上値抵抗線突破!日経平均株価は3万円へ!?(1)

上値抵抗線突破!日経平均株価は3万円へ!?(1)

投資情報部 鈴木 英之 栗本 奈緒実

2022/08/16

年初来高値目前まで上昇

8月第2週(8/8-12)の日経平均株価終値は28,546円98銭、前週末比371円11銭高(+1.3%)と週足ベースで続伸しました。
この週、東京市場では、2022年4-6月期の決算発表が佳境を迎えました。
8/8(月)には、日経平均の寄与度ランキング2位である半導体製造装置大手の東京エレクトロン(8035)、次いで3位の世界屈指の投資会社であるソフトバンクグループ(9984)、両企業の決算発表が大引け後に行われました。結果はどちらも失望決算となり、8/9(火)・8/10(水)の日経平均株価は28,000円を割り込みました。
特に、東エレク(8035)は米国の半導体大手のエヌビディアや半導体製造大手のマイクロンが慎重な業績見通しを示した影響もあり、図表8 「日経平均株価採用銘柄の下落率上位(8/8~15)」でもトップとなっています。

こうした中、現地時間8/10(水)に発表された米7月CPI(消費者物価指数)の数値は市場予想を下回り、上昇率も鈍化したことで米国市場ではインフレピークアウト期待が入り、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ加速観測が後退。これが大きな反発の呼び水となり、この日のNYダウは535.10ドル高しました。さらに、その翌日8/11(木)にはCPIに対して先行する傾向のあるPPI(生産者物価指数・・・企業の物価指数といわれる)も伸び率鈍化を示し、インフレピークアウト期待を一層強める形となり、8/11(木)のNYダウは続伸しました。

米国市場の力強い値動きを受け、休場明け8/12(金)の日経平均株価は前半の下落分を優に超える700円超(+2.6%)の大幅高となりました。この上昇により、日経平均株価は週足ベースで続伸となりました。同じ日の米国市場では、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想・前回値ともに上回り、景況感の悪化を払しょくさせ、8月第2週のNYダウは+2.9%と非常に堅調なパフォーマンスとなりました。複数の懸念材料の後退を受け、VIX指数(恐怖指数)も、4ヵ月ぶりに20以下の水準まで落ち着いています。

流れに乗った日経平均は、週明け8/15(月)にもFRBの金融引締め加速後退観測が持ち越されたことで続伸。8/15(月)時点では、節目の28,300円台(後述)を上回り、本年1/5(水)につけた年初来高値の29,332円に迫る勢いです。

さらに、8/15(月)は米国市場も上昇スタートをきっています。ただ、中国が予想外の利下げを行い、同国の景況感悪化が再び意識されたり、NY連銀製造業景況指数が大幅悪化したりの中での株高ゆえに、世界経済の健全性に対し警鐘を鳴らす市場関係者も目立ち始めています。

図表7「日経平均株価採用銘柄の上昇率上位(8/8~8/15)」でトップはトレンドマイクロ(4704)でした。決算発表を行った8/9(火)に、「物言う株主」の大量保有が明らかになりました。同日の決算内容が好感されたというより、経営改善に期待が入って買われた模様です。そのほかにも、オリンパス(7733)や三井E&S(7003)等の好決算銘柄の顔ぶれも目立ちました。

8/15(月)までで、国内主要企業の決算発表はあらかた一巡しています。
海外市場からの参加者は今の時期夏季休暇を取る向きも多く、重要イベント等の材料も少ない時期がしばらく続く予定です。だからこそ、決算発表内容を立ち返って精査し、いま一度投資スタンスを考えるのに適した時期であるとも考えられるでしょう。

図表1 日経平均株価およびNYダウの値動きとその背景

  日経平均株価(終値) 前日比 NYダウ(終値) 前日比 国内株式市場の動き 米国株式市場の動き
8/8(月) 28,249.24 +73.37 32,832.54 +29.07 小幅に4営業日続伸。
・好決算銘柄の選好が続いた。
・決算発表前の先回り買いが入った。
・大引け後の決算発表で、SBG(9984)が四半期ベースで過去最大3兆円超の赤字、東エレク(8035)については、第1四半期純利益が市場予想届かずに時間外で下落。
小幅続伸。ほぼ横ばい。
・8/10(水)発表のCPI(消費者物価指数)を見極めるため、方向感に乏しい。
・エヌビディアが6%超下落し、半導体関連株が連れ安。同社は売上高見通しの引き下げを発表していた。
9(火) 27,999.96 -249.28 32,774.41 -58.13 反落。マザーズは反発。
・米長期金利低下を受け、中小型の高PER銘柄が選好され上昇。
・決算内容に左右された。好決算銘柄は買われ、悪材料が出た銘柄は売られた。
・失望決算を受け、SBG(9984)と東エレク(8035)が大幅安。
小幅反落。
・マイクロンが軟調な業績見通しを示し、半導体関連中心にグロースが下落。
・常態化しつつある逆イールド(2年国債利回り>10年国債利回り)で、利幅がさらに拡大。
・ゲームストップ等「ミーム株」の連騰が止まり、反落。
10(水) 27,819.33 -180.63 33,309.51 +535.10 続落。マザーズは大きく反落。
・米国での半導体関連株安の流れを受ける。
・前日の上昇の反動と米国市場に連れる形でIT関連が下落。
・夜に米7月CPI発表や翌日の休場を控え、警戒感が強い。持ち高調整か。
・売買代金は2兆5,800億円と少な目。
大幅反発。
・7月CPIの伸び率鈍化を受け、インフレピークアウト期待が入り大幅高。
・長期金利低下を受け、グロースが選好される。(同日の長期金利は、急低下後FRBメンバーのタカ派発言等を受け、CPI発表前水準まで上昇。)
・VIX指数が4ヶ月以上ぶりに20を下回った。
11(木) 33,336.67 +27.16 休場(山の日) ほぼ横ばいに小幅続伸。
・PPI(生産者物価指数)は市場予想を下回り、前月比ではマイナスに転じる。
・IEA(国際エネルギー機関)の需要見通し引き上げを受け、原油価格が上昇。関連株が連れ高。
・前日の大幅高の反動で、弱含み商状。
12(金) 28,546.98 +727.65 33,761.05 +424.38 大幅反発。
・米CPI・PPIの伸び率鈍化を受けFRBの利上げ加速懸念が後退し、全面高商状。
・SBG(9984)が上昇。アリババ株の一部売却を示したことが、買い材料に。
・売買代金は3兆7126億円で、オプションSQもあり、多め。
グロース中心に大幅続伸。
・ミシガン大学消費信頼感指数が市場予想を上回り、景況感を上向かせる。
・インフレピークアウト期待とFRBによる利上げ加速観測の後退が続き全面高商状。
・S&P500は4連続続伸。年初来安値から半値戻し水準に回復。
15(月) 28,871.78 +324.80 33,912.44 +151.39 続伸。
・前週末の米国市場に連れ高。
・4-6月期GDPは市場予想を下回った。
・第一三共(4568)が14%超の大幅高。米製薬会社と争っていた抗がん剤技術の知的財産権の帰属が、米仲裁にて同社にあると認められた。
・インフレピークアウト観測からコモディティ関連株が安い。
悪材料出る中でも、3営業日続伸。
・NY連銀製造業景況指数が大幅悪化。
・大型ハイテク株への買いが入った。
・中国の予想に反した利下げを受け、同国景況感へ不透明感が広がる。
  • ※日経平均株価・NYダウ等各種株価データ、各種資料をもとにSBI証券が作成。

図表2 日経平均株価

  • ※当社チャートツールを用いて作成。データは2022年8月16日9:00時点。

図表3 NYダウ

  • ※当社チャートツールを用いて作成。データは2022年8月16日 9:00時点。

図表4 ドル・円相場

  • ※当社チャートツールを用いて作成。データは2022年8月16日9:30時点。

図表5 主な予定

月日 国・地域 予定 備考
16(火) 米国 7月住宅着工件数  
    7月鉱工業生産  
    ☆決算発表 ホーム・デポ、ウォルマート
17(水) 日本 7月貿易統計  
    6月機械受注  
  米国 FOMC議事要旨(7/26-27開催分)  
    7月小売売上高  
18(木) 米国 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数  
    7月中古住宅販売件数  
19(金) 日本 7月消費者物価指数(CPI)  
22(月) 米国 ☆決算発表 ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ
23(火) 米国 8月製造業購買担当者景気指数(PMI)  
    8月サービス業購買担当者景気指数(PMI)  
    8月総合購買担当者景気指数(PMI)  
    7月新築住宅販売件数  
    2年国債入札  
24(水) 米国 7月耐久財受注  
    5年国債入札  
25(木) 日本 企業向けサービス価格指数  
  米国 ジャクソンホール会合(-27日まで)  
    4-6月期GDP(改定値)  
26(金) 米国 7月個人消費支出(PCE)  
  • ※各種報道、WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。

図表6 日米欧中央銀行会議の結果発表予定

  2022年 2023年
日銀金融政策決定会合 9/22(木)、10/28(金)、12/20(火) 1/18(水)、3/10(金)、4/28(金)、6/16(金)、7/28(金)、9/22(金)、10/31(火)、12/19(火)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 9/21(水)、11/2(水)、12/14(水) 2/1(水)、3/22(水)、5/3(水)、6/14(水)、7/26(水)、9/20(水)、11/1(水)、12/13(水)
ECB(欧州中央銀行)理事会・金融政策会合 9/8(木)、10/27(木)、12/15(木) 2/2(木)、3/16(木)、5/4(木)、6/15(木)、7/27(木)、9/14(木)、10/26(木)、12/14(木)
  • ※日米欧中銀WEBサイトを基にSBI証券が作成。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。 なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しています。日付は現地時間を基準に記載しています。

図表7 日経平均株価採用銘柄の上昇率上位(8/8~8/15)

コード 銘柄 業種 株価(8/15) 株価(8/8) 騰落率(8/8~8/15)
4704 トレンドマイクロ 情報・通信業 8,840 7,560 16.9%
4568 第一三共 医薬品 4,211 3,643 15.6%
7003 三井E&Sホールディングス 機械 438 391 12.0%
7733 オリンパス 精密機器 2,960 2,682.5 10.3%
5101 横浜ゴム ゴム製品 2,208 2,007 10.0%
4021 日産化学 化学 7,360 6,690 10.0%
5714 DOWAホールディングス 非鉄金属 5,260 4,790 9.8%
8804 東京建物 不動産業 2,100 1,921 9.3%
3402 東レ 繊維製品 784.7 726.2 8.1%
6954 ファナック 電気機器 24,780 22,945 8.0%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
  • ※銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※8/15終値を8/8終値と比較し、値上がり率の大きい日経平均採用10銘柄を掲載。

図表8  日経平均株価採用銘柄の下落率上位(8/8~8/15)

コード 銘柄 業種 株価(8/15) 株価(8/8) 騰落率(8/8~8/15)
8035 東京エレクトロン 電気機器 46,750 49,700 -5.9%
5631 日本製鋼所 機械 2,977 3,150 -5.5%
6703 沖電気工業 電気機器 758 800 -5.3%
3659 ネクソン 情報・通信業 2,850 3,005 -5.2%
6702 富士通 電気機器 17,000 17,755 -4.3%
9107 川崎汽船 海運業 9,550 9,890 -3.4%
9064 ヤマトホールディングス 陸運業 2,229 2,302 -3.2%
7012 川崎重工業 輸送用機器 2,613 2,688 -2.8%
6857 アドバンテスト 電気機器 8,450 8,690 -2.8%
7762 シチズン時計 精密機器 579 591 -2.0%
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
  • ※銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※8/15終値を8/8終値と比較し、値下がり率の大きい日経平均採用10銘柄を掲載。

上値抵抗線突破!日経平均株価は3万円へ!?(1)

8/15(月)に日経平均株価は前営業日比324円80銭高となり、終値は28,871円78銭となりました。年初来高値(終値基準)となった1/5(水)の29,332円16銭以来の高値水準を回復したことになります。今後はどうなるでしょうか。

筆者は、日経平均株価が3万円奪回に向けて上昇を続けると予想します。少なくとも、以下の現象が実現したことにより、チャート形状はかなり好転したと考えられます。

(1)日経平均株価が3/25の28,338円、6/9の28,389円というダブルトップとして形成された上値抵抗線を突破(赤丸1)。
(2)8/15(月)に、日経平均株価の25日移動平均線が200日移動平均線に対し、ゴールデンクロスを実現(赤丸2)。

今年の春以降、日経平均株価は28,300円台で2度も跳ね返され、跳ね返された後は下落相場に追い込まれていました。そのため、多くの投資家が「日経平均株価の28,300円は強い上値抵抗線であり、なかなか上抜けられない」と考えた可能性があります。このためか、5月第2週から8月第1週にかけ、買い方の勢いが弱くなって二市場(東証+名証)の信用取引買い残高は6.6%減少、逆に売り方の勢いは増幅し、信用取引売り残高は28.1%も増加しました。

しかし、(1)の重要な上値抵抗線を突破したことで、今後は売り方が買い戻しを迫られる場面も出てきそうです。8/15(月)の大幅高についても、買い戻しの増加が影響している可能性がありそうです。

図表9 日経平均株価が上値抵抗線突破~25日&200日移動平均線のゴールデンクロスも

  • 当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。2022/8/15 時点

チャート上、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けた時を、ゴールデンクロスと呼びます。一般的には上昇相場のシグナルと理解されています。8/15(月)に25日移動平均線が200日移動平均を上回り、ゴールデンクロスの実現が確認されました。

図表10は日経平均株価とゴールデンクロス(25日&200日移動平均線)の推移をみたものです。赤丸と赤矢印で示したように、ゴールデンクロス実現後にしっかりとした上昇相場につながっているケースも多いようです。もっとも、相場上昇が短期に終わったり、「ダマシ(図表10 緑丸)」といって下落してしまったケースもあり、活用には注意が必要な指標でもあります。

ただ、2016年や2018年のように、25日移動平均線が200日移動平均線を長く、または深く下回った後の回復場面でのゴールデンクロスは、かなりの上昇相場につながっています。今回は2016年の形状に似ているように見受けられます。

決算発表が終わり、日経平均株価の予想EPSが過去最高水準まで上昇していること、インフレ懸念が後退しつつあること、さらに国内新型コロナウイルスの「実効再生産数」が1を割り、感染第7波のピークアウトが見通せるようになってきたこと等、テクニカル以外の支援材料も少なくないと見受けられます。

図表10 ゴールデンクロス(25日&200日)と日経平均株価(日足)

  • 日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。

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