あさみの投資日記Vol.3 投資は「慌てず急がず、コツコツ積み立てる」が一番なの?

あさみ、34歳。会社員、独身。毎日、会社と家との往復で一生懸命。iDeCo(イデコ)に加えて株主優待目的で株式投資を開始。iDeCoも株式投資も好調だったものの、突然の株価の大きな下落でiDeCoの保有銘柄も株式も評価が大きく下がってしまった。怖い!どうしようと焦るあさみに、投資歴10年以上の友人リサが「自分はリーマン・ショックで大きく保有銘柄が下がった経験がある」と打ち明けてくれた。そして、リサはこういった下落の局面ではどうするのがよいかとアドバイスをくれた。

大きく下落しても積み立て投資なら安心

あさみ:リサはこういう大きく株が下げた時、どうしているの?私すごく怖いよ。

リサ:うん。私もリーマン・ショックで大きく下げた経験があって、すごく怖かった。でも、その時に分かったことがあるんだ。

あさみ:分かったこと?

リサ:うん。私は企業年金と従業員持株会をやっているってさっき話したよね。これって実は毎月定額分が給与から天引きされて、投資に回るんだ。だから、価格が下がっていれば、その分株や投資信託をたくさん買うことができるし、逆に株価が大きく上がっていれば、購入できる株数は少なくなる。

だから、長く積み立てれば積み立てるほど、取得価格が平準化されていくのね。iDeCo もつみたてNISAもこの投資法を活用するよね。リーマン・ショックから景気回復までずっと積み立て投資を続けていて、思った以上に取得価格が下がるなぁって思った。じっくりとコツコツと積み上げることができるんだよ。これをドルコスト平均法と言うんだけど、初心者や長期投資をしたい人に向いている投資法だよ。

あさみ:そうなんだ。積み立て投資にはそういったメリットがあったんだね。知らなかった。

まとまったお金を投資するときは下落したタイミングで追加を

あさみ:じゃあ、リサは株式投資ではずっと勝っているの?

リサ:そんなことはないよ。実はリーマン・ショックのときに大きくダメージを受けたのは、まとまった金額で株式投資をした時だったんだ。リーマン・ショックが起きる前の2007年にいくつかの銘柄を買ったんだけど、結構高い金額で買っちゃって、その後リーマン・ショックや金融危機の間もそのまま持ち続けることになったんだ。

あさみ:それって怖くなかった?

リサ:そうだね。やっぱり、株価が下がっていくのは怖かったよ。ただ、損はしても投資額以上のマイナスにはならないと思って割り切ってたよ!ただ、その時に思ったんだ。下げた時に購入できるのはもちろん良いことなのだけど、あくまで余裕資金で投資をすることと、購入するタイミングは大事なんだなって。

あさみ:タイミングかぁ......。

リサ:うん。ただ、タイミングを狙って売買するのはプロでも難しいことだよ。だから、もし下げた時に何か買おうと思うなら、あらかじめ待機資金を準備したほうがいいし、ある程度銘柄を検討するほうがいいと思う。迷ったら投資をしないというのも手だけど、こういうタイミングだからこそ投資をしたほうがいいという考え方もある。どちらを選ぶかはあさみ次第だと思うよ!

定期的な見直しは必須!

あさみ:私は大きく下げた時にすごく怖いなって思ってしまったんだけど、順調な時にもこれでいいのかなぁって思って不安になっちゃったんだ。リサは運用が順調な時に不安になったりしない?

リサ:運用が順調な時には、どう運用するのがよいのか見直す良いチャンスだよね。もしかしたら、これ以上は上がらない銘柄を持っているかもしれないし。iDeCoだって実は運用資産を見直しして、リバランスするほうが良い場合もあるよ。

私はリーマン・ショックで大きく下げて怖いなって思ったから、毎年自分の誕生日月には持っている資産の見直しを必ずやってる。もちろん、企業年金や従業員持ち株会も見直ししているよ。ただ、企業年金や従業員持ち株会は増額や減額できる期間が決まっている場合もあるから、増やす・減らすを決めたら手続きを忘れないように注意しているんだけどね。

もちろん、持っている株式もiDeCoも見直してる。これからも成長が期待できる企業や資産は続けて持つようにしているけれど、そうじゃないものは別の銘柄を検討して乗り換えることもあるよ。ただね、これらは継続してずっと銘柄を見続けることが必要かも。最初は少し失敗することもあるけど、どうして失敗したかを考えて、次同じような失敗をしないようにすればいいと思ってる。

あさみ:失敗は成功の元とも言うし、怖がらずにクリアしていくことが大切なのかな?

リサ:そうだよ!私も試行錯誤の連続だけど、投資を始めてよかったと思ってる。

投資は世の中のことを知る手がかりになる!

あさみ:リサが思う投資の良さってどういうこと?

リサ:円預金をしているよりも増える可能性があることだけではなくて、世の中の経済の流れが分かるようになったことかな。経済や政治や社会情勢など、いろいろなことが密接に絡んでいるし、流行しているものによっても変わる。日本だけじゃなくて世界がつながっているのを感じるよ。

これはiDeCoでも感じること。iDeCoでは定期預金や保険、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など、さまざまなものに資産配分ができるけれど、外国株式が好調のときは国内株式も好調なケースがあるんだなぁとか、外国株式や国内株式の状況があまり良くない時の債券の状況はどうなるのかなど。そういった相関関係を知ることができるのは楽しいよ。

あさみ:そうなんだ!私も定期的に資産を見直すだけじゃなくて、投資を通じて世の中の動きをよくチェックしてみよう。iDeCoは老後の資産形成だからじっくり、株式はもう少し時間軸を短く考えてもいいと思う?株主優待がもらえるとしても、リサの言うように売却時期も考えないといけないね。

リサ:どういう投資目的で運用するのかはあさみ次第。こういう変動が大きい時こそ、どういう運用をしたらよいのかよく考えてみたらどうかな。

あさみ:うん!そうだね。株式だけじゃなくてiDeCoや他の資産も含めて、どうしたらいいのか色々と検討してみる。ありがとう。迷ったらまた教えてね!

リサ:もちろん!

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