IFAコラム

 
2018.3.20 資産運用

知っておきたい配当利回りと減配リスク

「株式投資って、何だかコワイ! 難しい!」と思う人にもおすすめなのが、「配当金」を目的とした投資。もっともその場合、配当利回りの良い銘柄がいちばん!と思いきや、その一方では減配が発生するリスクも考える必要があります。配当金と配当利回り、減配リスクについて、おさらいしてみましょう。

「配当金」は株式投資の魅力のひとつ

株式投資といえばメインと言えるのが、売買による値上がり益(キャピタルゲイン)。ある会社の株式を安値の時に買い、高値の時に売る。もちろん、逆に値下がりしてしまう危険性もあるので、預貯金などに比べてハイリスクなのは当然ですが、企業の業績などによっては莫大な収益を期待することもできます。

とはいえ、株式売買による差益を狙うのであれば、さまざまな情報を駆使し、その企業の株価がどう動くのかを分析する「高度なテクニック」が必要になります。それだけに、「魅力的だけれど、初心者にはなかなか敷居が高い」と思っている人も多いのではないでしょうか。

そうした一攫千金には程遠いものの、ローリスクで利益を得ることができるのが「配当金」(インカムゲイン)です。これは、企業が上げた収益の一部を、出資してもらっている株主に還元するもの。実際には「配当金を出す/出さない」は企業次第なので、当然ながら収益が上がらなければ出ないのが普通ですし、収益が上がっていても出さない企業もあります。

しかし、決まって配当金を出す企業の株式をある程度まとまって保有していれば、株式売買のようにあくせくせずとも、安定的に収入を得ることが可能かもしれません。高配当の企業の株なら、銀行に預金するよりも高い利回りを期待することができます。

「配当利回り」は「減配リスク」とセットで考えよう

配当金を目当てに株式投資を行う場合は、単純に配当金の金額の大小ではなく、「どれだけの株式に対し、どれだけ配当があるか」という利回りベースで考える必要があります。これは銀行の貯金などと同じ考え方ですが、株価自体常に上下するものなので、株価が低い時に買うことができれば、それだけ「配当利回り」は高くなります。

しかし、単純に利回りの良さだけではなく、いざという時の「減配リスク」も併せて考える必要があります。

従来、日本において配当金を出す企業は、「とにかく安定的に、一定の額を出す」というやり方がメインでした。もともと企業経営において安定性が重視された日本の場合、このやり方が合っていたとも言えます。

しかし最近では、欧米などに倣い、業績により配当金を上下させる企業が多くなっています。この場合、業績が好調な企業であれば高配当が望めますが、業績が悪化すれば減配、あるいは無配になってしまうリスクもあるわけです。

先述のように、「配当が同じでも株価が低ければ、配当利回りは高くなる」わけですが、ということは、業績の悪化により株価が下がることで、一時的に「配当利回りが(見かけ上)高くなっている」という可能性もあります。現時点で配当利回りが高くても、今後、減配や無配になってしまうリスクがあるということになります。

つまり、配当金が目当ての場合、値上がり益(キャピタルゲイン)狙いのように常に株価の変動要素を調べる必要はないと言っても、購入時は別です。安定的な収入を目指したいなら、その企業自体がそれに見合うだけの安定性を持っているかどうか、購入時には株価の動き、業績や財務状況について必ずチェックする必要があるということは、忘れてはいけません。

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