2024年5月の実績、投資配分、寄与度
「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。2024年5月の世界の株式市場を振り返ると、米国で利下げ開始の先送り懸念が後退したことや、米ハイテク企業の市場予想を上回る決算が好感されて、欧米を中心に堅調な推移となりました。為替は、上旬に日本の通貨当局が為替介入(外国為替平衡操作)を行ったことや、米国の利下げ観測の高まりなどから大幅に円高・ドル安基調になる場面がありましたが、後半にかけて日米金利差の拡大が改めて意識されて再び円安・ドル高が進む展開となりました。以下は、そのような環境下における2024年5月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンス(※1,3)とAIラップの各投資対象ファンドの騰落率(※4)です。AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2024年5月の運用実績は、5月30日までの米国市場の値動きが反映されています。
2024年5月のリバランスの内容
AIラップの2024年5月9日のリバランス時点における投資配分(※5)をリバランス前と比較すると、約29%保有していた米国債券を18%に、約17%保有していた新興国株式を約10%に減らした一方で、約21%保有していた米国不動産を約28%に、約2%保有していた米国株式を約11%に増やしました。 比較的リスクの高い米国不動産や米国株式等の投資配分を増やし、一般的にリスクが低いとされる米国債券を減らしたことで、前月と比較して攻めの投資配分としていました。2024年5月のパフォーマンスの振り返り
2024年5月のマーケットを振り返ると、米国において市場予想を下回る経済指標が相次いで発表され、利下げ観測が高まって金利が低下しました。米国のハイテク企業が良好な決算と業績見通しを発表したことも後押しして、株式や不動産を中心にすべての投資対象ファンドが上昇しました。AIラップにおいては、8資産の中で比較的高いパフォーマンスであった米国株式を約11%、新興国株式を約10%保有していたことなどから、2024年5月の月間パフォーマンスは+0.76%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※4)リリース来の実績
以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点はAIラップが運用を開始した2022年4月7日です。運用開始日の2022年4月7日から2024年5月31日の期間で、AIラップの運用実績は+27.18%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では-7.34%(※6)となりました。また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年およびAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※7)※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)
※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)
※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※4 騰落率グラフは2024年4月30日の基準価額を基準として、2024年5月31日における各投資対象ファンドおよび、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2024年5月31日時点の基準価額/2024年4月30日時点の基準価額)-1」で行い、%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあります)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※5 表示の投資配分はリバランス実施時に目標とする比率であり、実際の運用では市場変動等の影響により表示の比率と乖離が発生することがあります。
※6 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。
※7 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月および1年のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前およびN年前の資産の評価額と2024年5月31日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2024年5月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
2024年5月のマーケットを振り返る
ここで2024年5月のマーケットを振り返ります。【米国市場概況】
米国株式市場の指標であるS&P500は上旬、FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げ開始を先送りするとの懸念が後退し、金利が低下したことなどが追い風となり、上昇基調となりました。 中旬も、米CPI(消費者物価指数)上昇率が市場予想を下回ったことなどを受けて、米経済の軟着陸への楽観的な見方が広がり、一時最高値を更新するなど堅調に推移しましたが、その後は市場の過熱感等が重荷となり小幅な動きとなりました。 下旬に入り、ハイテク企業の好決算などの材料はありましたが、インフレへの警戒感や長期金利の上昇等が重石となり一進一退の展開となり、最終的に前月比+4.80%となりました。 また不動産市場は、米国長期金利が低下傾向となったこと等が下支えとなり上昇基調でした。【先進国市場概況】
日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、大型連休の影響で動意薄でしたが、中旬に入ると、米国での利下げ観測やハイテク株の上昇等が好感されて、一時約2ヵ月ぶりの高値をつけるなど上昇基調となりました。下旬には米国長期金利の上昇等から下落する場面がありましたが、月末に金利上昇への過度な警戒感が後退して上昇、最終的に前月比+1.06%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、欧米の利下げ観測や半導体株の上昇等が好感され、一時最高値を更新するなど上昇基調となりました。中旬から下旬にかけては、欧米の利下げ期待が浮き沈みして一進一退の推移となり、最終的に前月比+2.63%となりました。【新興国市場概況】
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、当局による景気刺激対策などが好感され上昇しました。中旬に入ると、景気や米中対立への懸念が嫌気されましたが、中国人民銀行による不動産支援策が発表されたことなどで、一時約8ヵ月ぶりの高値をつけるなど上昇しました。しかし下旬は米中関係の悪化や人民元安への懸念などから軟調な推移となり、最終的に前月比-0.58%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、国外の投資家の資金流出が続いたことなどで下落基調となりました。中旬に入ると、政府による景気対策や好調な経済指標が好感されて上昇基調に転じましたが、月末にかけて再び米国金利上昇等が嫌気され下落し、最終的に前月比-0.70%となりました。【為替・その他】
ドル・円為替相場は上旬、日本の通貨当局が為替介入を実施して、158円付近から一時的に151円台まで急激に円高・ドル安に転じました。しかしその後は日米金利差の拡大が改めて意識されたことで徐々に円安・ドル高が進み、最終的に157円台まで反発して、前月比で0.31%円高・ドル安となりました。米国10年債利回りは上旬から中旬にかけて、米CPI上昇率が鈍化したことや、雇用統計で労働市場の過熱感が減退したと受け止められたこと等から、利下げ期待が高まり低下傾向となり、一時4.3%台となりました。しかし下旬には再び利下げ観測が後退したことで大きく反発する展開となり、一時4.6%付近で取引された後、最終的に4.5%付近で取引を終えました。各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。
運用会社FOLIOからのメッセージ
「SBIラップ」が残高1,000億円※を突破しました
この度「SBIラップ」は残高1,000億円※を突破することができました。日頃より、多くのお客さまにご利用いただいておりますこと心より感謝申し上げます。※「SBIラップ(AI投資コース、匠の運用コース)」および「SBIラップ×(SBI新生銀行、投資信託相談プラザ)」の合計。(2024年5月16日時点)
以下のコラムでは、お客さまにご回答いただいたアンケート結果を交えながら、改めて「SBIラップ」の魅力についてご紹介しています。 最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
■株式会社SBI証券
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
■株式会社FOLIO
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会