NISA 成長投資枠 残高6兆円 S&P500 を上回る 1年好成績ファンドは?

NISA 成長投資枠 残高6兆円 S&P500 を上回る 1年好成績ファンドは?

投資情報部 川上雅人

2024/11/18

NISA 成長投資枠 残高6兆円 S&P500を上回る 1年好成績ファンドは?

2024年11月7日、三菱UFJアセットマネジメントが運用するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下、Slim S&P500)の純資産総額(残高)が6兆円90億円に達し、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で初の6兆円ファンドとなりました。
Slim S&P500は米国の株価指数であるS&P500(配当込み、円換算ベース)に連動した投資成果をめざす低コストのインデックスファンドで、2024年から始まった新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の両方で利用ができることなどによる資金流入の拡大と、米国株式の上昇や円安ドル高が残高増に寄与しました。
Slim S&P500は、2023年末時点では2兆9,987億円の残高となっていたため、わずか10ヵ月程度で残高は約3兆100億円増えたことになります。約3兆100億円の残高増加額の内訳は、資金流入による要因が約1兆6,600億円、基準価額の変動による時価要因が約1兆3,500億円と推計されます。資金流入だけでなく、値上がりによる残高増も大きいことが分かります。なお、2023年末から2024年11月7日までのSlim S&P500のリターンは+36.4%となっています。

2024年に入ってからの主な株価指数と投資信託の基準価額の算出に使われるドル円(TTM)を比較したものが図表2となります。2024年の約10ヵ月半ではS&P500が24.7%の上昇、ドル円は一時的に円高となる局面もありましたが9.8%の上昇となりました。株価指数を見ると米国との比較で日本や欧州が劣後しています。

こうした投資環境下で、好パフォーマンスとなったSlim S&P500のリターンを上回っているファンドを確認します。
大部分が新NISAの期間といえる2023年10月末からの2024年10月末までの1年リターンに着目して、NISA・成長投資枠対象のSBI証券取り扱いでSlim S&P500を上回っているファンドの数をチェックすると64ファンドありました。これらは主に米国株式を投資対象とするファンドとなっています。
その中から長期の運用効率に優れたファンドといえるファンドレーティングが4ツ星以上で1年リターン上位7ファンドが図表3となります。それぞれのファンドについてコメントします。

図表1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 基準価額と純資産の推移

  • ※SBI証券 投資信託 新取引サイトより抜粋 (直近データは11/14迄)
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

図表2 2024年の主な株価指数とドル円のパフォーマンス比較 (2023年末~2024年11月14日 2023年末=100)

  • ※QUICKデータをもとにSBI証券作成

図表3 NISA 成長投資枠 4ツ星以上の1年リターンランキング

順位 ファンド名 特徴 ファンド
レーティング
1年
リターン
3年
リターン
(年率)
1年
標準偏差
備考
1 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 世界各国の半導体関連企業の株式に投資 ★★★★★ 97.81% 39.86% 31.50 SBIセレクト
2 iFreeNEXT FANG+インデックス FANG+インデックスファンド ★★★★★ 69.90% 27.55% 25.19  
3 米国NASDAQオープン Bコース(為替ヘッジなし) 成長性、収益性、安定性等を勘案し米国のNASDAQ上場株式に投資 ★★★★★ 57.49% 20.72% 25.56  
4 イノベーション・インデックス・AI 世界各国の企業の中から、AI関連企業の株式に投資 ★★★★ 55.11% 21.46% 25.18  
5 フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし) 米国株を中心に日本を含む世界の上場企業の株式に投資 ★★★★★ 54.60% 20.58% 19.93 SBIセレクト
6 三菱UFJ NASDAQオープン Bコース 新技術・開発力、ビジネスモデル等から成長が期待できる企業に投資 ★★★★ 54.48% 17.42% 24.55  
7 netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし) テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資 ★★★★ 53.48% 15.69% 23.73 SBIセレクト
参考 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス NASDAQ100インデックスファンド ★★★★ 46.42% 20.68% 19.95  
参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) S&P500インデックスファンド ★★★★★ 45.08% 21.11% 15.64  
  • ※NISA・成長投資枠対象のSBI証券取り扱いファンドで、ファンドレーティング4ツ星以上の1年リターンランキング(2024年10月末基準)
  • ※参考としてSlim S&P500と4ツ星のNASDAQ100インデックスファンドを表示
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

高レーティング 1年好成績ファンドの特徴は?

1位の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は、世界各国の半導体関連企業の株式に投資しており、技術力や価格決定力などを考慮し銘柄を選定しています。組入上位銘柄はエヌビディア(28.9%)、ブロードコム(14.0%)、台湾セミコンダクター(11.9%)、ASMLホールディング、アプライドマテリアルズなどとなっており、組入銘柄数は24銘柄です(※)。エヌビディアなど上位3銘柄の組入比率が高くなっています。半導体株への集中投資のため値動きの振れ幅を示す標準偏差(1年)は大きいファンドですが、3年リターンでもトップクラスの実績です。
2位のiFreeNEXT FANG+インデックスは、米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動した投資成果をめざすインデックスファンドです。組入銘柄はエヌビディア、クラウドストライク・ホールディングス、メタ・プラットフォームズ、ブロードコム、アルファベット、ネットフリックス、サービスナウ、アップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトで、米国のIT企業10銘柄に集中投資できるファンドです(※)。FANG+インデックスは直近9月の定期リバランスでテスラ、スノーフレイクが除外され、クラウドストライク・ホールディングス、サービスナウが新規採用となりました。
3位の米国NASDAQオープン Bコース(為替ヘッジなし)は成長性、収益性、安定性等を総合的に勘案し、米国NASDAQ上場株式を銘柄選定しているファンドです。組入上位銘柄はエヌビディア、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アップル、ブロードコムなどとなっており、組入銘柄数は33銘柄です(※)。3年リターンではベンチマークであるNASDAQ総合指数(税引前配当込み、円ベース)を大きく上回っているファンドです。
4位のイノベーション・インデックス・AIは世界各国の企業の中から、AI関連企業の株式に投資しており、STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)の動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。組入上位銘柄はメタ・プラットフォームズ、アルファベット、エヌビディア、マイクロソフト、インテルなどとなっており、組入銘柄数は80銘柄です(※)。
5位のフィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)は米国株を中心に日本を含む世界の上場企業の株式に投資しており、新しい時代を切り開く企業、移り行く時代の中で最も成功できる企業を発掘し、選別投資しているファンドです。組入上位銘柄は、メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、バークシャー・ハサウェイ、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどとなっており、組入銘柄数は291銘柄です(※)。
6位の三菱UFJ NASDAQオープン Bコースは、新技術・開発力、ビジネスモデル等から成長が期待できるNASDAQ銘柄に投資しているファンドです。組入上位銘柄はアマゾン・ドット・コム、エヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、ブロードコムなどとなっており、組入銘柄数は49銘柄です(※)。1年リターンでは参考指数のNASDAQ総合指数(配当込み、円ベース)を上回っているファンドです。
7位のnetWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)は、テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資するファンドです。組入上位銘柄はアップル、マイクロソフト、エヌビディア、アルファベット、ブロードコムなどとなっており、組入銘柄数は30銘柄です(※)。

上記7ファンドのうち3ファンドは、SBI証券が厳選した「長期投資×好実績」のファンドで構成されるSBIセレクトとなっています(コラム作成日時点)。
2025年のNISA・成長投資枠でより高いリターンを狙うなら、1年リターンランキング上位ファンドとSBIセレクトのファンドを活用してみてはいかがでしょうか。

(※)個別銘柄の取引を推奨するものではありません。組入銘柄の情報は2位と6位のファンドが10月末基準、5位のファンドが8月末基準、それ以外のファンドは9月末基準)。

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