レポート・コラム

<SBIラップ 2022年7月実績>

<SBIラップ 2022年7月実績>

リリース来の実績

SBIラップは、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、グローバルインデックスを上回るパフォーマンスを目指す資産運用サービスで、2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています。(※1)運用開始日の2022年4月7日から2022年7月29日の期間で、SBIラップの運用実績は−0.27%となりました。以下のグラフ内にある折れ線グラフは「SBIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。
graph 1@2x

SBIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2022年7月の運用実績は、7月28日までの米国市場の値動きが反映されています。

2022年7月の実績、投資配分、寄与度

2022年7月のマーケットは前半、景気後退懸念が強まるなどで軟調に推移する場面もありました。しかし後半に入ると、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかになる見込みなどが好感され、米国株式を中心に上昇しました。SBIラップは比較的多く保有していた金が下落したその一方で、それ以上に多く保有していた米国株式が大きく上昇したこと等がプラスに寄与し、結果として2022年7月の約一か月間の運用実績は+3.35%となりました。また、一般的なロボアドバイザー比では、2022年7月の約一か月間で+1.30%のリターンの差を生み出すことができました。(※2,5)(本レポートの下部にグラフ掲載)両者を比較すると、①株式への投資配分について、一般的なロボアドバイザーは米国株式だけでなく、先進国株式や新興国株式に対しても幅広く投資を行いますが、SBIラップはAIの予測に基づき米国株式に集中して投資しており、また、②SBIラップは不動産への投資比率も高めており、これら2つの要因(①および②)が前述の差に繋がったと考えられます。7月においては、AIの予測が概ね的中した結果となりました。そして以下は2022年7月の約1か月間におけるSBIラップのパフォーマンスと、SBIラップに組み込まれている各アセットの騰落率です。(※4)
graph 4@2x (2)
以下は7月7日時点におけるSBIラップの投資配分です。
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主な資産の内訳は米国株50%、不動産約15%、金約20%です。 以下のグラフはSBIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいSBIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※4)
graph 5@2x (1)

※1 SBIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から2022年7月29日まで、SBIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用実績について 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績の計算方法について 2022年4月7日から2022年7月29日までの投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)およびTOPIXの値をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。各運用実績(TOPIXを除く)については、運用手数料を年率0.66%(税込)徴収し計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の少数点第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

※4 騰落率グラフは2022年6月30日の基準価額を0として、2022年7月29日における各投資対象ファンド及び、SBIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(7月29日時点の基準価額/6月30日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、SBIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、SBIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。SBIラップのリターンの算出方法については、図-1及び※1をご参照ください。いずれのグラフも計算後の数値の少数点第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

※5 SBIラップと一般的なロボアドバイザーの運用実績の比較について、2022年6月30日の基準価額を0として、2022年7月29日におけるSBIラップのリターンと、一般的ロボアドバイザーのリターンを比較したものです。計算後の数値の少数点第3位以下を切り捨てて表示しています。

7月のマーケットを振り返る

ここで7月のマーケットを振り返ります。

【日本株式市場】

7月の日経平均株価は上旬、世界景気の減速懸念や米国の金融引き締めを警戒して下落する場面や、米国の長期金利低下が好材料となり上昇する場面があるなど、一進一退の動きでした。中旬に入ると、参院選で自民党が圧勝することが好感され上昇しましたが、その後世界的な景気減速が懸念され下落しました。しかし米国株の上昇や米国のインフレ懸念が和らいだことが好感され上昇しました。下旬に入ると上値の重い展開が続きましたが、最終的に日経平均株価は+約5.3%にて7月を終えました。

【米国株式市場】

7月のダウ工業平均は上旬、長期金利が低下したことや米雇用指標が堅調だったことが好感され上昇する場面もありましたが、米国の景気が後退局面に入る懸念が強まり軟調に推移しました。中旬に入ると、欧州の景気が減速する懸念や中国における新型コロナウィルスの再拡大の懸念が広まり、また米国インフレ関連指標が悪化したことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げが続くとの見方が強まり、下落する場面もありましたが、その後インフレ懸念が弱まり堅調に推移しました。下旬に入ると、FRBが利上げペースを緩めるとの期待が高まり上昇、中旬以降の流れを引き継ぎ、最終的に7月のダウ工業平均の上昇率は約6.7%と、2020年11月以来の高い上昇率となりました。

【欧州株式市場】

欧州株式指標の一つであるストックス600は上旬、欧米の金融引き締めに対する懸念や中国での新型コロナウィルスの感染再拡大などが悪材料となり下落する場面もあった一方、中国政府の景気対策が好感され上昇する展開となりました。中旬に入ると、インフレと米欧の主要な中央銀行による金融引き締めの加速によって、世界的に景気が悪化するとの見方が広がり下落しました。しかしその後中国および米国の株高が好感され堅調に推移しました。下旬に入ると、欧州中央銀行(ECB)理事会の発表が警戒されたり、エネルギー不安やインフレによって欧州の経済活動が縮小することが懸念されて軟調に推移するも、好調だった企業の決算が好感されて上昇し7月を終えました。

【中国株式市場】

7月の上海総合指数は上旬、新型コロナウィルスの感染再拡大による行動規制が経済活動を制限するとの見方から、軟調に推移しました。中旬に入ると、オミクロン型の派生型で感染力が強いとされる「BA.5」が確認されると景気悪化懸念が強まり下落するも、景気の下支えのための中国当局の対策が好感され堅調に推移する場面もあり、一進一退の動きとなりました。下旬に入ると、中国当局の景気対策に対する期待感が薄まったことや、武漢市での行動規制の強化などが重石となり下落する局面や、一時的に当局の産業支援策が好感される場面もありましたが、最終的には、上旬に下落が続いたことが影響し1ヶ月で約4%の下落で7月を終えました。

運用会社FOLIOからのメッセージ

7月は、米国株や不動産への投資配分を高めていたことが功を奏し、約1ヵ月間で+3.35%のリターンとなり、また、一般的なロボアドバイザー比では+1.30%となりました。(※1,2,5)
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一方で、米国においては、米商務省が7月28日に発表した第2四半期のGDP速報値が前期比0.9%減(年率)と2四半期連続で縮小していたことなどを受けて、景気後退への懸念が高まっているため、8月以降の相場の先行きに不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、必ずしも「景気後退」「相場の下落」を招くとは限りません。金融資産の価格形成は、「経済状況(景気等)」と「金融市場の状況(金利等)」のバランスにより成り立っていると言われています。そのため、例えば、米国の利上げペースが市場コンセンサスよりも一層鈍化するとなれば、たとえ景気見通しが悪くても、相場が上向く可能性があります。(下図参照)
14 graph 10@2x (1)
SBIラップは、AIを活用して相場の先読みに役立つマーケットデータを分析し、「経済状況(景気等)」と「金融市場の状況(金利等)」のバランスの変調を的確に捉えることで、景気後退局面を含むあらゆる局面において、効率的な運用を行うことを目指します。

最新の投資配分の確認方法

SBIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、SBIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちら

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、SBIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会