社会に出て仕事を覚えることに一生懸命だった20代に比べ、30代になるとライフイベントも増え、そろそろ今後のライフプランを検討したいという人もいるかもしれません。しかし、ライフプランを考えるのが面倒だと思う人もいれば、ライフプランの立て方が分からないという人もいるはずです。そこで今回は、30代のおひとりさまの例をもとにライフプランを一緒に検討しましょう。
どうしてライフプランを立てる必要があるの
よくライフプランは大切と言われますが、そもそもどのようなものなのでしょうか。ライフプランとは、自分がこれからどう生きていきたいか、いつまでにどうなっていたいのかを考えることをいいます。自分は仕事を頑張りたい、結婚して幸せに暮らしたい、趣味を充実させたいなど、さまざまな希望があるはずです。
特に、自分にとって重要なものとそうではないものを分けることは大切です。例えば、「結婚式には300万円から400万円かかる。招待客は100人ほどという人もいるけれど、私は家族だけで海外で挙式をしたい」「美容費や被服費は月2万円から3万円もあれば十分。それより趣味の旅行にお金をかけたい」など自分の気持ちを素直に表現したうえで、お金のことを考えましょう。
自分がどうなりたいかを考えることによって、より具体的にお金について意識することができるようになります。そのためにライフプランを立てることが大切なのです。
ライフプランを検討する3つのコツ
実際に、会社で広報業務を担当している30歳のみどりさんの例をもとに、ライフプランを考えてみましょう。
● その1 自分の状況を確認する
まず、自分の現在の状況をよく確認しましょう。以下のような項目を考えるとよいでしょう。
・ 年齢
・ 年収
・ キャリア
・ 結婚するかどうか
・ 子ども
・ 住宅
・ 趣味
・ 預貯金の額
・ その他(購入したいものなど)
例えば、結婚するのかおひとりさま生活を続けるのか、住まいは賃貸か購入か、これからも今のキャリアを続けるのかジョブチェンジするのかも含めて自分の希望をまとめます。今は、キャリアアップのために専門学校に通う、留学する、平日夜にビジネススクールに通うなどの選択肢もある時代です。
その他にも、海外旅行をする、海外のフルマラソンに出場する、憧れのハイブランドのバッグや靴を買うなどの選択肢もあります。自分のこれまでを見つめ直して、これからの希望を書き出してみましょう。
●その2 3年後、5年後、10年後に目指す自分を書き出す
次に、先程書き出した項目を踏まえて、それぞれ3年後、5年後、10年後とどのような自分になっていたいのかをイメージしてみましょう。ライフプランを考えるとき、20年後30年後のイメージを書き出してみるのも一案です。長い人生どうなるかわからないという人は、まずは10年後までの自分を考えてみることをおすすめします。
例えば、3年後までには実家を出てマイホームが欲しい、10年後までにはホノルルマラソンに出場したいなど、期限を設けてイメージするとよいでしょう。
● その3 目指す自分になるためにどうしたらいいかを書き加える
そして最後に、目指す目標に対して自分がどのように行動するのかを書き加えます。これによって、自分の漠然とした希望がより具体的になるはずです。
みどりさんが実際に書き出したプランを表にまとめると下記のようになります。
現在 | 3年後 | 5年後 | 10年後 | |
年齢 | 30歳 | 33歳 | 35歳 | 40歳 |
年収 | 500万円 | 530万円 | 550万円 | 600万円 |
キャリア | 広報担当 | 広報担当 | 広報マネージャー | 広報マネージャー |
結婚 | 未婚 | 未婚 | 未婚 | 未婚 |
子ども | なし | なし | なし | なし |
住宅 | 実家 | 独立予定(マイホーム購入) | マイホーム | マイホーム |
趣味 | マラソン PRとマーケティングの勉強に励む |
マラソン PRとマーケティングの勉強に励む |
東京マラソンに出場 | ホノルルマラソンに出場 |
預貯金等資産 | 300万円 | 250万円(マイホームの頭金差し引き後) | 400万円 | 800万円 |
その他(購入したいもの) | なし | ブランド物のバッグがほしい | 未定 | 未定 |
それまでに頑張ること | 預貯金を増やす | マイホームの頭金を貯める | 趣味のマラソンに本格的に力を入れる | 未定 |
上記はあくまでもみどりさんの例ですが、みどりさんは33歳で実家の近くにマイホームを購入して独立するという夢があります。そのため、今はマイホームの頭金のために、当面の生活費を工面しながら預貯金をしています。マイホーム購入後もやりたいことがある程度明確になっているので、それに向けていくらお金を貯めたら良いのかマネープランを検討しやすいといえます。
ただ、自分のやりたいことやなりたい自分が見つからない場合もあるでしょう。また、長い人生を歩む中で、今は結婚しなくてもよいと考えていても将来結婚することになるかもしれません。人生はどこで何が起きるかわかりませんので、いつライフプランが変わってもいいように、資産形成をして備えておくとよいでしょう。手取りの2割位を毎月貯める、ボーナスの半分は貯蓄するといったマイルールを決めておくと、ライフプランがいつ変更になっても柔軟に軌道修正することができます。
ライフプランは将来の自分像だと思って検討を
このように、将来どうしたいか漠然としている人でも、上述した3つのコツをうまく活用すればなりたい自分が徐々に見えてくることでしょう。ライフプランを考えることで、今後の自分の方向性が見えてくるはずです。あなたもこの機会になりたい自分を思い浮かべてライフプランを検討してみてはいかがでしょうか。
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