レポート・コラム

<SBIラップ 2022年8月実績>

<SBIラップ 2022年8月実績>

リリース来の実績

SBIラップは、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、グローバルインデックスを上回るパフォーマンスを目指す資産運用サービスで、2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています。(※1)運用開始日の2022年4月7日から2022年8月31日の期間で、SBIラップの運用実績は−0.02%となりました。以下のグラフ内にある折れ線グラフは「SBIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。
graph 1@2x

SBIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2022年8月の運用実績は、8月30日までの米国市場の値動きが反映されています。

2022年8月の実績、投資配分、寄与度

2022年8月のマーケットは前半、景気後退懸念やインフレ懸念が和らいだことで、上昇傾向となりました。しかし後半になると、金融引き締めの警戒感が強まったことなどが市場に影響し、下落基調となりました。SBIラップは比較的多く保有していた米国株および金が上昇したその一方で、先進国株が下落した結果、1ヶ月のパフォーマンスは+0.25%とプラスリターンで着地しました。そして以下は2022年8月の約1か月間におけるSBIラップのパフォーマンスと、SBIラップに組み込まれている各アセットの騰落率です。(※4)
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以下は8月5日時点におけるSBIラップの投資配分です。
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主な資産の内訳は米国株約49%、金約19%、先進国株約15%です。以下のグラフはSBIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいSBIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※4)
graph 4@2x

※1 SBIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から2022年8月31日まで、SBIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用実績について 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績の計算方法について 2022年4月7日から2022年8月31日までの投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)およびTOPIXの値をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。各運用実績(TOPIXを除く)については、運用手数料を年率0.66%(税込)徴収し計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の少数点第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2022年7月29日の基準価額を0として、2022年8月31日における各投資対象ファンド及び、SBIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(8月31日時点の基準価額/7月29日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、SBIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、SBIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。SBIラップのリターンの算出方法については、図-1及び※1をご参照ください。いずれのグラフも計算後の数値の少数点第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

8月のマーケットを振り返る

ここで8月のマーケットを振り返ります。

【日本株式市場】

日経平均株価は上旬、米中関係の緊張のが高まりを受けて下落する場面や、企業の好調な決算を好感し上昇する場面などがあり、一進一退の推移となりました。中旬に入ると、米国の景気懸念後退やFRB(米連邦準備理事会)による利上げが緩やかになるとの観測が好感され、約7ヶ月半ぶりの高値をつける場面もありましたが、その後小幅に下落しました。下旬に入ると、FRBによる大幅利上げへの警戒感から下落する場面が続きました。一時的に反発する場面もありましたが上値は重く、26日に開催されたジャクソンホール会議で、FRBのパウエル議長が利上げ継続への強い決意を表明したこと等が重石となり、下落基調で8月を終えました。

【米国株式市場】

ダウ工業平均は上旬、小幅に下落して始まりましたが、景気後退懸念やインフレ懸念が和らいだことなどから一進一退の動きとなりました。中旬に入ると、利上げ懸念が後退したことや、企業の決算が好調だったこと等が好感されて上昇基調となりましたが、その後長期金利が上昇したことが嫌気され下落しました。下旬に入っても、積極的な金融引き締めに対する警戒などから下落基調が続きました。途中反発する場面もありましたが上値は重く、ジャクソンホール会議でのFRBパウエル議長の講演で、金融引き締めが想定よりも長期化するとの懸念から大幅に下落し8月を終えました。

【欧州株式市場】

ストックス600は上旬、米中関係の緊張が高まることへの懸念等が重石となりましたが、景気減速懸念が和らいだこと等が好感され、小幅な値動きの中で一進一退の推移となりました。中旬に入っても横ばいに推移し、英中央銀行の利上げによる英景気の後退懸念から軟調になる場面もありましたが、総じて小幅な動きとなりました。下旬に入ると、高インフレやエネルギー供給不足が再燃したことにより、欧州の景気が悪化する見方が嫌気され下落基調となりました。上昇する場面もありましたが上値は重く、軟調な推移で8月を終えました。

【中国株式市場】

中国の代表的な株式指標の一つである上海総合指数は上旬、米中関係が警戒され2ヶ月ぶりの安値を記録しました。しかしその後、米国株式の上昇や中国当局の産業支援策への期待から月初の下落前の水準付近まで上昇しましたが、新型コロナウィルスの再拡大などが嫌気され再び下落しました。中旬に入ると、当局による景気の下支え政策に期待が集まり上昇する場面がありましたが、新型コロナウィルスの再拡大と猛暑による電力供給逼迫が景気に悪影響を及ぼすとの懸念が強まり下落、一進一退の動きとなりました。下旬に入ると政府による政策金利引き下げが好感され一時的に上昇しましたが、電力供給不足を受けた経済の減速懸念と、米国の長期金利上昇などが重石となり下落しました。その後電力供給が再開されたり、中国当局の政策への期待が高まるなどし再び上昇する局面もありましたが、新型コロナウィルスの再拡大と、それに伴う行動規制への警戒から下落基調で8月を終えました。

運用会社FOLIOからのメッセージ

8月は、前半と後半で相場の基調が変わる不安定な月となりました。今後も先行きは不透明であるため、米国の金融引き締め政策の行方や景気動向などを注視しながら、適切に相場の流れを見極める必要がありそうです。そのような環境の中、SBIラップは、AIを活用して「3つの予測」を行うことで、あらゆる局面に対応することを目指しています。9月10日(土)に開催される「投信EXPO 2022」では、FOLIO代表・甲斐が、AI運用の期待値の高さを説明しつつ、AIが行う「3つの予測」について解説します。SBIラップに対する理解を一層深めていただく機会としてご利用いただけますと幸いです。(関連のコラムはこちら

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■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、SBIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会