リリース来の実績
「SBIラップ AI投資コース(愛称:AIラップ)」(以下、「AIラップ」といいます)は、AIを使って市場動向を先読みしながら投資配分の最適化を目指し、人を凌駕するパフォーマンスを目指す資産運用サービスです。2022年3月31日より提供を開始し、2022年4月7日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2022年4月7日から2023年9月29日の期間で、AIラップの運用実績は+9.64%(※1,3)となり、一般的なロボアドバイザー(※2,3)との比較では-1.73%(※4)となりました。以下の折れ線グラフは「AIラップ(※1)(青色線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(水色線)」の比較グラフで、開始点は2022年4月7日です。AIラップの投資対象である8種類の専用投資信託(以下、「投資対象ファンド」と表示)は、米国市場の終値を翌営業日に取り込み基準価額に反映しています。本レポートの2023年9月の運用実績は、9月28日までの米国市場の値動きが反映されています。
また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月及びAIラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)※運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
2023年9月の実績、投資配分、寄与度
2023年9月の世界の株式市場は、米国での金融引き締めの長期化の見通しが意識され長期金利が上昇した結果、欧米を中心に下落基調となりました。為替は米国の長期金利上昇を受けて日米の金利差拡大が意識される中で円安・ドル高が加速しました。以下は、そのような環境下における2023年9月の約1ヵ月間のAIラップのパフォーマンスとAIラップに組み込まれている各アセットの騰落率、およびAIラップの投資配分です。(※6)2023年9月のリバランスの内容
AIラップの2023年9月7日のリバランス時点における投資配分は、リバランス前と比較すると約38%保有していた新興国株式の比率を約19%減らして約19%に、その一方で米国債券の比率を約10%増やして約41%に、約1.9%の比率であった新興国債券およびハイイールド債券を約6.5%と増やしました。9月の投資配分は市場全体への警戒感から株式の比率を下げて債券への投資配分を高めることで下落局面に備えを強めるものでした。2023年9月のパフォーマンスの振り返り
2023年9月の各資産の騰落率を見てみると、円安・ドル高の進行で米国ハイイールド債券は円建てでプラスリターンとなった一方で、欧米の長期金利が大幅に上昇した等の影響で特に株式や不動産等のリスク資産を中心にその他全ての資産が下落しました。特徴的な動きとしては、金利上昇局面に耐性のある米国ハイイールド債券が約+0.7%と唯一のプラスであった一方で、金利上昇の影響を大きく受ける米国不動産が約−6.1%と大幅に下落しました。AIラップにおいては8つの資産のうち金や新興国株式を比較的多く保有していたことがマイナスに影響した一方で、最も多く保有していた米国債券の月間騰落率が−0.04%であったことから相対的に下落を抑制できました。また、大きく下落した米国不動産の比率がわずか2%だったことも奏功し、2023年9月の1ヵ月のAIラップのパフォーマンスは−0.85%となりました。以下のグラフは、AIラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらいAIラップの騰落に影響を与えているか)です。(※6)※1 AIラップの運用実績について 2022年4月7日(サービスリリースした3月31日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、AIラップに投資していた場合の運用実績です。過去の運用実績であり将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。 リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。(※3)
※2 一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションについて 一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出)を用いて、投資対象ファンドに分散投資を行ったと仮定したシミュレーション結果を示しています。(※3)
※3 運用実績または運用シミュレーションの計算方法について 2022年4月7日から表示日までの、または表示している期間における、投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用、投資対象ファンドを通じて保有するETFの分配金が考慮されています。)をもとに、「(計算期間終了日時価/計算期間開始日時価)-1」で計算したものを%表示しています。運用手数料を年率0.66%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※4 表示期間における、AIラップの運用実績と一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。
※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年9月29日における評価額を元に計算しています。AIラップリリース来のパフォーマンスは、2022年4月7日の資産評価額と2023年9月29日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※6 騰落率グラフは2023年8月31日の基準価額を0として、2023年9月29日における各投資対象ファンド及び、AIラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(9月29日時点の基準価額/8月31日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、AIラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、AIラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。AIラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
2023年9月のマーケットを振り返る
ここで2023年9月のマーケットを振り返ります。【米国市場概況】
米国株式の指標であるS&P500は、上旬から中旬にかけて、金融引き締めの長期化に対する警戒感が和らぎ小幅に上昇する局面があった一方で、原油高によるインフレ長期化懸念や金利上昇が嫌気され小さく下落する局面があるなど、一進一退の動きでした。しかし下旬に入ると、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて金融引き締めが長期化するとの見方が改めて広がったことに加え、新年度予算案がまとまらず政府機関の一部閉鎖リスクが意識されるなどして下落、最終的に前月比-4.87%で9月を終えました。【先進国市場概況】
日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、米国やアジアの株式の堅調さが好感され上昇基調で始まるも、米中の関係悪化が嫌気されるなどで下落しました。中旬には米国市場の一時的な反発などの影響を受けて上昇する場面もありましたが、下旬には米国の金融引き締め長期化観測やアジア株安、日米の長期金利上昇などから下落して、最終的に前月比-0.36%で終えました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、中国の景況感指数の悪化が重石となる一方、金利上昇の警戒感が和らぐなどで一進一退の動きとなりました。中旬には中国市場の上昇やECB(欧州中央銀行)の利上げ打ち止め期待が好感され上昇する場面があるも、下旬には米国の金融引き締め長期化懸念などから下落基調となり、最終的に前月比で-1.73%となりました。【新興国市場概況】
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、当局の政策期待から上昇する場面もありましたが、国内経済や米中対立への不安などから下落しました。中旬には再び景気対策への期待が高まり上昇する場面があるも一進一退の動きとなり、下旬に入っても景気刺激対策への期待は続きましたが根強い景気の先行き懸念などが重石となり、最終的に前月比で-0.30%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、経済指標の改善やアジア市場の堅調さ、当局の景気対策などが好感されて上昇基調となりました。中旬に入ってもしばらくは上昇が続いていましたが、その後、軟調な欧州市場などの影響で下落に転じました。下旬は、米長期金利の上昇などが嫌気されて下落した後に一進一退の推移となり、最終的に前月比で+1.53%となりました。【為替・その他】
ドル・円為替相場は、FOMCにおいて2024年の政策金利の見通しが引き上げられたことにより米長期金利が大きく上昇した結果、日米金利差の拡大および日米の金融政策に対する方針の違いなどが意識され、2022年10月以来となる149円台まで円安・ドル高が進行しました。米国10年債利回りは、上旬から中旬にかけて堅調な経済指標や原油高によるインフレ長期化懸念などを受けて上昇基調でしたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による政策金利見通しから高水準な政策金利が続くと観測されたことで上昇が加速し、月末には、16年ぶりの高さを記録する局面がありました。各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。
運用会社FOLIOからのメッセージ
2023年9月下旬のFOMC(米連邦公開市場委員会)後に、米長期金利が大きく上昇したことに動揺して、幅広い資産の価格が下落しました。AIラップの投資対象ファンドにおいては、特に金利上昇の影響を受けやすい米国不動産や米国株式などの下落が目立った一方で、金利上昇への耐性があるとされる米国ハイイールド債券や米国債券の下落幅は比較的小幅に抑えられました。AIラップ(※7)では、AIが金利動向を含むマーケットデータを分析し「米国債券」や「米国ハイイールド債券」への投資配分を増やしていたことで、9月月間で-0.85%(※9)と一般的なロボアドバイザーの-1.68%(※10)と比較して下落幅を抑制することができました。AIラップは、今後も金融環境の変化などへの対応を目指してダイナミックに投資配分を変更していくことで、パフォーマンスの最大化を目指します。※7 過去の実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。
※8 グラフの「米国株式」「米国債券」「米国ハイイールド債券」「米国不動産」はAIラップの投資対象ファンドの基準価額をもとに、「(2023年9月29日時点の基準価額/同年8月31日時点の基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。グラフ上で表示している割合は年率ではありません。AIラップの全ての投資対象ファンドの騰落率は、「2023年9月の約1ヵ月間におけるAIラップのパフォーマンス及び組み込まれている各アセットの騰落率」グラフをご確認ください。
※9 2023年8月31日から同年9月29日までAIラップに投資していた場合の運用実績(※1,3)です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
※10 2023年8月31日から同年9月29日までの一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーション(※2,3)です。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
最新の投資配分の確認方法AIラップではAIによる予測技術を利用して投資配分を決定しています。最新の投資配分が気になる方は、AIラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでもAIラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、AIラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
■株式会社SBI証券
金融商品取引業者、商品先物取引業者 関東財務局長(金商)第44号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
■株式会社FOLIO
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会