投信はつみのNISAメニュー 2024年8月 ~オルカン超え厳選ファンドと下落時はどうする?~

投信はつみ

2024/08/21

投信はつみです。7月中旬から8月上旬までは株式市場の下落と円高ドル安によって、旧NISAでの評価益が減り、新NISAで積立を始めた成長投資枠のファンドが一部がマイナス評価となってびっくりしました。積立投資は下落時こそ効果を発揮しますので、相場急落でもあわてずに落ち着いて投資を続けていきたいと思っています。

そして今回もNISAの成長投資枠で検討してみたい8月の投資信託(ファンド)、NISAメニューをご紹介します。

1月から7月までのNISAメニューはバックナンバーをご覧ください。

8月は期間1年、3年、5年リタ―ンのすべてで、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下、オルカン)の実績を上回っているアクティブファンド(2024年7月末基準)をご紹介します。そのファンドは35もありましたので、その中でカテゴリーの上位ファンドに絞ったのが図表1の13ファンドとなります。

オルカンを上回った35ファンドをカテゴリー別で見ると、国際株式・インドが17、国内株式が7、国際株式・北米が6、国際株式・グローバル(含む日本/除く日本)が4、国際株式・エマージング・単一国が1となりました。

国際株式・エマージング・単一国以外は対象ファンドが多いため、それぞれのカテゴリーの上位3ファンドを取り上げました。

取り上げたファンドは、直近大きく下落していたファンドもありますが、5年や10年といった長期の好実績ファンドがほとんどですので、下落時こそ投資を始めるタイミングではないでしょうか。保有している方は下落時の追加購入も良いのではないかと思います。

下落時の追加購入が効果的!? S&P500 円高局面での積立投資の結果は?

図表1 成長投資枠でオルカンの1年/3年/5年リターンを上回るファンド

順位 ファンド名 運用会社
(略称)
カテゴリー 1年
リターン
3年
リターン
(年率)
5年
リターン
(年率)
10年
リターン
(年率)
ファンド
レーティング
備考
1 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 野村 国際株式・グローバル・含む日本 61.33% 38.94% 41.36% 27.58% ★★★★★ SBIセレクト
2 HSBC インド・インフラ株式オープン HSBC 国際株式・インド 68.35% 40.24% 30.58% 13.64% ★★★★ SBIセレクト
3 イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド イーストスプリング 国際株式・インド 55.90% 29.54% 25.89% 14.75% ★★★  
4 SBI・UTIインドインフラ関連株式ファンド SBI 国際株式・インド 55.31% 36.02% 25.53% 13.38% ★★★★  
5 米国NASDAQオープン Bコース(為替ヘッジなし) 野村 国際株式・北米 39.55% 19.90% 25.48% 20.05% ★★★★★  
6 フィデリティ・米国優良株・ファンド フィデリティ 国際株式・北米 32.68% 21.17% 22.04% 15.43% ★★★★ SBIセレクト
7 フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし) フィデリティ 国際株式・北米 39.48% 20.01% 21.73% - ★★★★ SBIセレクト
8 日経平均高配当利回り株ファンド 三菱UFJ 国内株式・大型バリュー 31.97% 32.78% 20.84% - ★★★★ SBIセレクト
9 トルコ株式オープン(愛称:メルハバ) SOMPO 国際株式・エマージング・単一国 43.75% 40.76% 20.59% 2.90% ★★★★  
10 ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし) ブラックロック 国際株式・グローバル・含む日本 31.12% 19.20% 20.02% - ★★★★★ SBIセレクト
11 EXE-i 先進国株式ファンド SBI 国際株式・グローバル・除く日本 25.66% 18.64% 19.76% 13.61% ★★★★  
12 DIAM割安日本株ファンド(年1回決算型) アセマネOne 国内株式・大型バリュー 34.89% 22.35% 19.76% 11.48% ★★★★  
13 ダイヤセレクト日本株オープン 東京海上 国内株式・大型バリュー 42.42% 30.94% 19.23% 10.50% ★★★  
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ 国際株式・グローバル・含む日本 25.10% 17.36% 18.40% - ★★★★★  
  • ※NISA・成長投資枠(SBI証券取り扱い、ネット購入可)で、1年/3年/5年リターンでオルカンを上回ったアクティブファンドを5年リターン順に表示(2024年7月末基準)
  • ※各カテゴリーの上位3ファンドを表示、販売停止中のファンドは除く
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

【投信はつみ プロフィール】
投信家の長女として生まれる。金融機関に勤める20代。
父・たまるは、はじめての資産運用はリスクを抑えたつみたて投資で、という思いから「はつみ」と命名。
はつみは2018年のつみたてNISA制度開始から米国株式インデックスファンドを中心につみたて投資をはじめる。
6年間のつみたてNISAである程度の資産がたまってきたため、2024年からの新NISAをきっかけにポートフォリオの組み方について考えるようになる。
2024年からの成長投資枠でアクティブファンドなどへの分散投資を検討し、成長投資枠でつみたて投資をはじめることに。 

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