2022年を振りかえると、世界的に株価が下がった1年でした。実はこれは遅れてやってきたコロナの影響です。コロナが世界に広がった2020年に本来株価は大きく下がるはずでしたが、パンデミックショックの下落は約1か月で終了し、その後株価はコロナ前を大きく上回り、気が付けば2020年は大幅株高の1年となりました。
その株高を支えていたのが世界的な異次元の金融緩和です。それを受けて世界中が金余りの時代に突入し、その緩和マネーでありとあらゆるものが上昇しました。それが2022年、強烈なインフレという事態を招き、今度は一転世界中が金融引締めに走りだしました。その影響で株が下がり始めました。
つまり2022年相場は遅れてやってきたコロナショックだったとわかります。

CFD2023年相場の注目点
「史上最高値更新に向けて動き出す!?」
2022年は異次元の金融引締めの年
2023年は異次元の金融引締めが終わる年?
2022年にアメリカの政策金利はゼロ金利からスタートして、なんと1年間で4.25%まで上昇しました。
コロナによるサプライチェーンの混乱、異次元の金融緩和による原油を中心とした原材料高、それにウクライナ戦争が加わり、小麦の高騰など、ありとあらゆるものが上昇しました。
現在、市場はターミナルレートに注目しています。ターミナルレートとは政策金利がどこまで上がるかというものです。来年もまだ利上げは続くでしょうが、そのゴールはどこかというものです。
12月開催のFOMCで発表されたドットチャートによると5.125%、CMEが発表しているFedwatchによると4.75%がターミナルレートです(12/21現在)。どちらにしろ今年の利上げペースに比べると恐ろしく低レベルであり、2023年中に利上げはストップするでしょう。
アナリストの中には利上げがストップしても高止まりをしてその影響が出るという人がいますが、マーケットのことをわかっていません。マーケットは先読みするのです。2022年を振り返ってみるとアメリカの政策金利が上がりだしたのは3月からです。しかもたった0.25%です。それにも関わらず1月から株は下がっていきました。それは今後金利が上昇していくということをマーケットが先読みしたからです。
つまり2023年はマーケットが金利の上昇ストップを先読みして上がり、金利の低下を先読みして上がるという1年となるでしょう。
インバウンド需要により日経平均史上最高値更新に向けて動き出す!?
2022年10月コロナによる入国規制が解除されました。今日本は外国人があふれています。日本は現在世界の国々で一番行きたい外国のナンバー1に選ばれているのです。それは大幅な円安も味方しています。世界中で物価が高くなっている中、日本は海外の人たちにとって物価が下がっているのです。これはすごいことです。治安が良く、サービスが良く、サッカーのワールドカップで示したように国民の清潔感が高く、物価が安い。今や日本は世界中の憧れの国になっています。
このインバウンド需要をきっかけに日本の株価は大きく上昇を始めるでしょう。忘れてはいけないことは世界中が金融引き締めをしている中、いまだに日本は金融緩和をしているのです。このことが株高を大きくサポートするでしょう。
2023年いよいよ日本は史上最高値更新を目指して動き出すでしょう。最高値更新というと何をいうという方もいらっしゃると思いますが、日経平均のチャートを見ると2006年を中心に左右対称な動きになっています(下チャート参照)。つまり後2、3年で史上最高値を更新しても実はなんら不思議はないのです。
2023年がそのきっかけの年になると私は確信しています。

出所:チャートツール「TradingView」より参照

小次郎講師
岡山県出身。早稲田大学政経学部中退。約30年の外務員経験。
・小次郎講師投資塾塾長、手塚宏二事務所代表、投資の学校講師
・ラジオNIKKEI「小次郎講師のトレードラジオ講座」レギュラー
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