独占企画!スペシャル対談 SESSION-03 独占企画!スペシャル対談 SESSION-03

全3編でお送りするSBI証券の独占スペシャル対談。
最後となるSESSION3では、3人それぞれから投資家のみなさまへ向けたメッセ―ジを伝えてもらいます。

3人は現状をどう捉え、今後をどう見据えているのでしょうか?
今後の見通しや、それぞれのファンドについてのメッセージを投資家のみなさまへ向けて発信します。

<渋澤>日経平均株価が2万円、3万円ということはあまり意識しなくてよいと思っています。ファンドで投資している30銘柄は、意識的に事業分野のアロケーションをしているわけではないのですが、ローテーションはあります。中国への期待感が剥げ落ちて関連企業の株価が売られると、半導体が戻ってくるなど、ポートフォリオとしていい感じになってきています。

8年前に投資を開始した30銘柄で、前17年3月期に5銘柄が最高益を更新しています。そう考えると、長期的に考えると心配することはないと思います。細かいことを言うと、地政学的なリスクとか、いろいろと気になることはあるのですが、長期投資であれば、下がれば積み立てて買っていけば、次のサイクルで勝てるのです。

僕は、'投資’という言葉はあまり好きではありません。ほとんどの人は、「投げる資金」だと思っていて、目の前にある現金を遠いところに投げてしまって見えなくなる、だから不安だから、やりたくないと思っていると思います。英語ではinvestで、inは入れること、vestはチョッキ(ベスト)なので、本来のinvestの考え方は、成長の視点などを呼び込むことであって、そのチケットを自分のベストに入れて身に着けていることを表しています。生活圏の外から成長を呼び込んで身に付けるinvestは、いつも一緒にいることができる存在だと思います。

「コモンズ30ファンド」は、30代、40代の現役世代が定年する時に、コモンズで積み立てていてよかったねと思ってくれるファンドだと思っています。長い間付き合っているうちに、学びや気づきの機会も結構あって、結果的に、資産も増えましたねといっていただけることを目指して、引き続き頑張っていきたいと思います。

<藤野>1990年からこの仕事をしていて、振り返ると平成時代に重なっています。平成時代は、平らになるという言葉の通りに、インデックスは平らでした。いろんな意味で、その次の時代の架け橋だったんだなと感じています。長いトンネルだったと思うのですが、そのトンネルを抜けつつあると感じています。

日本の企業経営者を見てて思うのは、いい意味で割り切ったなということです。日本は、アメリカとか中国を追いかけるのではなく、アメリカや中国などすごく伸びているところの“おこぼれ”を頂戴しようと、割り切ったような気がします。
アメリカや中国には勝てないかもしれないけど、世界をリードする彼らがいて、急成長をしているから、そこにお気に入りの武器弾薬をちゃんと渡そうというモードになってきたように思います。

そういう意味で評価すると、日本は悪い位置ではない。アメリカと中国の真ん中にいて、歴史的につながりがあって、彼らに対して商品・製品・サービスでそれなりにシェアがあって利益率の高いものを納められている。そこで稼いだ外貨を高齢化社会に振り向けて内需も作っていこうとしている。最近の決算を見て、そのように感じました。

ちょうど、日経平均で2万円がフタになっていましたが、そのフタを抜けていく見通しがでてきたとみています。そこへ、コーポレート・ガバナンス、スチュワードシップ・コードとか、金融庁の改革とかが漢方薬的にジワリと効きつつあります。この3社は変革にベットしているので、これからの見通しは暗くはないと思っています。

<藤村>まさに、平成が終わるのだなと思います。午前中にヨーロッパの投資家が来ていて「ジャパニーズ・レボリューション(革命)についてどう思うんだ」と聞かれました。外から見ると、日本にレボリューションが来ているようにみえるのだなと思ったのですが、まさに、長いデフレの時代が終わる兆候が見えてきました。ずっと下がってきた金利が、ちょっと上がって、時代が変わってきたように感じます。この間のトヨタ自動車の決算で、あのトヨタがM&Aも視野に入れるということを言い始めたのは、やはり、大きく時代が動いているのでしょう。

ちょうど2万円のフタというのも、偶然かもしれませんが、世の中は意外と偶然は少ないので、そのフタにも意味があるのでしょう。阿部もこれだけ20年苦しんだのだから、これからいいことがあるだろうと言っています。(笑)

「厳選投資」は、不透明な時代に、どうしたらいいか分からないけど、優秀な経営者だったら、うまく乗り切って素晴らしい成績を出してくれるだろうから、そういう経営者に投資しましょうというのが、根本的な考え方です。時代の転換点では、優れた経営者はより素晴らしい成績をたたき出してくれるでしょう。

先週アナリストがインドのデリーから帰ってきて報告を受けたのですが、やはりアジアは元気です。それに、一般的に言われている以上にクオリティが高いのです。オリンピックまでは日本株が一番かなと思っているのですが、その先はアジアに直接投資することも選択肢として出てくると思っています。「アジア厳選投資」を立ち上げて、アジアの株にも投資しようというのを始めました。3年後、5年後に備えて調査の蓄積と投資の実績を積んでいこうとしてやっています。ひとつの選択肢としてご検討ください。

投資家の皆さんには、株価を見るのではなく、信頼できる経営者は誰かという視点を持っていただきたい。その優れた経営者の株を持っているファンドの中で、どのファンドが自分に合っているのかを考えていただきたい。色がはっきりしている独立系のファンドをぜひ選んでくださいといいたいですね。

3人からのメッセージに共感されたお客さまには・・・

123

プロフィール

藤村 忠弘(ふじむら ただひろ)
スパークス・アセット・マネジメント株式会社 取締役 CIO 常務執行役員シニア・ファンド・マネージャー

筑波大学卒。同年日興證券投資信託委託(現日興アセットマネジメント)入社。
ペンシルベニア大学ウォートンスクールでMBA取得。帰国後、商品企画、中小型株運用を担当。スパークス・アセット・マネジメント株式会社入社。中小型株運用を一貫して担当。

藤野 英人(ふじの ひでと)
レオス・キャピタルワークス
取締役・最高投資責任者(CIO)

1966年、富山県生まれ。1990年、早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で活躍。特に中小型株および成長株の運用経験が長く、22年で延べ5000社、5500人以上の社長に取材し、抜群の成績をあげる。2003年に独立し、現会社を創業。現在は、販売会社を通さずに投資信託(ファンド)を直接販売する直販ファンドの「ひふみ投信」を運用し、ファンドマネージャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。

渋澤 健(しぶさわ けん)
コモンズ投信 取締役会長

1961年、神奈川県生まれ。渋沢栄一の5代目の子孫。
8歳の時、父親の転勤で渡米。83年テキサス大学卒業。87年UCLA経営大学院修了(MBA) JPモルガン、ゴールドマン・サックスなどの外資系金融機関を経て、2001年投資コンサルティング会社のシブサワ・アンド・カンパニーを設立。2008年コモンズ投信設立。経済同友会幹事。

藤村 忠弘(ふじむら ただひろ)
スパークス・アセット・マネジメント株式会社 取締役 CIO 常務執行役員シニア・ファンド・マネージャー

筑波大学卒。同年日興證券投資信託委託(現日興アセットマネジメント)入社。
ペンシルベニア大学ウォートンスクールでMBA取得。帰国後、商品企画、中小型株運用を担当。スパークス・アセット・マネジメント株式会社入社。中小型株運用を一貫して担当。

藤野 英人(ふじの ひでと)
レオス・キャピタルワークス
取締役・最高投資責任者(CIO)

1966年、富山県生まれ。1990年、早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で活躍。特に中小型株および成長株の運用経験が長く、22年で延べ5000社、5500人以上の社長に取材し、抜群の成績をあげる。2003年に独立し、現会社を創業。現在は、販売会社を通さずに投資信託(ファンド)を直接販売する直販ファンドの「ひふみ投信」を運用し、ファンドマネージャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。

渋澤 健(しぶさわ けん)
コモンズ投信 取締役会長

1961年、神奈川県生まれ。渋沢栄一の5代目の子孫。
8歳の時、父親の転勤で渡米。83年テキサス大学卒業。87年UCLA経営大学院修了(MBA) JPモルガン、ゴールドマン・サックスなどの外資系金融機関を経て、2001年投資コンサルティング会社のシブサワ・アンド・カンパニーを設立。2008年コモンズ投信設立。経済同友会幹事。

ご注意事項

  • 本ページは、投資一般に関する情報提供を目的としているものであり、投資その他の行動を勧誘したり、推奨したりするものではございません。銘柄の選択などの投資にかかる最終判断は、お客様ご自身の判断でお願いいたします。
  • 本情報は、2017/6/20の取材時点のものです。
  • 「毎月分配型」の投資信託については、お取引の前に必ず「毎月分配型投信の収益分配金およびNISAでのご注意事項、ならびに通貨選択型投信に関するご注意事項」PDFです。新しいウィンドウで開きます。の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
  • 投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
  • 投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
  • ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。
ページトップへ