オルカン(世界)の次は宇宙!?スペースXを一番多く組み入れているファンドは?

オルカン(世界)の次は宇宙!?スペースXを一番多く組み入れているファンドは?

投資情報部 川上雅人

2026/07/21

2026年6月12日、米国の宇宙開発企業スペースX(SPCX)がNASDAQ市場に新規上場しました。調達額は史上最大規模となり、上場後は株価が大きく変動する展開が続いています。株式市場における「宇宙」というテーマへの関心が改めて高まる中、個別株への投資に迷う方も多いのではないでしょうか。

本稿では、スペースXの上場概要や株価推移を振り返るとともに、実際にスペースX株式を組み入れている投資信託(ファンド)を一覧でご紹介します。あわせて、個別株投資に迷った場合の選択肢についても整理します。

スペースXを組み入れているファンドは?

宇宙関連の主要アクティブファンドは、すでに組み入れが進んでいます。インデックスファンドは銘柄見直しルール等により対応が分かれますが、iFreeNEXT スペース・テック株インデックスは組入比率17.0%と調査対象ファンドの中では最も高くなっています。
アクティブファンドでは、グローバル・スペース株式ファンドが組入比率7.6%と最も高く、iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(愛称:Zテック20)が6.0%、ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド(愛称:スペース革命)が4.0%で続きます。
たわらノーロード フォーカス 米国超大型テクノロジー7(愛称:ギガテック7)も、7月1日の銘柄入替でスペースXを新規に組み入れました。組入比率は3.7%で、上位7銘柄に絞った集中型のファンドとなっています。
NASDAQ100インデックスファンド各種は、7月7日の指数採用に伴って自動的に組み入れられており、組入比率は1.0%未満です。東京海上・宇宙関連株式ファンドも上場時から投資を開始していますが、具体的な組入比率は非公表となっています。
一方、eMAXIS Neo 宇宙開発とSMT MIRAIndex宇宙の2本のインデックスファンドは、指数のルール等により現時点では組み入れられていません。それぞれ次回のリバランスのタイミングで採用される可能性があります。
NASDAQ100インデックスファンドやオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)でもスペースXは保有されていますが、宇宙関連ファンドと比べると組入比率には大きな差があります。

なお、組入比率はファンドによって基準日が異なるため、単純な比較はできない点にご留意ください。本稿ではSBI証券の取扱いファンド(レバレッジ型を除く)の中から主要なファンドを調査したものであり、すべてのファンドの組入状況を網羅するものではありません。

※「グローバル・スペース株式ファンド」「ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド(愛称:スペース革命)」「東京海上・宇宙関連株式ファンド」は、為替ヘッジの有無や決算期の異なる複数のファンドからなるシリーズです。上記の組入比率およびリンク先は、シリーズの中で残高上位の代表的な1本の情報を掲載しており、他のファンドとは組入比率・基準価額・リスク特性が異なる場合があります。

図表1 スペースXを組み入れているファンドと組入比率は?

  • ※各社公表資料(ニッセイアセットマネジメント「ファンドレポート」2026年6月22日、アモーヴァ・アセットマネジメント「販売用資料」2026年6月23日、東京海上アセットマネジメント「グローバル・スペースチームの眼 Vol.6」2026年6月作成、大和アセットマネジメント「Fund Letter」2026年6月16日 等よりSBI証券作成(2026年7月時点)。
  • ※SBI証券取り扱いファンド(レバレッジ型を除く)の中から主要なファンドを調査したものであり、すべてのファンドの組入状況を網羅するものではありません。
  • ※上記は各ファンドの組入状況をご紹介するものであり、特定ファンドの購入を推奨するものではありません。組入比率は基準日が異なり(2026年6月12日~18日)単純に比較できるものではなく、今後変更となる場合もあります。組入比率が高いファンドほど当該銘柄の株価変動の影響を強く受けます(Zテック20の6.0%は時価総額加重参考ウエートであり実際の組入比率とは異なります)。
  • ※詳細は各社の目論見書・運用報告書・月報等でご確認ください。

スペースX(SPCX)とは?

スペースXは2002年、イーロン・マスク氏が設立した宇宙開発企業です。
再使用可能ロケット「ファルコン9」や次世代機「スターシップ」を開発し、衛星通信サービス「スターリンク」を展開しています。2026年2月にはAI企業のxAI(生成AI「Grok」を開発)を買収し、宇宙事業とAI事業を二本柱とする企業へと姿を変えました。
2026年6月12日、史上最大規模のIPO(新規株式公開)でNASDAQに上場。公募価格は135ドルでしたが、初日終値は160.95ドルと、公募価格を19.2%上回るスタートとなりました。
スターリンクが着実に収益を生む一方、次世代ロケットやAI投資により営業損失が拡大している点には留意が必要です。

図表2 スペースX株式の概要

  • ※QUICKデータ、各種報道等をもとにSBI証券作成
  • ※個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

上場からの株価推移

  • そこから6月16日には上場来高値の225.64ドルまで上昇しましたが、その後は下落基調となり、上場来高値から40%超下落しています。7月7日のNASDAQ100組入れ後も軟調な展開が続き、7月16日には上場来安値の130.74ドルまで下落。
    直近7月16日の終値は131.11ドルとなっており、公募価格の135ドルを下回る水準で推移しています。

図表3 スペースX株式 上場からの株価推移


  • ※QUICKデータをもとにSBI証券作成
  • ※個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

主な株価指数のスペースXの組み入れ状況は?

個人投資家に馴染みのある主要指数のうち、NASDAQ100では組み入れが概ね完了しています。また、オルカンのベンチマークであるMSCI ACWIにも組み入れられていることから、オルカン保有者も間接的にスペースXへ投資していることになります。一方、S&P500への組み入れは当面ないとみられます。

図表4 主な株価指数のスペースX組み入れ状況

  • ※運用会社レポート、各種報道等をもとにSBI証券作成
  • ※上記は各ファンドの特徴をご紹介するものであり、特定ファンドの購入を推奨するものではありません。組入比率はファンド・時点により異なり、変更となる場合があります。詳細は各社の目論見書・運用報告書・月報等でご確認ください。

スペースXに投資してみたい方へ:2つの選択肢

スペースXは上場直後で値動きが大きい個別株です。集中投資のリスクを抑えたい場合は、複数銘柄に分散するファンドという選択肢もあります。また、ファンドであれば金額を指定して購入でき、積立投資の設定もしやすいという特徴があります。個別株にも累積投資や単元未満株での積立といった方法はありますが、設定の手軽さという点では投資信託に分があるといえるでしょう。
選択肢としては、大きく2つに分けられます。

① 宇宙関連株式ファンド・テック株式ファンド
スペースXの組入比率はファンドによって異なり、数%から17%程度までさまざまです。比率が高いほど、個別株に近い値動きとなる傾向があります。
② NASDAQ100・オルカン
指数の一部としてごく薄く保有する形になるため、①と比べると値動きは相対的に穏やかになる傾向があります。

①がファンドによる「攻め」のスペースX投資、②がファンドによる「守り」のスペースX分散と考えることができるでしょう。

スペースXは史上最大規模のIPOを果たした一方、上場後は値動きの大きい展開が続いています。すでに複数の運用会社の宇宙関連ファンドが組み入れを進めているほか、NASDAQ100への指数採用によりインデックスファンドにも自動的に組み入れられています。
個別株への集中投資に迷う場合は、組入比率の高い宇宙関連ファンドから、宇宙関連ファンドよりも値動きが比較的穏やかなNASDAQ100、さらにはオルカンまで、値動きの許容度に応じて選択肢を使い分けることができます。スペースXへの期待度合いとご自身のリスク許容度を踏まえ、投資信託を通じた関わり方も検討してみてはいかがでしょうか。

上記の内容は以下の動画でも解説していますので、よろしければご参照ください。
スペースX(SPCX)を一番多く組み入れているファンドは?【ファンドアナリスト川上が伝える これからの投資信託との付き合い方】(7/21)(YouTubeチャンネルに遷移します)

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