キャッシュレスの時代だからこそ「ブラックリスト」にご用心!

FinTech(フィンテック)や2020年東京オリンピック・パラリンピックの影響もあり、現金以外にも、電子マネーやクレジットカード、プリペイドカード、デビットカードなど決済方法が増えてきました。ここ数年で以前と比較して現金決済をする機会が減ったという人もいるのではないでしょうか。

クレジットカードや電子マネーでの支払いは、レジ対応がスムーズですから便利です。ただ一方で気をつけたいのが預金不足による口座振替不能のケース。振替不能が数回続くと、自分が知らないうちにブラックリストに載っているかもしれません。

ECサイト、アプリで手軽に早く購入=知らないうちにクレジットカードを使っている

クレジットカードや電子マネーを利用するのは店頭だけではありません。ネットショッピングでもクレジットカードで支払うケースがほとんどでしょう。スマートフォンのアプリが増え、いつでもどこでも手軽にネットショッピングができるようになってきました。ショッピングの際にクレジットカードの登録を求められ、クレジットカードの利用頻度が自然と増えてきている方も多いのではないでしょうか。

ネットショッピングは店頭で買うよりもディスカウントされていたり、お店のポイントがつくこともあります。それに加えて、クレジットカードや電子マネーで支払うと、クレジットカードや電子マネー用にもポイントが貯まりますから、ついつい「ついで買い」をしてしまいがちです。

その時はたくさんの買い物ができてよいと思ったとしても、怖いのはクレジットカードの引き落とし日です。引き落とし日の10日前くらいには支払い金額確定のお知らせが届きますが、その金額にびっくりする人もいるかもしれません。電子マネーのチャージ方法をクレジットカードからのオートチャージにしている人は、思わぬ多額の請求になっている恐れもあるのです。

使い過ぎて支払いが滞るとブラックリストに載ってしまう危険が潜んでいます。

クレジットカードのブラックリストとは

実際には、ブラックリストという名のリストが存在するわけではありません。カードが使えなくなったり、ローンが組めなくなったりするのは、カード会社や銀行が加盟する信用情報機関に事故情報が登録されるからです。ブラックリストに載るということは、この事故情報が登録されることをいいます。

事故情報が登録されるのは、銀行のローン返済やクレジットカードの返済が遅滞した場合、自己破産や債務整理などがあった場合です。返済が滞っていると判断される期間は、一般的に3ヵ月です。

ブラックリストに載ってしまうと、一定期間新規でクレジットカードを作れなかったり、ローンが組めない場合もあります。マイホームを購入しようと思ったのに住宅ローンが組めなかった、携帯電話の機種変更で端末代金の分割払いができなかった、など想定外の出来事が起こるおそれもあるのです。

ブラックリストに登録される期間は、登録された理由にもよりますが5〜10年間で、この期間が経過すれば登録情報は抹消されます。登録情報に誤りがある場合は、訂正・削除されますが、一度ブラックリストに載ってしまうと、定められた期間が終了する以外、削除する方法はありません。時間が経過するのをひたすら待つしか削除する方法はないのです。

ブラックリスト入りしないためにどうしたらよいの?

当然のことですが、支払えないほどの買い物をしないことです。そのためには支出管理を日ごろから行いましょう。クレジットカードや電子マネーでの支払いは、財布の中のお金が減らないので、支出感覚が鈍くなりがちです。家計簿をつけるのが一番の管理方法ですが、家計簿が苦手な人もいます。

家計簿をつけるのが苦手な人は、せめて購入時のレシートを取っておく、ネットショッピングであれば商品が届いた時に同封されている納品書を1ヵ月間保管しておくなど、ざっくりと支出を把握する対策をとりましょう。支出を管理することが買いすぎを防ぐ一番の方法です。

また「少しくらい支払いが滞っても大丈夫」と気軽に考えているのであれば、考えを改めましょう。1ヵ月〜2ヵ月はあっという間にすぎます。気づいたら3ヵ月経過していたということになりかねません。請求書が届いたら必ず期限までに支払い、ブラックリストにのらないよう防衛することが第一だと考えましょう。

ブラックリストに載らないようルーズな家計管理をしない

ブラックリストに載らないまでも、出費がかさみ預金不足でカード会社から振り込み依頼が来たという経験がある人は少なくないでしょう。すぐに振り込めば、問題はありませんし、ブラックリストに載ることもありません。日ごろから家計管理を行い、収入に合わせた支出を心がけましょう。

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