結婚式にお呼ばれした!ご祝儀はいくら包めばいいの?

友人や兄弟、会社の同僚など、歳を重ねるとさまざまな関係性の方の結婚式に呼ばれることもあるでしょう。周囲の人の新しい門出と幸せを願ってお祝いをすることは喜ばしいことです。

結婚式や披露宴など、お祝いをするときにはご祝儀を包みますが、結婚式への出席が重なったときなどはご祝儀を預貯金で賄うことができず、カードローンなどを利用する人もいるそうです。事前に準備することは難しいものの、関係性別にご祝儀にはいくら包めばよいかを把握しておくことは、冠婚葬祭など、いざというときに慌てないためにも、知っておきたい情報です。

結婚式はいつが多い?

11月22日はいい夫婦の日です。結婚式は「ジューンブライド」といわれる6月に多いとイメージする人もいるかもしれませんが、実は、季節柄涼しくなる秋のほうが人気です(ゼクシィ 結婚トレンド調査2016調べ)。思い返してみると、この時期に結婚式に呼ばれる機会が多いな、と実感する人もいるのではないでしょうか。また、披露宴も5月、10月、11月に執り行われる事が多く、秋は結婚式や披露宴が行われやすいことが分かります。

しかし、楽しみな半面、ご祝儀をいくら包む必要があるのかも気になるところです。ある程度の基準を知っておくことで、贈る相手に失礼のないよう準備をしておきましょう。

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新郎新婦との関係は?渡す相手別のご祝儀額

それでは、具体的に結婚式に呼ばれたらご祝儀をいくら包めばよいのかを考えてみましょう。

● 友人の結婚式の定番は3万円
 
実際に世間の人は友人の結婚式のご祝儀にいくら包んでいるのでしょうか。実は、友人の結婚式で渡すご祝儀については98%の人が3〜4万円未満と答えています(ゼクシィ 結婚トレンド調査2016調べ)。これは年齢別に見ても、ほとんど差がありません。迷った時はこの金額を包んでおけば周囲よりご祝儀が少なくて恥ずかしい!と思うことはないでしょう。

● 親族で最も多いのは5万円から10万円

親族といっても、贈る相手がどのくらい近い親族なのか、年上か年下か、付き合いがどの程度あったかによってご祝儀にはバラつきがあります。大まかな目安は以下の表のとおりです。自分以外に参加する親族がいるなら、それとなく聞いて金額を合わせてもいいでしょう。

兄弟姉妹 5万円から10万円
おい・めい 5万円から10万円
いとこ・はとこ 3万円
その他 3万円

● 仕事関係なら3万円を基準に、特にお世話になった人なら5万円でもOK!

職場の上司・同僚・部下も、友人と同様に3万円が目安になります。取引先や恩師なども同じです。ただ、特に役職が高い、お世話になった上司や取引先には5万円を包む人も。なお、会社で結婚式へ参加する際のご祝儀は一律いくらにするという暗黙のルールがある場合もありますので、予め確認しておくとよいかもしれません。また、主賓で呼ばれた場合には5万円から10万円包むという人もいるようです。年齢を重ねるにつれ、その割合は高くなります。

シチュエーションによってもご祝儀には差が出る!

ご祝儀の金額を決めるポイントは、相手との関係性だけではありません。そのときの状況によって、目安の金額が増減することもあります。例えば、以下のような場合です。

● 「会費制」の結婚式に呼ばれたとき

もらった結婚式の招待状に「会費制」と明記されている場合もあるのではないでしょうか。会費制の場合、必要なのは会費だけでご祝儀はなくてもかまいません。どうしてもお祝いを渡したいときは、別途プレゼントを贈るのもよいかもしれません。

● バツイチで、2回目の結婚式になるとき

近年増えてきたバツイチでの再婚。その2人同士での結婚式は初めてなのですから、ご祝儀は初婚と変わらない金額でよいでしょう。ただし、招待状にご祝儀を辞退する旨が書かれている場合や会費制の場合はご祝儀を贈らなくても構いません。

● 入籍しても「結婚式はしない」方に贈るとき

結婚式や披露宴はお金がかかるので家族で写真を撮り、お食事会だけで済ませるいわゆる「ナシ婚」の場合はご祝儀を包まなくても差し支えありません。親しくしているなどお祝いの気持ちをしっかり伝えたいときは、1万円かプレゼント、もしくはその両方を渡すことができればスマートです。 

● 自分の結婚式の時にご祝儀をくれた方に贈るとき

過去にご祝儀をいただいたことがある方には、結婚式や披露宴をする・しないに関わらず、いただいた金額と同額を包み、贈るのがよいでしょう。相手との関係性を損なわないようにするのがベターです。

● 家族で参加するとき

夫婦で結婚式に呼ばれた時には基準の3万円×2人分の6万円を準備すれば良いと考える人もいるかもしれません。しかし、偶数は「割り切れる」ことから縁起が良くないとする向きもあります。その場合は、割り切れない5万円か7万円を包みましょう。ただし、兄弟姉妹やおい・めいなど近い親族に対して包む場合は、過去からの風習などで10万円とすることが多いようです。

子どもも一緒に参加するときは、その子の年齢に応じて1人あたり1万円から3万円を追加するのがマナーとされているようです。

急な結婚の可能性も!計画的にお金を貯めるには

現代は過去に比べると色々な生き方やライフスタイルの多様性が許容されています。最近はスピード婚や授かり婚も珍しくありませんし、フォト婚やナシ婚など結婚式を行わないカップルもいます。どのような場合でも、お祝いする気持ちには変わりないでしょう。周囲の人の結婚報告は嬉しいものですが、ご祝儀には万単位のお金が必要です。結婚式が重なるタイミングでお金が足りずにカードローンを利用する人もいると、上述しましたが、あらかじめ予備費を用意しておくことで回避できるように努めましょう。

なかなかお金が貯まらないという人も、毎月いくらか先取り貯蓄をしたり、給与の振込口座とは別口座にお金を移し、生活費とは別に管理したりすることもポイントです。特に20代後半からは会社の先輩、同僚、友人たちの結婚式が増え、30代になればそれらに加えて会社の後輩たちの結婚式も増えます。また、キャリアを重ねると部下の結婚式に呼ばれる機会も増えるはずです。生活にある程度余裕が出てきたら先取り貯蓄用の資金を増やす、ボーナスは預貯金にまわして無駄遣いしないなど、普段から工夫しておくことが大切です。

周囲の幸せを願って予め備えを

結婚式といえばついつい自分の結婚式に必要な資金について考えがちですが、上述したように結婚式に呼ばれたときにもある程度の金額が必要になります。今回はパターン別でご祝儀の金額が変わることを説明しました。周囲の人の新しい門出を祝福するために、しっかりと月々のマネープランを考え、余裕をもってご祝儀を包めるよう資金を貯める習慣を身につけておくことが肝要です。

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