レポート・コラム

<SBIラップ AI投資コース 2023年10月の実績>

<SBIラップ AI投資コース 2023年10月の実績>

リリース来の実績

「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2022年4月7日から2023年10月31日の期間で、AIラップの運用実績は+9.07%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では+0.38%(※4)となりました。以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。
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AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2023年10月の運用実績は、10月30日までの米国市場の値動きが反映されています。

また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月及びAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)
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※運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2023年10月の実績、投資配分、寄与度

2023年10月の世界の株式市場は、米国での金融引き締めの長期化の見通しが意識され長期金利が上昇した結果、欧米を中心に下落基調となりました。為替は米国の長期金利上昇を受けて日米の金利差拡大が意識される中で円安・ドル高が加速しました。以下は、そのような環境下における2023年10月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンスとAIラップに組み込まれている各アセットの騰落率、およびAIラップの投資配分です。(※6)
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2023年10月のリバランスの内容

AIラップの2023年10月6日のリバランス時点における投資配分をリバランス前と比較すると、約19%保有していた新興国株式を約34%に増やした一方、41%保有していた米国債券の比率を約26%に減らしました。10月の投資配分は前月に減らした新興国株式の比率を再度大幅に増やすなど、株式や不動産等のリスク資産全体の比率は増やしながらも、市場全体への警戒感等から金の保有比率を維持しました。

2023年10月のパフォーマンスの振り返り

2023年10月の各投資対象ファンドの騰落率を見てみると、欧米の長期金利が大幅に上昇した等の影響で特に株式や不動産等のリスク資産を中心に、金以外の資産が全て下落しました。具体的には、米国不動産が約-4.9%、先進国株式が-3.9%とリスク資産が概ね下落する中で金だけが唯一プラスで+6.6%という結果になりました。AIラップにおいては8つの資産のうち新興国株式を比較的多く保有していたことが特にマイナスに影響した一方で、下落が比較的小幅だった米国債券等の保有が奏功したことに加えて、唯一のプラス資産であった金を約19%保有していた結果、相対的に下落を抑制できました。その結果、2023年10月の1ヵ月のAIラップのパフォーマンスは−0.51%と、一般的なロボアドバイザーやTOPIXと比較して下落幅を抑えることができました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※6)
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※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)

※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)

※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※4 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年10月31日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2023年10月31日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※6 騰落率グラフは2023年9月29日の基準価額を0として、2023年10月31日における各投資対象ファンド及び、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(2023年10月31日時点の基準価額/2023年9月29日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2023年10月のマーケットを振り返る

ここで2023年10月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

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米国株式市場の指標であるS&P500は上旬、米国長期金利の動向に左右され一進一退の展開となりました。金利動向に左右される展開が続く中、中旬には企業の決算発表への期待から上昇する場面もありましたが、その後、中東問題が嫌気され下落しました。下旬に入っても、引続き、金利動向や企業決算の良し悪しに左右される展開となりましたが、中東情勢の悪化懸念などで上値は重く、前月比-2.19%で終えました。

【先進国市場概況】

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日本株式市場の指標であるTOPIXは、上旬には米国の金融引き締め長期化懸念が和らいだこと等から一時的に上昇する場面がありましたが、中旬は中東問題等も重石となり一進一退の値動きでした。下旬は国内金利上昇への警戒感等から軟調に推移しましたが、日銀が金融政策を大幅修正する懸念が後退したことで僅かに反発し、前月比-2.99%で終えました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は、上旬、中国経済の先行き懸念と米国長期金利の先高感から下落する場面と、利上げ長期化観測が和らぎ上昇する場面があり、一進一退の動きでした。中旬には米国金利上昇一服で上昇する場面がありましたが、その後は中東問題や米国長期金利上昇等が嫌気され、前月比-3.67%で終えました。

【新興国市場概況】

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中国株式市場の指標である上海総合指数は、上旬、国慶節による長期休場もあって限定的な動きとなりました。中旬も中東情勢や景気不安等が重荷となり、一進一退の展開となりました。下旬には景気懸念で1年ぶりの安値となる場面がありましたが、その後は良好な経済指標等を受けて堅調に推移し、前月比-2.94%で終えました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、一進一退の推移となりました。中旬には、経済成長率予想の上方修正等が好感され上昇する場面もありましたが、その後はアジア市場の下落等が嫌気され下落基調となりました。下旬も海外株安や中東情勢が重石となり軟調に推移しましたが、海外株の上昇等を受けて反発、前月比-2.96%で終えました。

【為替・その他】

table ex@2x
ドル・円為替相場は、前月に引き続き米国長期金利が大きく上昇し再び節目となる5%に迫り、日米金利差の拡大および日米の金融政策に対する方針の違いなどが意識され、月末には151円台まで円安・ドル高が加速、2022年10月以来の円安水準となりました。米国10年債利回りは、中東を巡る地政学リスクの高まりにより投資家がリスク回避姿勢を強めたことから、利回り上昇に歯止めがかかる場面もありました。しかし米財政赤字拡大によって国債の需給が悪化していることや、堅調な米国景気と高インフレを背景にFRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締めの長期化が懸念されたことにより、中旬に特に上昇基調を強め、2007年以来16年ぶりの高水準となる場面もありました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

運用会社FOLIOからのメッセージ

2023年10月は、米国10年債利回りが一時2007年以来16年ぶりの高水準をつけるなど、特に中旬以降に米国長期金利が大きく上昇したことに市場が警戒感を高め、リスク資産を中心として幅広い資産の価格が下落しました。AIラップの投資対象ファンドにおいては、特に金利上昇の影響を受けやすい米国不動産や先進国株式等の下落が目立った一方で、金が大幅に上昇しました。本来であれば金利がつかない金は金利上昇局面では下落する傾向がありますが、今回の金利上昇は米国の財政不安を一因としており、そこに重ねて中東を巡る地政学的リスクが高まったことで、市場がリスク回避姿勢を強め、安全資産である金に資金が流入して過去最高値付近まで価格が高騰しました。またリスク資産の中では新興国株式の投資配分を最も多くしていました。新興国では先行してインフレが鈍化し始めているため利下げ余地が大きく、将来的に株式への資金流入が拡大するとの予想などもあります。このように欧米株式と比較して割安感があったことなどもあり、新興国株式の10月の月間騰落率は米国株式や先進国株式よりも下落が小幅に留まりました。(※8)結果として、AIラップ(※7)では、AIが金利動向を含むマーケットデータを分析し、金や新興国株式への投資配分を比較的高い水準としていたことで、10月月間で-0.51%(※9)と一般的なロボアドバイザーの-2.40%(※10)と比較して下落を大幅に抑制することができました。
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 AIラップは、今後も金融環境の変化などへの対応を目指してダイナミックに投資配分を変更していくことで、パフォーマンスの最大化を目指します。

※7 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。

※8 グラフの「米国株式」「先進国株式」「新興国株式」「米国不動産」「金」はAIラップの投資対象ファンドの基準価額をもとに、「(2023年10月31日時点の基準価額/同年9月29日時点の基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。グラフ上で表示している割合は年率ではありません。AIラップの全ての投資対象ファンドの騰落率は、「2023年10月の約1ヵ月間におけるAIラップのパフォーマンス及び組み込まれている各アセットの騰落率」グラフをご確認ください。

※9 2023年9月29日から同年10月31日までAIラップに投資していた場合の運用実績(※1,3)です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。

※10 2023年9月29日から同年10月31日までの一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーション(※2,3)です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。

最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会