IFAコラム

 
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ポートフォリオに組み入れてみる?資源系ETF

投資信託という言葉はよく耳にしますが「ETF(Exchange Traded Fund)」にはまだまだなじみがない方もいるでしょう。ETFは「上場投資信託」のことで、株式市場に上場している投資信託です。非上場の投資信託が銀行や郵便局などでも購入できるのと違って、ETFの取り扱いは証券会社に限られています。また、証券取引所が空いている時間はいつでも取引ができ、株式同様に時価での取引が行われます。

インデックス投信と考え方は同じですが、ETFでは一般的に信託報酬がより低く抑えられており、低コストでの運用が可能なのも魅力です。非上場の投資信託と株式のいいところ取りをした投資商品とも言えるでしょう。注目すべき銘柄を探ってみました。

ETF1本で複数銘柄に分散投資できる

ETFは、日経平均株価やTOPIXなどの指数の動きに連動するように設計されている金融商品です。2020年6月時点で東京証券取引所に上場しているETFは、国内・海外合わせて221本。2007年は18本でしたから、急速に数が増えていることがわかります。

ETFは、1銘柄でそのETFが基準としている指数を構成する銘柄すべてに分散投資することになるといえます。たとえば日経平均に連動するETFを購入すると、日本を代表する企業225社すべてに分散投資したのと同じことになるわけです。

同様に、わざわざ海外口座を開設しなくてもNYダウやS&P500などの指数に連動するETFを購入することで、海外の株式への分散投資を行うことができます。

対象指数への連動の仕方もいろいろ

ETFを購入する際には、どの指数に連動したものを選ぶのかが第一のポイントになります。代表的なものは前述の日経平均やTOPIX、NYダウなどの株式指数に連動するETF。食品や自動車、素材など指数を構成する銘柄の中の特定の業種のみを対象にしているETFや、中国、ロシア、ブラジルなどの国別のETF、先進国や新興国などにフォーカスしているものなど種類が豊富です。 このほか債券指数に連動するETF、金・銀・プラチナ、原油、穀物など商品先物価格の値動きに連動する指数を用いているETF、REIT指数に連動したETFなどがあります。

指数に加えて、これに対してどう連動して値動きするのかを選ぶのがETF選びの第二のポイントです。ブル型と呼ばれるETFは別名レバレッジ型とも呼ばれ、もとになる指数に対して2倍の値動きをします。相場が2%上がれば4%上がりますが、逆に下がるときも2倍下がるハイリスク・ハイリターン商品です。ブル型と逆の動きをするのがベア型(別名インバース型)です。指数が下がるときに上がり、上がるときに下がる設計となっているため下げ相場で利益が出る仕組みです。

独自の動きをする資源系ETFに注目

指数や連動の仕方に加えてETFを選ぶ際に参考にしたい数字の一つに、売買の合計数量を表す「出来高」があります。出来高が多いということはそれだけ人気があり、流動性が高いということ。これは売りたいときに売れるということでもあります。

国内ETFで日経平均やTOPIX指数連動型のETFに続いて出来高の上位に名を連ねることが多いのが、原油や天然ガスといった資源価格の指標を取り入れたETFです。通常、こういったコモディティ(商品)投資を行うには専業の取引業者に口座を開設することが必要ですが、ETFなら手持ちの株式口座を利用して投資を行うことができます。これらエネルギー資源の価格変動は大きく、投資するタイミングによっては大きなリターンが見込めます

実際に2020年6月期の月間値上がり率TOP3のうち、1~3位のETFの連動指標は順に原油ETF(+16.7%)、WTI原油ETF(+16.0%)、NF原油先物(+15.6%)と、原油を中心としたエネルギー資源でした。月間騰落率はいずれも+15%超となっています。リスクの高さを織り込む必要はありますが、株や債券と異なる値動きをする投資商品としてポートフォリオに組み入れてみるのを検討してみるのもいいかもしれません。

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