投信はつみのNISAメニュー 2025年5月 ~円高の1年でも S&P500を上回った好成績ファンド~

投信はつみ

2025/05/23

投信はつみです。4月中旬以降はトランプ政権による関税政策に対する警戒感が和らぎ、世界的に株価が上昇に転じて、円高ドル安も止まってきたようです。保有しているファンドの基準価額も回復してきて、ほっと一息ですね。今回の下落局面はスピードが速くてびっくりしましたが、やっぱりつみたて投資は続けることが大切ですね。あらためて「初心を忘れず」「前向きに」「長期の視点」で、つみたて投資を続けていきたいと思っています。
今回もNISA・成長投資枠で検討してみたいファンド、NISAメニューをご紹介します。
過去のNISAメニューはバックナンバーを見てもらえると嬉しいです!

4月は株式ファンドと比べてリスクを抑えた投資の1つとして、株式や債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資しているバランスファンドを取り上げましたが、今回は円高の1年も含めて、3年と5年の3つのリターン全てが米国株式(S&P500)インデックスファンド(以下、S&P500ファンド)を上回ったファンドをご紹介します。その一覧が図表1になります。
この条件は4ヵ月前の2025年1月コラムで優等生ファンドとしてご紹介してみましたが、その時のS&P500ファンドの1年リターン(2024年12月末)は株価上昇と円安ドル高によって+40.78%という好成績になっていました。今回は円高ドル安の1年間(2025年4月末)が対象となってるため、S&P500ファンドの1年リターンは▲0.15%まで低下しました。わずか4ヵ月間の違いなのに対象期間が異なるだけで1年リターンの差は約40%にもなっていますね。それだけ2025年に入ってからの下落は大きかったといえます。
こういった状況から、前回(2024年12月末)取り上げたファンドは米国株式ファンド中心でしたが、今回は米国株式ファンドが少なくなり、欧州株式ファンドや国内株式ファンドが入ってきました。
この1年間では米ドルに比べてユーロなどの欧州通貨は対円での下落が小さかったことも欧州株式ファンドが浮上した要因のようです。

2025年の米国株式ファンドや全世界株式ファンドなどの基準価額の下落を見てしまうと、異なる値動きのファンドにも分散投資しておきたい、ついでに好パフォーマンスも目指したい、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
図表1の8ファンドはそういったニーズにも対応できるファンドが入っているのではないかと思っています。
NISA・成長投資枠を使って、これらの好成績ファンドへの分散投資を検討してみてはいかがでしょうか。

図表1 NISA・成長投資枠 1年・3年・5年リターンでS&P500を上回るファンドの5年リターンランキング

順位 ファンド名 運用会社
(略称)
カテゴリー 1年
リターン
3年
リターン
(年率)
5年
リターン
(年率)
5年
標準偏差
(年率)
1 iFreeNEXT FANG+インデックス 大和 国際株式・北米 12.80% 36.90% 35.11% 27.96%
2 中欧株式ファンド カレラ 国際株式・エマージング・単一国 16.90% 33.20% 29.77% 21.30%
3 SMT MIRAIndex 宇宙 三井住友トラスト 国際株式・グローバル・含む日本 6.47% 21.64% 24.65% 17.94%
4 イタリア株式ファンド カレラ 国際株式・欧州 6.33% 26.32% 24.40% 20.09%
5 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 大和 国際株式・北米 0.00% 18.72% 23.94% 20.67%
6 ダイヤセレクト日本株オープン 東京海上 国内大型バリュー 1.93% 24.30% 23.19% 14.84%
7 たわらノーロード フォーカス AI アセマネone 国際株式・グローバル・除く日本 2.83% 21.18% 22.18% 20.51%
8 NZAM 日本好配当株オープン(3ヵ月決算型) 農林中金 国内中型バリュー 1.58% 21.75% 22.16% 12.88%
参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 三菱UFJ 国際株式・北米 -0.15% 15.16% 21.86% 16.07%
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 三菱UFJ 国際株式・グローバル・含む日本 0.20% 13.97% 19.60% 14.02%
  • ※ウエルスアドバイザーのデータをもとにSBI証券作成
  • ※NISA・成長投資枠(SBI証券取り扱い、ネット購入可)で、参考のS&P500インデックスファンドの1年・3年・5年リターンをそれぞれ上回るファンドを5年リターン順に表示(2025年4月末基準)
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

【投信はつみ プロフィール】
投信家の長女として生まれる。金融機関に勤める若手社員。
父・たまるは、はじめての資産運用はリスクを抑えたつみたて投資で、という思いから「はつみ」と命名。
はつみは2018年のつみたてNISA制度をきっかけにインデックスファンドでのつみたて投資を開始。
つみたてNISAである程度の資産がたまってきたため、2024年からの新NISAをきっかけにポートフォリオの組み方について考えるようになる。
NISA・成長投資枠のさまざまなファンドの購入を検討し、つみたて投資を実践中。

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