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
2023年8月の実績、投資配分、寄与度
2023年8月の世界の株式市場は、米国の長期金利の上昇や中国の景気が先行き不透明であったこと等が嫌気され下落基調となりました。為替相場は上旬に円高基調で推移する場面もあったものの、米国の長期金利が上昇し日米の金利差拡大が意識される等で下旬にかけて円安に推移する展開となり、2022年11月以来の円安・ドル高となる場面もありました。以下は、そのような環境下における2023年8月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンスとAIラップに組み込まれている各アセットの騰落率、およびAIラップの投資配分です。(※6) AIラップの2023年8月7日のリバランス時点における投資配分は、リバランス前と比較すると新興国株式の保有比率を約10%減らして約38%に、その一方で米国債券の保有比率を約10%増やして約31%にしていました。8月の投資配分は市場全体への警戒感をやや高めつつも、過度にリスクオフの姿勢はとらず、上昇局面にも一定程度対応できる余地を残すものでした。2023年8月の各資産の騰落率を見てみると、約2.3%円安・ドル高に振れたことで先進国株式と新興国株式以外のすべての資産が上昇しました。米国の利上げが打ち止めとなる期待感が高まった結果米国ハイイールド債券がもっとも上昇した一方で、不動産大手の経営不安や経済指標の悪化など中国経済に多くの懸念材料が報じられたこと等により新興国株式が−1.1%下落しました。結果として、AIラップにおいては8つの資産のうち新興国株式を比較的多く保有していたことがマイナスに影響した一方で、米国債券および金を比較的多く保有していたことがプラスに寄与し、2023年8月の1ヵ月のパフォーマンスは+0.97%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※6)※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)
※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)
※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※4 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。
※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年8月31日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2023年8月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※6 騰落率グラフは2023年7月31日の基準価額を0として、2023年8月31日における各投資対象ファンド及び、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(8月31日時点の基準価額/7月31日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
2023年8月のマーケットを振り返る
ここで2023年8月のマーケットを振り返ります。【米国市場概況】
米国株式の指標の一つであるS&P500は上旬、米国景気の想定以上の底堅さや米財政悪化懸念による長期金利の上昇等が嫌気され下落するも、その後FRB(米連邦準備理事会)の追加利上げへの警戒が和らいだこともあり一進一退の推移となりました。中旬に入ると一時的に上昇する場面があるも、中国の景気懸念、米国の金融株安および金融引き締め長期化が警戒され下落基調となりました。しかし下旬に入ると、パウエルFRB議長がジャクソンホール会議でおこなった講演から、市場参加者が今の利上げサイクルの終わりが近いと受け取ったこと等で上昇基調となり、最終的に前月比-1.77%で終えました。【先進国市場概況】
日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、米国の株安および国内の長期金利の上昇が嫌気され下落するも、中旬にかけて一進一退の推移となりました。しかしその後月末にかけて米国の長期金利の上昇が一服し、米国株式が堅調に推移したこと等を背景に上昇基調となり、最終的に前月比+0.40%で終えました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、金融引き締めによる欧州経済の先行き不安感から下落してスタートするも、以降は一進一退の推移となりました。中旬に入るとアジアの株安や中国経済の先行きが懸念され下落基調となりました。その後はFRBによる利上げ継続観測の後退等が支えとなり上昇する場面もありましたが、最終的に前月比で-2.79%となりました。【新興国市場概況】
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、当局の景気対策が好感される場面があるも、景気の先行き不安等から一進一退の推移となりました。 中旬から下旬にかけては、国内の経済状況や大手不動産会社の経営問題への不安等から下落基調となり、年初来安値を付ける場面もありました。その後政府の市場活性化策が好感され一時的に上昇しましたが、最終的に前月比で-5.20%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、国外の株安が影響し下落するも、その後国内上場企業の業績改善が好感され反発しました。中旬から下旬にかけては、米中景気の先行き不安等で下落する場面や、GDPの伸びが予測されて上昇する場面等があり一進一退の推移を繰り返すも、最終的に前月比で-2.54%となりました。【為替・その他】
ドル・円為替相場は日米金利差の拡大から1ドル143円台と7月上旬以来の円安・ドル高で始まりました。一時的に円高に振れる場面があるも、その後再び米長期金利が上昇し日米金利差が拡大すると円安に転じ、1ドル147円台と9ヵ月半ぶりの円安・ドル高になる場面もありました。米国10年債利回りは上旬、国債の増発に伴う需給悪化や格下げ等を背景に上昇してスタートしました。その後低下する場面もありましたが、中旬にかけて米国景気の底堅さを背景に金融引き締め長期化観測が強まり上昇基調となりました。しかし下旬に入ると、パウエルFRB議長がジャクソンホール会議でおこなった講演の内容や各種統計指標の結果を受けて利上げ停止への期待感が高まり、下落基調に転換しました。各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。
運用会社FOLIOからのメッセージ
AIラップを含むAI投資サービスを展開するFOLIOは、2023年9月18日(祝・月)に東京国際フォーラムにて開催される「SBI証券資産運用フェス2023」にブースを出展し、以下のスケジュール・内容にて「AI投資」に関するミニセミナーを開催します。 <ミニセミナー概要>①10:50-11:05 / ②11:30-11:45 / ③13:40-13:55様々な分野でAIの利用が広がるなか、資産運用の世界ではどのようにAIを活用することができるのか。AIが相場を予測するFOLIOの「AI投資」の予測事例やその裏側を、当社金融戦略部の大西が解説します。ミニセミナーにご参加いただいた方向けのノベルティもご用意しています。(ノベルティの数に限りがございます。予めご了承ください。)また上記ミニセミナーのほか、ブースにてご質問等へのご対応も行いますので、よろしければこの機会をご活用いただけますと幸いです。ご来場を心よりお待ちしております。 「SBI証券資産運用フェス2023」概要- イベント名称:SBI 証券資産運用フェス 2023~NISA やるなら!SBI 証券~
- 開催日時:2023 年 9 月 18 日(祝・月) 9:30 開場 17:00 閉会
- 参加費用:無料(事前お申し込み制)
- 申込期限:2023 年 9 月 15 日(金)12:00
- 会場:東京国際フォーラム ホール E(〒100-0005 東京都千代田区丸の内 3 丁目 5-1 ガラス棟地下 2 階)
■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
■株式会社SBI証券
金融商品取引業者、商品先物取引業者 関東財務局長(金商)第44号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
■株式会社FOLIO
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会