60代からの資産運用|失敗を防ぐための始め方

執筆:株式会社Fan

監修:道谷 昌弘(株式会社Fan IFA)

更新:2026年09月08日

60代の皆様の「資産運用に失敗したらどうしよう…」という不安を軽減できるよう、この記事では投資初心者の方が資産運用を始めるときのコツを紹介します。

まずは「守るお金」と「増やすお金」に分ける

60代の資産運用で最も重要なことは、手元の資産を「3つの役割」に分けることです。

① 生活防衛資金(守るお金・短期)

  • 病気や怪我、家の修繕など、急な出費に備えるお金。
  • 目安:生活費の半年~1年分程度。
  • 置き場所:すぐに引き出せる銀行の預貯金など。


② 使う予定が決まっているお金(守るお金・中期)

  • 数年以内に使い道が決まっているお金(例:車の買い替え、リフォーム、孫の入学祝いなど)。
  • 置き場所:定期性の預貯金や個人向け国債(変動10年)など。


③ 当面使う予定のないお金(増やすお金・長期)

  • 上記①②を除いた、最低でも5年~10年は使う予定のない「余裕資金」。
  • 多少のリスクを取り、お金を増やすための資産運用に回せるのは、この部分だけにしましょう。

具体的な金融商品と注意点

60代の資産運用では、以下の3つの商品を組み合わせて使うことがおすすめです。

「 投資信託」:長期的な資産形成のコアに

投資信託(ファンド)とは?

→投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資・運用する商品。

→1本買うだけで、自動的に数十〜数百の銘柄に分散投資できるのが大きなメリット。

投資信託にはさまざまな種類がありますが、60代の方のファーストステップとしては、市場の動きに連動する「インデックスファンド」や、あらかじめ複数の資産に分散投資されている「バランスファンド」などがおすすめです。

「個別債券」:まとまった資金で継続的な収入(インカム)を狙う

債券とは?

・国や企業などが、投資家からお金を借りるために発行する「借用証書」のようなもの。

債券投資のメリットは、株式に比べて値動きが比較的おだやか(リスクが低い傾向)であることと、定期的に利子収入(インカムゲイン)を受け取れることです。また、満期(償還日)まで保有すれば、額面金額が戻ってくる(※発行体が破綻しない限り)ため、資金計画が立てやすいのが特徴です。

ファンドラップ:手間なく運用管理をシンプル化

ファンドラップとは?

→金融機関などが、お客様の資産運用の目的やリスク許容度に合わせて、適切な資産配分(ポートフォリオ)の提案から、金融商品の選定、売買、そして市場環境に応じた見直し(リバランス)まで、投資運用に関することを一任できるサービス。

ファンドラップのメリットは、 自分で運用方針を決めたり、日々の市場動向をチェックしたりする時間や手間がかからないことです。一方では、投資信託よりも運用報酬(手数料)が割高になる傾向があるため、サービス内容とコストを慎重に比較検討することが重要です。

60代が特に気をつけたい運用と商品

一方で、60代の資産運用において注意すべき商品や運用方法もあります。

NG1:ハイリスク・短期売買(FX、暗号資産、個別株の信用取引など)

o「すぐに儲かる」という話には必ず裏があります!

o 価格変動が激しすぎる商品は、60代の大切な老後資金を投じる対象としては不向き。

NG2:リスクの把握が難しい金融商品(仕組債など)

o 商品やリスクの構造が複雑で、自分で内容を完全に理解できない金融商品は避けましょう。

o 特に、市場の変動や特定の条件に応じて、通常の損失予測を超えて損失が拡大する可能性がある場合、リスクを正確に把握することが困難になることも。

o仕組みや収益源、および予期せぬ損失拡大につながる「特定の条件」を自ら明確に説明できない商品は、購入を見送るのが賢明。

o「毎月分配型の投資信託」について、一般的な元本を払い戻すタイプには注意が必要ですが、中には優れた運用実績のファンドもありますので、中身をじっくり精査して選びましょう。

NG3:退職金を一つの商品に全額つぎ込む

o 先ほどご紹介した通り、まずは「お金の役割分け」が鉄則です。

資産運用は一人で悩まないようにしましょう

資産運用は、家族構成、保有資産、将来の夢、そして「どれくらいのリスクなら受け入れられるか(リスク許容度)」によって、適切な「答え」が一人ひとり異なります。

インターネットや本で一般的な知識は得られますが、「あなた個人に合わせた答え」を見つけるのは簡単ではありません。特に60代からの資産運用は、失敗を防ぎたい大切なお金だからこそ、スタート地点でつまずかないことが重要です。

投資信託相談プラザ」では、以下のようなご相談を承っております。

  • 60代の自分に合った資産運用のプランを立ててほしい
  • 退職金が入ったが、どう運用すればよいか分からない(債券と投資信託の配分など)
  • NISAの始め方や、おすすめの商品を具体的に教えてほしい
  • 今入っている保険や運用商品が、自分に合っているか診断してほしい

ご相談は無料です。勧誘は一切行いませんので、まずは「ちょっと話を聞いてみたい」という軽いお気持ちで、お気軽にご活用ください。

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