必ずチェック!ねんきん定期便を見ると老後が見えてくる!?

老後の生活を支える大切な年金。実際にいくらもらえるのか気になる人も多いのではないでしょうか。そんなときに確認したいのが1年に1回送られてくる「ねんきん定期便」です。

年金の情報が載っているのは知っているけど、どう見ればいいのかがいまいちわからないという人のために、見るべきポイントを解説します。ねんきん定期便をしっかり見ることが老後のマネープランには必須ですので、ぜひ参考にしてください。

毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」はどうやって見ればいい?

まず、ねんきん定期便の「これまでの年金加入期間」に国民年金・厚生年金・船員保険の加入期間の合計が「年金加入期間合計」欄に記載されていますので、間違いがないか確認しましょう。以前は加入期間が原則25年(300ヵ月)以上ないと年金は受給できませんでしたが、2017年8月1日から10年間(120ヵ月)に短縮されました。自分が加入してきた期間と、これから加入する見込みの期間を見定めて、いざ65歳になったときに加入期間が足りずに受け取れないと困らないように準備しておくのが肝心です。

また、50歳未満で届くねんきん定期便では、「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されています。若いときには、将来が不安になるような少ない金額が記載されていることもありますが、この額はあくまで「これまで支払ってきた保険料」から試算されたものです。

そこから先に支払う保険料によって、金額も増えていきます。なお、50歳以上で届くねんきん定期便では「老齢年金の種類と見込額」として、現時点の条件のまま60歳まで加入することを想定して試算された見込み額が記載されます。つまり実際に受け取るであろう額が、より現実的にわかるのです。

35歳、45歳、59歳の人には封書が届く

年金加入者には毎年誕生月にねんきん定期便がハガキで届きますが、35歳、45歳、59歳のときだけは封書で届きます。

封書には年金加入記録の確認方法などが記載されたパンフレットと、「年金加入記録回答票」が同封されています。この年金加入記録回答票は、加入記録に誤りや漏れがあった際に提出することで、日本年金機構が調査してくれるものです。用紙に氏名や基礎年金番号、生年月日といった基本情報と、追加や修正が必要な記録の内容を記入して提出します。調査によって誤りや漏れが認められた場合には、3〜4ヵ月程度で修正され、その旨が本人に通知されます。

35歳、45歳、59歳のタイミング以外であっても、最寄りの年金事務所に「年金記録照会申出書」を提出することで調査をしてもらうことが可能で、この用紙は日本年金機構のホームページからもダウンロードすることができます。

もらえる年金額をシミュレーションしよう

前述のように50歳以上のねんきん定期便では、より実際に近い年金見込み額がわかります。一方で、若いときに受け取るねんきん定期便では、記載されている額と実際にもらうであろう額とにズレがあるため、具体的なマネープランを立てるのが難しいです。しかし、老後のお金についてはできるだけ早いうちから考えておきたいもの。そこで活用したいのが年金の見込み額がわかるシミュレーションツールです。

シミュレーションには自分の年金情報をいつでも確認することができる、日本年金機構が運営するサイト「ねんきんネット」が便利です。ねんきんネットの「年金見込額の試算」ツールを利用すれば、自分の条件などを入力することで、将来に受け取る年金見込み額がスピーディーに試算できます(利用にはログインが必要です)。

このシミュレーションで見込み額を見ることで、老後の生活がよりリアルに思い浮かぶはずです。今の貯蓄額も加味して、これから定年までにいくら貯めるべきなのかを考えることが大切です。

不足する老後資金をiDeCo(イデコ)で増強しよう!

ねんきん定期便を見て将来の年金額がわかれば、シミュレーションソフトなどを活用して、老後にあといくら必要なのか目処がつけられます。具体的な金額がわかれば、そのお金をどのように準備するのか考えましょう。コツコツ預貯金をするのも良いですが、それだけではなかなか増えない超低金利の今、特におすすめしたいのが個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」です。

iDeCoは毎月一定額を積み立てして、60歳以降に受け取る、いわば「じぶん年金」といった制度です。積み立てる掛金は全額が所得控除の対象になるので節税のメリットがあることや、投資信託などに投資し、長期的に運用することで資産を効率良くふやせるのがポイントです。月々5,000円からと少額でもはじめられるので、投資ビギナーでも手軽にはじめることができます。ただし年金というだけあって60歳までは引き出せないので、あらかじめ理解しておきましょう。

老後のお金については、定期的に見直しをするのがベストです。1年に1度、ねんきん定期便が届いたタイミングで老後について考える時間をつくるようにして、将来に備えていきましょう。

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